私は想像を絶する田舎で生まれ育った。
どんぐらい田舎かと言うと、ガキの遊び場は山や川で
おやつはそこらへんに生えてる草木だったのだ。
食うと甘い雑草とかあるんだよ。
地元の子にそういうのを教えてもらうんだが
大抵の子は、家の手伝いをさせられるんで
あまり一緒に遊ぶ時間がなかった。
だから私は、田舎者である事はヘでもない。
それどころか、ここまでド田舎だと、ヘンな特別感すら持ち
私以上の田舎者がいるかあ? と、自慢に思う。
ただ、その土地との縁は、父の仕事の関係で住んだだけで
父が隠居して、母の出身地の熊本に実家がある今では
行く機会もなく、(気軽に行けんほど山奥だし)
故郷ってのがなくなった気分なのだ。
田舎は閉鎖的なので、元々よそ者扱いをされていたし
行っても、あまり歓迎はされんだろうから行かん。
人をバカにする時の“田舎者”という言葉は
別に出身地がどうのではない。
日本のどこに住んだって欧米から見りゃ、イエローモンキーだ。
センスが良いとか、洗練されている、とかでもない。
そんなん、都会人でも野暮ったいヤツは山ほどいる。
バカにされる田舎者には2種類ある。
ひとつは物知らずで、自分の脳で考えず、すぐ信じ込む。
自分に核を持たないせいで、常に周囲が自分より
優れているように見えるゆえに、翻弄されるヤツ。
もうひとつは、まったく逆で
自分の世界がすべてで、周囲の進化や変化に初手から批判的で
受け入れられない固い頭の持ち主。
まさに現実の田舎の良い面と悪い面。
これが妙に不自然に感じて
私は生まれ育った田舎が好きではなかった。
今はどこにいても、情報が簡単に入手できるが
どこに目を向けるか、どれだけ多角的に見るか、コアに掘るか
そこらへんの選択が難しい時代である。
情報を多く仕入れるだけじゃ意味がない。
私は広く浅く玉石混合、何にでも興味を示す。
例えだが、平均して人が一日に10個情報を得るとする。
全部を記憶できるものではないので、その内の5個は忘れるとする。
私は一日に100個覚えて、90個は忘れるのだ。
人よりも5個多いとは言え、まったく無駄な労力である。
てか、物覚えの悪さが一番の問題なんだが
その5個多い知識も、ほとんどが
まず確実に、生きてく上でどーでもいい内容決定で
たまに必要になっても、肝心な時に忘れてたりして
何の役にも立った事が皆無、1mmもない。
ま、これは私の習性なんで、損得じゃないんだが
何でも首を突っ込みゃいい、ってもんじゃないな。
・・・・・・・・ああーーーーーーー?
書いてて思ったが、私って、まさに田舎者の権化だよな、あはは。
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