歯科の待合室でゴルゴを読みつつ、診察を待つ私。
午前の最後の時間帯なので、待合室には私ひとりだけ。
そこへ40代ぐらいのオヤジが入ってきた。
Tシャツに短パンというラフな格好である。
一瞥した後、またゴルゴを読む私の視界の端に
オヤジの不穏な動きが映った。
オヤジ、片尻を上げた後・・・・・
ブウーーーーーーー
はあああああ? ブウ?
私は微動だにしなかったが、表情はこわばっていたと思う。
離れた場所に座っていたので、被害はなかったが
それはねえだろう!
何ちゅう恥知らずなオヤジだ。
睨みつけようかとも思ったが、そういう事をする時点で
絶対にマトモな神経の持ち主じゃないと決定なんで、こらえたさ。
診察室には2人ずつ入れる。
私がまだ治療途中に、隣の人が終わり
入れ替わりに、さっきのオヤジが入ってきた。
「はい、うがいしてください」
ゴボゴボ カーーーーーッ ペエーーーッ
・・・・・・・・・・・・・・・・
ああもう、このくそオヤジは・・・。
二度と予約時間がかぶってほしくなかったが
その後、もう一回、同じ時間帯になってしまった。
屁こそかまされなかったが、カーッペッは、またやってた。
吐き気がするんだよ! 人の迷惑を考えろよ!
おめえ、いい年だから、社会的に責任があるだろうに
どのツラさげて仕事とか子の育成をしてるんやら。
また別の日の待合室。
またまた私はひとりでヤンジャンを読んでいた。
ドアが開き、女性が入ってきた・・・途端
香水の強烈な香りがした。
待合室中、その匂いで充満してしまった。
そのうち鼻が慣れるだろう、と思っていたが
あまりにも匂うので、頭が痛くなってきてイライラし始める。
いや、話には聞くが、私は初体験だよ、香害。
これはたまらん!
一体どういうヤツが、こんな無神経な事をするんだろう、と
横目でジロジロ見たが、普通の小奇麗な20代後半の女性。
何の偶然か、屁こきオヤジと同じ場所に座っている。
あそこの席はバカ専用か?
今度も注意しようかと迷ったが
マトモな感覚の持ち主なら、最初からせんよな、と思い
ハンカチを出して鼻をおさえた。
本来なら、すごく失礼な態度だが
周囲が見えていないようだから、気にせんだろう。
香水自体は、好みはあるが、どれも良い香りである。
でも、こうなると、風呂に入らんヤツとどっちが迷惑だろう?
と、えらく考え込んでしまった。
いやあ、本当にいるんだなあ。
香水1本全部を頭から振りかけたように匂わせるヤツ。
私は自分の家族や友人が、こんな風に思われるのはイヤなので
言いにくい事も注意する。
鼻毛が出てるぞ、とか、臭えぞ、とか、デリケートな問題でも。
それは本当に言いたくない事なので
あまりに何度も言わにゃならん状態だと
「おめえ、嫌がらせか!」と、インネンをつける。
私が我慢できないのは、自分が不快になる事じゃなく
家族や友人が、陰で他人にバカにされる事だから
言われたら気をつけろ! って気持ち。
自分の事も注意してほしいんだが
こういう事を言ってくれるヤツってのは少ないんだよな。
言われたら、どんなに自業自得でも、やっぱ傷つくもんな。
だけど、偶然に耳に入るよりは傷は浅いし
何より言いたくない事を言ってくれるのが嬉しいと
素直に思えるんで、私も人に注意するようになったんだー。
てか、「何で言ってくれなかったんだよー」
って事が数回あったしのお・・・。
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