<前回までのあらすじ>
実年齢は天文学的数字のナイスバディあしゅらは
化粧品&お手入れマニアで、お金に糸目をつけないお手入れで
美容部員に 「化け物・・・」 と、陰口を叩かれるほどの
見た目の若さを誇っていた。
ところが、離婚して貧乏になり、最後の砦だった甘い母が他界し
相続を独り占めした兄は、米に熱中するトウヘンボク。
(てか、何で米だけ! おかずは!!)
シャレにならん生活苦 (米だけ最高級) の中
美容に掛けられるお金があるはずもなく
このまま腐り果てていくのかと危惧されたが、さすが天才あしゅら
「金がないなら、頭を使え!」 と、貧乏美容道へと爆進し
世の貧乏女性たちの救いの道を模索するのであった。
まずは、私の勝手な化粧品の値段の区分。
安物・・・・・~1999円
中堅・・・・・2000円~6999円
高級・・・・・7000円~
アイテムにもよるが、金額重視でいくので、上のを基準値とする。
以前はオール高級、たまに中堅を使用していたが
今はオール安物にシフトしている真っ最中である。
まだ買い置きをしていた高級、中堅アイテムが数個ある状態。
シフトするに当たり、今まではメーカーの技術力に依存していたが
独自の研究が必要になり、あれこれと調査している中で
推測&発見した事情を書く。
化粧品成分の大まかな流れとしては
・新成分は大抵、高級化粧品に配合される。
・数年経ち、“新”成分ではなくなったら
中堅→安物 の順に配合されるようになる。
化粧品による肌荒れなどの被害が結構あるのを知っているか?
ほとんどのメーカーは、フォローをきっちりしている。
これは大昔に、化粧品使用による黒皮症被害の裁判をうたれたのが
教訓となって、メーカーは副作用のケアには必死なのである。
今でも、化粧品によるトラブルは後を絶たない。
成分チェックなどで、調べ回っていた時に、ふと気付いた。
高級化粧品のリニューアル・新製品発売は
研究開発が完成した新成分配合のためがほとんどなのだが
中堅と安物のリニューアル・新製品発売は
既存成分配合だけでなく、既存成分“除去”があるのだ。
これを発見して考えた。
高級化粧品の高額な値段は、成分の研究開発費の回収のため。
売れて多く製造するほど、原料の値段も下がるのは当然。
中堅・安物が存在するのは、「需要があるから」 なのだが
化粧品に必要な材料のコストを下げるためでもあるのではないか。
つまり、新成分をガンガン開発する状況を作るためには
既存の成分のみで利益をあげられる商品販売が不可欠である。
それが、中堅・安物化粧品の役割である。
で、中堅・安物のリニューアルだが
高級化粧品の新成分は、「使い続けた結果」 のデータが少ない。
現に新成分配合によってのトラブルは多いらしい。
そのフォローに掛かる費用を、安物商品によって掛けたくはない。
場合によっては、皮膚科通院代までメーカーが持つんだし。
極論かも知れんが、成分は
高級→中堅→安物 と、おろす度に、危険度が高いものが
淘汰されていってるのではないのか?
ようするに、高級化粧品は消費者が実験台。
安全性の面で一番確実なのは安物ではないのだろうか。
この推測は、色んなブランドを持つ大手メーカー限定の話で
安物しかないメーカーは、母体がどこのメーカーかによって違う。
覆面ブランドというのが、実は沢山あり
マニアックな事を言うと、メーカー独特の個性ってのがあって
容器や製品のラインナップで、どこが母体かは大体の目安がつく。
こういう覆面ブランドの場合も、大手メーカーの法則に当てはまるが
独自の理論の元に展開する、自然派メーカーやドクターズコスメは
製造工場が、どこの大手メーカーと一緒かで判断するしかない。
「A工場で使用しているB成分は、Cという原料が元だから
その工場を使っている大手メーカーと、独自メーカーに
配合されているB成分は同じもの」 と、いう風に。
メーカーが違っても、製造過程が一緒っていう製品もあるそうだぞ。
(これをマニア間では 「同じ釜の製品」 と呼ぶ。 ・・・か?)
結論として、大手メーカーの化粧品は安物推奨。
ただ、唯一の高級化粧品の利点と言えば
香料が天然で、匂いの良さが格段に違うのである。
安物は合成香料が多く、これはアレルゲンになりえるが
無香料にするために、あれこれ加工するのも危険度は一緒なので
香料と色素には注意して選べば問題ないだろう。
てか、値段的にそう贅沢も言えんだろう。
今回、化粧品の安全性について書いたのは
安物を使うにあたって一番の心配が、この安全性だったからだ。
調べて出たのが、まったく逆の結果で驚いたわい。
(結論づけるのは、まだ早いが)
肝心の効果に関しては、今のところ、そう違いはない。
(匂いがちょっと・・・だが)
使用感が極端に悪いものもないが、物足りない部分は
手間を掛ければ、コストパフォーマンスは
高級品を使用するより、段違いに上である。
(この “手間” は、また後日。
ひとことで言えば、「素直にそのまま使うな」 って事だ。
混ぜる、暖める、冷やす、などの工夫によって
化粧品のパワーは増幅する。・・・が、やりすぎに注意!)
正味な話、安物に移行してから、今までの化粧品代が
「金返せ!」 的気分になっている事は否めない。
ただし、私は研究・工夫をしているんで
漫然と安物を義務のように使っているヤツとは効き目が違うがな。
人も化粧品もコキ使わにゃ! ほっほっほ
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