うちには氷がない。
それは使わないからである。
私は飲食物の味はぬるいのが一番よくわかる、という信念がある。
というか、熱いとか冷たいのが嫌いなのだ。
熱い物を出されると 「おめえは私を殺す気かあ!」 と
ちゃぶ台返しをしたくなる。
すんげえ腹が減って、テーブルにかじりつきたいぐらいなのに
あっつあつの飯を出されると、暴れたくなる。
私は猫舌なのだ。
注意しているのに、いつの間にか口内にやけどをしてたりして
これがまた不愉快な事この上ない。
冷たい物だと 「知覚過敏きたきたあーーー」 と
ちゃぶ台返しをしたくなる。
大体、冷えた飲み物など、腹に悪かろう。
アイスコーヒーなんか、氷がみるみる解けるんで
ボケッとしてる間がねえよ。
だけど氷満タンの飲料水なんかガブガブ飲むと、頭がキーン。
そんでその後、おなか急降下さ。
ま、そこまで胃腸は弱くはないが、冷たい物は冷え性には大敵。
上記のは単なるインネン付けだが
熱いと味が濃くなり、冷たいと薄くなる。
味を見るには、ぬるいのが一番というのは真理。
風情がないなど、存在自体が無粋な私に指摘しちゃいけないな。
物を一番美味しく食べる温度というのがあるのもわかるが
それが熱かったり冷たかったりするのが頭にくる。
支障なく飲み食いできる温度で、全能力を発揮せんかい!
私の嘆きはともかく、もういっちょ真理がある。
薬をより効かせたい時は、熱い湯で飲め、だそうな。
栄養ドリンクの類も、美容ドリンクも
冷やして飲むより、ぬるい~熱い で飲む方が効くらしい。
V.Cなど、熱くすると壊れる成分もあるので
そこは臨機応変だが、基本は熱く、だってよ。
これ、やってみたがなあ、食道までただれたんじゃねえか?
というほどで、確かにあの苦しみは他の苦痛を凌駕するぜ。
ある意味、効いたと言えるが、それでも言う。
熱湯で薬は飲むな。 普通に飲める温度の湯で飲め。
しかし、しょうが湯とかは、すんげえ熱くないと効かないよな。
死にもの狂いで熱々のを飲むと、体は温もるんだが
風邪できつい時に、何でこんな苦行をせにゃならんのか・・・。
熱い冷たいを憎む私だが、麺類だけはどうしようもない。
こいつら伸びやがるんで、急いで食わにゃならん。
フウフウし過ぎて貧血を起こしそうになるが
風邪気味の時には、うどんは欠かせんし。
あと、鍋のネギ! ありゃ何かの武器か?
ガシッと噛んだら、ネギの中央部がノドの方に飛び出てきて
それがまた熱くて熱くて、のた打ち回ったぞ。
ノドにネギの焼き印が押されたんじゃないかと思たよー。
熱い物が美味い季節になってきたが
(もう、うちは既に鍋頼りの日々だが)
冬の食卓は危険がいっぱい・・・。
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