HENNAとHENAと、どっちが正しいつづりか知らんが
“ヘナ” と読み、インドの天然染料である。
毛染め用の天然染料は、他はインディゴしか知らない。
インディゴはジーンズ染めにも使うアレで
紺色が出るので、黒く染めたい時はインディゴ
茶色にしたい時はヘナを使うらしい。
髪用の合成染料剤は、そりゃあ悪者で
使うと健康に害を及ぼしますよー、と、証明されている。
私がカラーリングをしないのは、地毛が茶色なのと
髪が傷むせいなのだが、この “害” が引っ掛かっているからだ。
しかし、何の苦労をしとるのか一向にわからんが
ここ数ヶ月で、いきなり白髪が出てくるようになってしまった。
このまま白髪を育てて、天然メッシュにしてもいいんだが
絶対に希望の場所に生えてくれないと思うので
毛染めをしようとヘナを取り寄せた。
このヘナ、インドの女性は3日ぐらい塗りっ放しにするそうな。
でも日本人は、天然ゆえに合わずにかぶれる事も多く
日本女性の髪質によってはオレンジになる恐れもあるらしい。
うーん・・・オレンジ色の頭になったら悲惨だが
そうなった場合は 「みかんちゃん」 とでも呼んでもらおう
と、勝負を掛けた。
まず、このくそ寒い中、洗髪だけをして風呂から出る。
ヘナの粉を2~3倍の湯 (温度は40~50度) で溶く。
この2~3倍がよくわからず、お湯を足しつつ
割り箸でコネコネするが、これ、緑の泥にしか見えんぞ?
ジャリジャリ混ぜている内に
何か気が立ってきたので、さっさとハケで髪に塗る。
近所には毛染め用のハケがなかったので
しょうがなく、塗装用の安いハケを買い
それをハサミで適当な幅と厚みに切ったんだが
この段階で既に失敗への道を歩いている気がせんでもない。
溶いたヘナにハケを突っ込んだ途端
ハケが泥団子になってしまったが、とりあえず頭に乗せる。
ベタベタ乗せていって、途中で己の頭が泥団子になっている事を
憂慮し、慌てて目の粗いブラシを取りにいき
ブラッシングをしようと、頭にブラシを突っ込んだら
泥が固まってしまっていて、ブラシも抜けない。
これ、どうするんだよーーーーー、と
思わず救急車を呼びたくなったさ。
説明書を読むと
「乾かないように、霧吹きで水を吹きかけつつ
ラップで巻いて30~60分置いてください」 とある。
塗る前から乾いてたような・・・。
敗因は、お湯の温度がすぐ冷めたのと
溶かすお湯の量が少なすぎた事のようだ。
にっちもさっちも行かないので、頭にブラシを突っ込んだまま
時既に遅しだろうが、一応ラップを巻いた。
そのまま30~60分放置なんだが
これじゃ、ちゃんと染まらないだろうし
運良く染まっても、確実にムラ染めになるだろうし
オレンジのムラ染めなんか、微妙に違うタイガースじゃねえか?
どうしようかどうしようか、と
クシ差しラップ泥団子頭でアタフタ悩むが
頭がやたら重い上に臭い。
何度も何度も時計を見、30分が経った時に
あーーーーーー、もう限界! と、風呂場に駆け込んだ。
が、何と湯船にお湯を張り忘れていた!!!!!!
うっそーーーーーーーん、風邪引くじゃねえかあ!
と、この上なく慌てふためき、天に見放された気分になり
洗面所でしばらく死んでいたが
そんな事をしてる間に、湯を溜めるべきだと、やっと気付き
湯張りスイッチを押す。
そっから、お湯が溜まるまでが長い長い。
うちのは、お湯を溜めてるとシャワーが出ないのだ。
やっとお湯が溜まったので、即、風呂場に飛び込み
カチカチに固まった泥を流すのに
毛はブチブチ抜けるし、肝心のブラシは取れないし
私は一体、何をしてるんだ?
世の人々がフツーに使っている染料で
何でここまで苦労せにゃならんのだ?
私のせいか? 私がアホなのか?
と、シャワーヘッド片手に、ものすげえ苦悩したぜ。
結果は、ほとんど染まってなかった。
白髪が気持ち黄ばんだだけで、余計に悪いわ!!
毛染めに関しては、単なる失敗(?)という事で流せるのだが
染めてる間、何か暴れたんだか、よく覚えてないが
背中が初期の頃のように痛くなってしまった。
せっかく前日に診察した時に、お医者さんから
「この調子だと、完治しますね、良かったですねえ」
と、祝辞を貰って、すんげえ嬉しかったのに・・・。
鎮痛剤を飲んで、湿布を貼って、2日間寝込んださ。
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