木枯らしに感銘を受けて、ロマンティックなポエムを詠おうと
思ったが、その前に疑問。
冬になると、何で凶暴になるんだ?
「うおおおおお、クソゲロ寒みいぞ!」 と
お下品な言葉を連呼しつつ、暴れたくなるのは何故だ?
夏だと 「・・・・・・(訳:暑い)」 で
口を利くのもイヤなのに
冬は何で、寒い気持ちを暴力に変えたくなるんだ?
私の生まれ育った場所は、九州のチベットと呼んでも
何ら差し支えないほど寒い山奥だったので
冬は雪がバンバン降った。
でも一応、九州なので、何の備えもなく
南国仕様の生活なのに厳しい寒さで、そりゃあもう
必要以上に寒さが身に沁みたもんだ。
そんな子供時代の私は、雪が降ると、庭に出て空を見上げた。
頭上は、灰色の空と落ちてくる雪しか見えない世界で
ずっと見ていると、雪が降ってくるのではなく
自分が上昇している感覚になって面白いのである。
今思えば、大事な用事でもない限り、誰ひとり外に出ない時に
ひとり何時間も空を見上げて立ってるガキってのは
周囲からは充分に気色悪かった事だろうよ。
私、トリップでもしてたんか?
贅肉もなけりゃ毛皮もない体は、寒さがほんとに堪える。
腹が減ると、体温が下がるのがモロわかりなんだ。
冷たいものだろうが、とにかく食うと体温が上がる。
エネルギーの消費の仕組みが実感できる季節である。
どんなに寒くても、私はババシャツを着ない。
格好悪いからではない。
(ババシャツも私が着れば、エロ下着も同然さ!)
苦しいからである。
保温というのは、密閉だ。
普段から下着すらつけたくない私にとっては
ババシャツは、すんげえ窮屈で辛い。
セーターも苦しい。 ジャンパーも重い。
でも着なきゃ寒い。
すんげえ葛藤である。
風船から頭だけ出して転がっていたいぞーーーーー!
と、アホな希望を懇願してはいるが、私は冬が好きである。
夏だといくら冷房が利いた部屋にいても
外を見ると 「うへえ」 と、暑そうな風景に嫌気がさすが
冬、暖房が利いた部屋から、木枯らし吹きすさぶ外界を見ると
ヌクヌクしている自分がえれえ幸せに思えるからである。
暖かいのは幸福感に直結しているんだなあ。
あと、雪が降る寸前、匂いがせんか?
よく、音がする、って話は聞くが
私にはそれは聴こえんのだよな。
雪の匂いがしてきたら、チラホラ降ると思わんか?
その匂い、どういう匂いか上手く説明ができんが、すげえ好き。
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