「おはよう」「おやすみ」「いただきます」「ごちそうさま」
「いってきます」「いってらっしゃい」「ただいま」「おかえり」
これらの言葉は、今でもつい忘れてしまう。
というか、言いたくねえ。
何でもかんでも親のしつけのせいにしとるが
うちの家では、挨拶というのをしなかった。
習慣がついてないと、どうしても面倒くさい。
だがそれでは、“ちゃんとしたオトナ” として
いかがなものかと思うので、努力している。
そういや、「いただきます」 と、手を合わせるのを
初めて見た時に、ちょっとビックリして
ヒき気味に 「何の宗教?」 と、聞いた事があった。
あれ、宗教に見えるよな。
挨拶として、最悪嫌いなのが 「さよなら」。
この言葉は大っっっ嫌いなので、あえて言わない。
もう二度と会わないかも知れない相手にも
「じゃ、またな」 と言う。
というか、深刻な別れじゃなくても
見送りとかが、するのもされるのも、苦手なのだ。
お店によっては、車まで見送るとことかあって、そういうのも断る。
友人と遊んでても、「んじゃな」 で、さっさと帰る。
一緒にいた時から、ひとりになる時への
場面展開に対する、脳の順応が悪いのかも知れん。
挨拶じゃないが、「ごめんなさい」「ありがとう」
この言葉は、人に面倒&迷惑を掛けつつ生きている
私の人生の必需品である。
毎日1回は言ってる気がする。
だから、「ありがとう」「ごめんなさい」 を
照れくさくて、なかなか言えないというヤツは
人に迷惑を掛けてないヤツなんだなあ、と、感心する。
あまりにも掛けまくってると、照れてる場合じゃねえんだよな。
地べたの泥水をすする勢いで
「申し訳ございませーーーーーん」 って心境になるぜ。
挨拶のない生活は、不思議と潤いが足りない気がする。
じゃ、うちの家が乾いていたかというと
昼間は無口なとうちゃんの代わりに
アクティブなかあちゃんがアホみたいな事を真面目にやってたし
夜の飲酒後のとうちゃんは、グレたくなるほどハッスルしてたし
うちの家は挨拶ごときじゃ、ビクともせん家庭だった。
そういう家だから、挨拶がなかったとも言える。
挨拶、ほんと大事だぜーーーーー。
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