自由の国

高校時代、学校がイヤで、兄に
「どっか未開の地に行って、仙人みたいに暮らしたい・・・」
(若いのに何ちゅう枯れた要望なんだか) と、グチったら
「バカだな、おまえ。
 本当に自由に暮らしたかったら、それこそ日本にいるべきだぞ」
と、たしなめられた。

その時は意味がわからず、「え? そうなの?」 と
純粋に驚いただけだったが、今なら兄の言葉の意味が理解できる。

ブッシュがイランに攻撃をしようとしている。
他国の文化や思想を尊重せずに
ちょろちょろちょっかいを出すのは、ほんとやめてほしい。

今度はどんな災厄を撒き散らしてくれるんだよ
シャレにならん状況になるんじゃねえのか? と
ニュースを見る度にイライラする。

と書く私は、アラブが好きというわけではない。
いや、むしろ嫌いの方向である。
原理主義じゃなくても、イスラム教は勘弁
関わりたくないのだ。

私が諸外国を嫌うのは
宗教や思想を持っている国、人種というのが嫌いだからである。

思想宗教を持っていても、異文化異人種を尊重できるのなら
支障なく付き合っていけるのだが
それができないからこその思想宗教だろう?

あまりにも固い芯を持っているヤツは、排他的に転びやすいもんだ。
そういうのが迷惑なので、できるだけ関わりたくない。
やるのは止めんが、すげえ遠くで関係なくやっててほしい。

日本は、国単位で考えると
まれに見る、無主義、無宗教、無思想の国である。
もちろん、個人単位では色々といる。

これには弊害も多い。
“国” に誇りや意義を持ちにくい。
他国の意見に流されやすいので、いいように利用される。
パシリ扱いされてていいんかな、と、不安になる。

だが反面、そういう国だからこそ、柔軟に色んな物を受け入れ
敗戦後に急激な発展を成しえたと思う。
これもそろそろ限界で、方向性を考えんといかんと思うが

国の問題って、内部だけでかなりの数が解決ができると思う。
ヘタに諸国で助け合おう、みたいな意見があるから
余計にグチャグチャになってるような気がする。
まず、それぞれの国が自国内だけでどうにかせえよ、と。
内政干渉と外交をゴッチャにするな、と。

ここらへんややこしくて、全体的に物事を語るのはどうも無理。
大体、できるんなら、どこの国もやっとるわな。
(アメリカさえいなかったらな)

ともあれ日本は他国と比べて、生きやすいような気がする。
日本にもあれこれあるが (えれえボカした言い方だが)
これは諸外国に比べたら微々たるもんだ。

先進国の集まりであるヨーロッパですら、制約が厳しく
一般人はそれを普通に受け入れているという。

平等平等と騒いでいるのは
ごく新しい国であるアメリカぐらいのもんである。

こいつ、大騒ぎして周囲に多大な迷惑を掛けるくせに
何ひとつ円満に解決できていないので
この “平等” ってのは、本当に良い事なのか
それとも実現が難しすぎるのか、疑問がわいてくる。

てか、実はアメリカは、私利私欲の隠れ蓑に
平等を唱えているって解釈で正解だろうな。

北朝鮮、いい加減にしとかんと
アメリカがやりたい放題やって、万が一それが成功して
アラブの石油利権を握った暁には
次はおめえがターゲットになるぞ。

隣で大ゲンカされると、こっちはたまらんぜ。
頼むから、アメリカがアラブを向いてる今のうちに
賢く立ち回って、いびつな丸でいいから何とか収めてくれ。
(・・・と言ってもムダなんだろうなあ・・・)

ほんと、多々あるが (とことん腰が引けてる)
それでも私には日本が世界一、自由な国だと思える。
ま、これも、世界の中でクラゲのように浮遊している国
日本で生まれ育ったから、こういう感覚なんだろうがな。

これ、ある意味、無責任だと感じるかも知れんが
だったら “地球政府” がアリなのか?
よーーーく考えてみ?
この言葉って、70年代の共産主義の形を変えただけの思想だろ。

微妙にバージョンアップしているが
結局は同じ繰り返しになるだけだと思うぞ。

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