夕べは肉じゃがを食った。
いつもしょう油を入れすぎて辛くなってしまうので
今回は、しょう油控えめしょう油控えめ、と
激しく強迫観念に囚われて作ったおかげで
とても薄くて気色の悪いあいまいな味になってしまった。
和食はしょう油加減がとても難しい。
・・・てか、味見をすりゃ済む話だが
味見だけで満腹になったりするし
後で食うのに味見をしてたら、味に飽きてしまうだろ。
だから私の料理は味見なしの出たとこ勝負なギャンブルである。
このやり方でも洋風は美味いので
外国人、やっぱザッパだよな。
肉じゃがと言えば
男性が付き合いたての彼女に望む料理NO.1だが
私はそれを望まれた事がない。
いや、厳密に言えば、彼氏に料理そのものを望まれた事がないのである。
何故かわからんが、全員、私は料理ができないと決め付けてくれる。
彼氏どころか、友人知人もそうで
私が料理をすると聞いた友人が
「見栄を張らなくていいから」 と、言い
それが私の逆鱗に触れ
「当たり前の事に何の見栄を張る必要がある!」 と、激怒し
周囲にどうどうと止められる一幕もあった。
両親も親戚縁者も同じ感覚で
もう全国民総動員でデフォとしか思えない。
料理ができない、といえば、よくTV番組で
女の子に料理をさせるとかいう企画をやってて
米を洗剤で洗うようなバカ女が出てくるが
こいつらと同じように見られてるのかよ、と
心底はらわたが煮えくりかえる。
いや、実際私も食材全部を洗剤で洗いたいぜ?
すんげえ気持ちはわかるよ、何か汚いっぽいもんな
肉とか魚とかヌルヌルして気持ち悪いし。
だが、私はしない! (威張れる事だろうか・・・?)
私にとって料理とは、特別な事じゃなく
ちゃんとした生活をしていく上での手段のひとつである。
これを 「できない」 などと思われるのは
私がまともな生活をおくっていないと
言われているのと同じに聞こえて、すんげえ不本意なのだ。
実際に、男性でも女性でも 「料理? できない」 と言うヤツは
キチンとした生活ができてない、ひとりじゃ自己管理もできないヤツ
と、私は評価する。
何で料理ができない女に見られるんだろうか?
聞いてみるが、「イメージ?」 ぐらいの答しか返ってこない。
親しい友人でも言えないほどの
何か重大な欠陥が私にあるんだろうか、と、一瞬悩みかけたりしたが
よく考えると、料理ができないわけじゃなし
いや、極端に言えば、そういう目で見られるのなら
本当に料理ができなくてもいいわけで
何の問題もないと気付いたんで、気にはしないようにした。
・・・でもやっぱり、ちょっと引っ掛かる・・・。
この、料理ができないイメージ、
能無し扱いされて (主に親族たちに) 悲しい経験も多いが
役立つ面もあるのだ。
勝手に諦めてくれてた彼氏に
ちゃっちゃっちゃと料理を作ってあげると、必要以上に感動される。
多少失敗こいても、通常以上の評価を貰える。
トロトロ喋るので、トロいと思われる私が
テキパキと料理をする姿は、後光に輝くようですらある。(言いすぎ)
結果、「こいつ、実はしっかりしたヤツじゃん」 となる。
冷静に観察すれば、料理もザツな手抜きだし、失敗も多いし、と
決してそうでもないんだが、意外性で一発逆転ができるのである。
うーん、これもやっぱりプラスマイナス0なんか?
と、納得せんでもないんだが
やっぱり、TV番組の料理ができんヤツを見ていると
イラッとさせられて、精神の健康に悪い。
そもそも私は、本当はできる事を
「多分できない」 と思われてる場合が多いんだよな。
何でここまで印象が悪いんやら。
ああっ、こういう事を深追いしてると落ち込むーーーーーっ!
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