部屋の模様替えをしてから、窓に向かって座る配置になった。
窓から直射日光が入ってくるわけでもないのに
窓方面がやたら眩しく、とても目が疲れるのである。
帰省の時に飛行機に乗って
窓際から雲の海を眺めるのが好きなのだが
この前やたら目が痛くなり、涙がボロボロ出て
一体どうした事かと思ったら、高度が高いならより太陽に近く
紫外線も赤外線も地上の比ではないとやっと気付き
今度から通路側に座ろうと決心をしたもんだ。
慌ててUVカットサングラスをしたが
大阪行きの飛行機の中である。
とても悲しい別れをした後の女みたいになってしまって
かなり恥ずかしかった。
記憶があいまいで説明はできないが、紫外線はかなり目に悪いらしい。
最近、目が疲れる事が多いのだが
疲れ目のせいか、紫外線の悪さがてきめんに効く。
目から入ってくる紫外線を脳が察知して
「紫外線がいっぱいだから、肌ガード隊出動して」 と
皮膚内部でメラニンが作られるという弊害もある。
紫外線に当たる事によって人体内部で製造できるビタミンB1は
昔の粗食では摂取しにくく
V.B1欠乏は脚気という病気を引き起こすので
「陽に当たらないと病気になる」 と言われていたのである。
今や、日光=紫外線 で、紫外線は百害あって一利なしだが
それでも明るい部屋で暮らしたい。
映画などでは、アメリカ人の部屋って間接照明重視なんか
決まってえれえ薄暗くて、あんな部屋にいたら
そりゃ連続殺人鬼にも狙われるわ、と、思う。
バテレンは陰気臭えもんだ、と、小馬鹿にしていたが
何と、うちの兄がそのタイプなのだ。
「何で天井の照明を点けないの?」 と、聞いたら
「眩しいだろう」
「ええ?」 だが、兄は突っ込んで聞けないオーラの持ち主なのだ。
煌々とした部屋が好きな私には、間接照明の価値はわからずじまい。
そんな私も、さすがにレースのカーテンを閉めるようになった。
空が眩しいのもあるが、もいっちょ、とても眩しい物があるのだ。
空き地の向こうに家があって、そこの裏手が窓から見えるのだが
1本だけ、ゴールド何とかとか言う木を植えている。
高さ2mぐらいで細長く、明るい黄緑色の杉?っぽい木である。
その木は何の問題もなかった。 ・・・今までは。
さっき気付いたんだが、せん定 (刈り込んで形を整える) したようで
それがすんげえ素人技でガタガタなのも
下から刈り込んでいって、途中で面倒くさくなってやめたらしいのも
個人の所有物だから一向に構わん。
だか、道やそこん家から見てもわからんかも知れんが
私の窓の角度から見ると、その中途半端に刈り込んだ木の形は
まぎれもなくチ○コなのだ。
しかも、ガタガタでいい加減なせん定なのに
何ちゅうか、根元から先っぽまでの太さの変化とか、妙にリアルで
男根信仰でもやってんのか? 何かのセクハラのつもりか?
それとも単なるウケ狙いなのか?
と、勘ぐってしまいたくなるほど、生々しい形態になっている。
これだけなら目に付く度に、男祭でも思い出してりゃ済む話だが
季節のせいか、そのゴールド何たらの先っぽに
日光が見事に反射して、うちの部屋めがけてレフ板状態に。
“ゴールド” って名はダテじゃねえなあ、と
命名者を尊敬しつつ、カーテンを引いたさ。
何でこうヘンな事ばかり起きるんだろうなあ。
ああ・・・目が痛い・・・。
コメントを残す