<最初にお侘びいたします。
私は日本語も、よお知らん、とんだ大バカ者ゆえに
敬語が怪しいので、いっその事、一切使いません。
これは、不敬な気持ちからではありませんので
なにとぞ、ご容赦ください。>
06.7.20に、「元宮内庁長官の富田メモが発見され
その内容が、“昭和天皇がA級戦犯の靖国神社合祀に不快感“ 」
というニュースを聞いた時、私は思った。
大ラッキーーーーーーー!!!!!
実は、近代史シリーズを書いている時に
靖国神社の事も調べていたのだ。
今の内だけの期間限定で、すっげえ詳しいぞ。 (すぐ忘れるが)
何というタイミングの良さ!
だからこの事件は、日本にとっては良いニュースだと
と、即座に思ったのだ。
まず、靖国神社の説明。
日本の古い神社は、ほとんどが天皇陛下を最高神官とする。
政教分離によって、それは崩れたが
今も、神宮とか宮とかの呼び名を持つ神社は皇室関係。
だが靖国神社は、何と宗教法人なのだ!
つまり、天皇陛下とは関係ないというわけ。
明治維新の時に、明治政府が徳川側を一掃しようと
起こした戊辰戦争の戦死者を
慰霊するために建てられたのが、靖国神社。
国のために戦死した兵士を英霊として祀る神社は
“護国神社” と言い、ちゃんと各道府県にひとつ以上ある。
(東京都と神奈川県にはない)
ここで注意。
“祀る” ってのは、ノートに氏名を記入するだけで
遺骨とか位牌とかは、他の場所にあるのだ。
なので、合祀、分祀は、記入するか削除するかの手間だけ。
(A級戦犯の遺骨は、太平洋に撒かれたらしいが
一部は投棄前に何とか回収して、愛知の山に安置されている)
どだ? ありがたみが薄れたろ?
では何故、歴代総理は靖国公式参拝をしたのか?
(注: ここからは、すべて私個人の勝手な推理である。)
その最大の理由は、敗戦根性からの脱却。
国民に愛国心を取り戻してほしいための政策である。
総理の公式参拝は、A級戦犯の合祀以降に始まったからだ。
こうやって、ジワジワと段階的に
国民の負け犬洗脳を解いていこうという腹づもり。
だが、ここで横やりが入る。
中国、韓国が、戦争責任とか言い始め、総理の公式参拝は頓挫する。
ここに目を付けたのが、改革好きの小泉首相。
靖国神社への8月15日参拝を公約したのは
中国、韓国の苦情を、できる限り、その一点に絞らせるため。
公式参拝をしなくても、どうせ他にあれこれほじくり出しては
チャチャを入れてくる国たちである。
靖国参拝なら、「内政干渉」 という言い訳もでき
参拝日をズラしたり、公だの私だの、ノラリクラリかわせるので
他の事を突っ込まれるよりは、まだラク。
そうこうしている内に、国民にも愛国意識が芽生えてきた。
中国、韓国が、あーだこーだ言ってくるのを見て
「こいつら、うっぜー。
“うちらの国” の事に、いらん世話じゃねえ?」
と、思った国民は多いはず。
つまり、中国、韓国を逆利用してたのである。
さて、小泉首相の任期も切れる。
次の首相は、小泉のように上手くやれるもんか?
そろそろ国力 (軍事力) を付けていきたいが
そのためには、この靖国問題は結構邪魔。
どうすべきか?
そこで、富田メモである。
問題になっている文はこれ。
:私は或る時に A級が合祀され その上 松岡 白取までもが
:筑波は慎重に対処してくれたと聞いたが
:松平の子の今の宮司がどう考えたのか 易々と
:松平は 平和に強い考えがあったと思うのに
:親の心子知らずと思っている
:だから 私 あれ以来参拝していない
:それが私の心だ
これは、スペースを空けて短文を殴り書き、とも見え
ひとつの文章として解釈をするのは、ちと危ない。
この富田という人は、帝国大学卒の海軍出身。
宮内庁長官の後、公安委員になった人物で
国益にならないウカツな事など、書き残すわけがない。
昭和天皇は、プライベートでも自分の事を 「朕」 と言う。
(これは皇族の書いた本で読んだ)
それを 「私」 と書く不敬は、まずありえない。
(てか、私のようなアホウならともかくも
帝大卒なんだから、急ぎでも 「朕」 ぐらい書けるだろ。)
(私なら 「ちん」 と書く)
多分このメモは、捏造か、前後の何かがあって実際は違う話か
「私」 は、昭和天皇の事ではないか、のどれかだと思う。
何より昭和天皇は、東条英機を厚く信任していた。
東条英機は、ちまたで言われているような
何様な冷酷無比の、軍国主義一色な人物ではなかったらしい。
昭和天皇は、東京裁判中に
「国のためを思った国民であるのに・・・」 と
戦犯たちを激しく心配し、苦悩したという。
(数人、嫌った人もいるらしいが)
そういう戦犯たちを、昭和天皇が貶めるわけがない。
そして昭和天皇の参拝は、いくら天皇とはいえ
自分の決断で決められるものではない。
特に昭和天皇は、2.26事件が原因で
自分の言動の影響力を、非常に危惧していたので
絶対に自分の意見を外部に反映させない、と有名である。
(元側近の書いた本で読んだ)
たとえ実際に、合祀に不快感があったとしても
それは、A級戦犯たちを英霊として祀る事じゃなく
靖国神社を気に入らないんじゃないか?
よって、昭和天皇の靖国参拝中止は
昭和天皇の意思以外の、他の事情があったと思われる。
そう。 私はこのメモは、日本の政治工作だと考える。
「何故この時期に?」 がポイントである。
日本中が大雨被害でヒイヒイだし
重大犯罪の捜査、判決が目白押しで
その上、芸人の未成年淫行事件まで起こって
TVも国民もそれどころの騒ぎではない。
絶好のチャーーーンス!
それに、中国、韓国がこんな工作をするわけがない。
彼らにとっては、靖国問題は政治カードのひとつでしかなく
内心は、どうでもいいのだ。
てか、手札が減る方が困る。
A級戦犯の名誉回復は、国の威信回復につながるので
軽々と分祀できないし
ましてや他国の指示によって、する事があってはならない。
これが、昭和天皇のお言葉によるものであれば
完璧に国の対面が保てるのである。
小泉首相の最後の参拝は、分祀が間に合わなければ
「分祀の準備をしている」 で押し通せる。
もしかして、「分祀する方向で」 で、しばらく引っ張るかも。
以前、民主党党首になった直後の小沢一郎議員が
「分祀など、方法はいくらでもある」
と言っていた事を、すぐ思い出したぞ。
(小沢議員なら、敵 (自民党) を叩き潰すより
恩を売って、なあなあで共存する事を好むだろ。)
さあ、黒幕は誰だ?
以上は、私の願望が
(特に総理の参拝理由は、こうであってほしい)
詰め込まれた推理である。
当たっているかな?
(私の思想は、カテゴリの“歴史” をお読みください)
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