以前、PLの花火大会に誘われた。
「大阪にいるのなら観ないと」 だそうだ。
別にいいけど、と思ったら
会場で昼間っから場所取りをせにゃ、いかんらしい。
「じゃ、頼むね。」
「って、おまえもだぞ?」
「あああ? 私は直前に行くよ、場所取っといてよ」
「そんなひどい・・・」
「ひでえのはおめえじゃあ!
真夏の炎天下で場所取りいいいいい?
おめえは紫外線の工作員かよ、ぜってー行かねえ」
と、ケンカになった。 花火? 行ってねえよ。
さて、関西人は何故もこう、よってたかって同じ事を言うのか。
「関西なら、PLの花火を・・・略」
「場所取りなぞ行かんぞ」
「あ、会場じゃなく、遠くで観るんだよ。
会場近辺まで行くと、帰りも混んで凄いんだよね。」
「以前、誘われたんだよね、会場に・・・。」
「へえー、わかってないねえ。
行ってたら、その人、地獄を見せられてたね」
「だよな?」 「うんうん (ニヤニヤ)」
なら、いいや、と、どこぞの山? 丘? から観る。
ここも回りは人ウジャウジャで、今夜は大阪中がこんな感じらしい。
「今夜は空き巣が入れ食い状態だのお」 と、呟いたら
ちょっとヘンな視線を感じたので、いかんいかん自粛自粛、と。
PLの花火とは、PL教という宗教団体主催の花火大会で
世界一打ち上げ数が多いらしい。
大きめの花火大会が2万発とすれば、PLのは10万発。
これを1時間で上げるんだと。
ほおー、お布施がまさに一瞬で燃えて散るんか・・・
と、内心複雑な気持ちになったが、不吉な事は言うまい。
いよいよ花火が始まった。
確かに真正面には見えるが、小さい。
うっ、ショボッと思ったが、これも腹の底にないないする。
今夜の私は、ものすげえ気遣いに苦心しているよな。
パンパンポンポンあがりまくる中
「どう?」 と、えれえあいまいな質問を突然され
心の準備ができていなかったせいで
「キ○ガイの銃乱射みたいなもんだね」
と、ついうっかり、その時に脳内で思ってた事を
素直に口に出してしまった。
「お、鋭いねー、今あがってるのはアメリカで作られた
スターマインという花火なんだよ、よくわかったねえ」
「???????」
意味がわからんから、すげえ突っ込みたかったが
長文を話すとボロが出そうで、話を引っ張りたくなかったので
「そこのワゴン、止まらないでくださーい」 とか
叫びながら走り回るパトカーをボンヤリ眺めていた。
というのも、連発しすぎて煙モウモウで
肝心の花火が煙に隠れて、何が何やらわからんのだ。
煙ってすげえ目隠し効果! 忍者の煙幕、あれアリだぞ!
途中、小休止もあるが、数発連発で元の木阿弥の堂々巡りで
しまいにゃ何をヤケクソになっとるんか
とりあえず上げまくれーーー、みたいな様相に。
物事には限度ってもんがあるだろうに
何でここまで、イケイケで突っ走るやら。
花火を見せるって、基本の目的を忘れてるんじゃねえのか?
それとも会場ではキレイに見えてるんだろうか?
聞いてみたら、会場でもやっぱり煙で見難いし
それに加えて、火の粉やススが降り注いでひどいらしい。
なるほど、これも修行の一環なんだな、と、納得。
花火のラストは凄かったが、一瞬で終わった。
「同じようなのを、年寄りのシ○○○ンみたいに
(今思えば、このたとえも・・・)
ダラダラと打ち続けんと
10万発を1万発にしても、最後のみたいなんを
上げる方が楽しいのにねえ。」 と、言ったら
「退屈してたみたいだね」 と、言われ
うっっっ、と、言葉に詰まったあげくに
「でも、ある意味すんげえ面白かったよ。
さすが宗教団体! って感じ?」
と、フォローをしたが、しきれてねえーーー。
ああもう、何かいいや。 疲れたよ・・・。
これだから、恋愛に発展しないんだろうな、と痛感。
「おまえは男のサプライズを、すべて踏みにじる女だな!」
と、過去に何度か言われた事があるが、ほんとすまん。
意外な事に男性って、夢見る乙女クラスのロマンを持つんだよなあ。
風情とか情緒とかワビサビとか、全然わからんのだ・・・。
一瞬ならいいが、飽きっぽいもんで辛かったぜ。
でも、帰りに寄ったタワーレコードで
欲しかったCDを見つけて、心から嬉しかった!
ウキウキと早速カーオーディオに入れて聴いてたら
「・・・キレたバンドだね・・・」 と、言われたさ。
どうやら、こいつと “も” 気が合わんようだ。
てか、私と気が合うような変質者は、私もイヤだしのお・・・。
何かすべてにおいて、私の人生、無理っぽー
とか、ノンキに思いつつ寝たら、夢にかあちゃんが出てきた。
よく覚えとらんが、心配してたみたいである。
まだ成仏しとらんと、フラフラしとんのか
盆でちょっと帰って来たら、我が娘のロクでもねえ言動を目撃し
驚いて説教かましに出てきたんか。
かあちゃんも霊体になって初めて知った娘の実態に
さぞや嘆いている事だろうて・・・。
盆が終わって帰る時に、引っ張られそう。
コメントを残す