私が使う方言で面白いものを書いてみよう。
“九州あたり” と、やたら広範囲な設定にしてるのは
自分が使っているのがどこの方言なのか
まったく区別が付かないためである。
あっちゃこっちゃで 「それ何て意味?」 と、聞かれ
自分が異邦人になった気分がして悲しい。
うちは私以外は、標準語を使える家庭で
広島の父と熊本の母の、普段の会話はNO方言だったというに
何で自分ひとりだけ、はぐれるかなあ・・・・・。
東京にいた頃に一番驚いたのが “直す”。
これ、九州じゃ “片付ける” なんだが
標準語じゃないんだ! と、驚愕した。
関西は同じ西日本だから、と、内心ナメているんか
東京では絶対に口にしない言葉も、ついうっかり言ってしまう。
その中でも 「え?」 と、動揺されたのが “からう”。
九州では “背負う” の意味で
その言葉が語源の “かるい” という農作業などに使う
竹で編んだ背中に担ぐかごもあるんだよー。
“まご” “まごち” “まこち” は
語源が “舞うように” と “まことに” の説があって
意味は “本当に・すげえ” かな?
「まーご、美味い!」 といった使い方をする。
“まっぽし” ってのは、確か熊本弁で
“見事に” “ど真ん中” みたいな意味かなあ?
いまいち、当てはまる言葉がわからないけど
すげえ当たる占い師さんを、 “まっぽしさん” と呼んでた。
“ほげほっぽ” と “やるばなし” は
使う地方が違ってるけど、似たような意味で “やりたい放題”。
“頑張る” は “がま出す”。
“やる気・力” を “がま” と言う。
“のさん” は “嫌気が差す” みたいな感じ。
「あーもう、残業、のっさーーーん!」 といった使い方。
“むぞらしい” ってのは、どっかじゃ “可愛い” だが
同じ “むぞ” 仲間でも、違う地方じゃ
“可哀想” を “むぞぎい” と言う。
他、ぱっと思い出せる私が使用してた方言は
“うぜろしい” = “うっとうしい”
“よだきい” = “面倒くさい”。
“てにゃわん” = “手に負えない”
“いぬ” = “帰る” (これは、まんま古語だな)
“くそわろ” “たごさく” = “大バカ者”
“どぐら” = “ろくでなし”
“ちゃんがら” = “ガラクタ”
“はちくる” = “殴る”
“いっちょん” = “ちっとも”
“てれんくれん” = “ダラダラ”
“とごえる” = “はしゃぐ” “調子にのる”
こうやって書き出してみると
突拍子もない言葉もあるけど、方言って一種の略語だよな。
熊本弁の “ばってん” は “うん、だけど” という意味で
英語の “Bat and” から来てるという説がある。
これが本当なら、長崎から伝わった言葉かも知れない。
これと似た?言葉で、熊本人は語尾に “ばいた” を使う。
「それ今、しよっとばいた。」 = (それ今、やってるよ)
この語尾は多分、「~だよ。」 と同じような使い方だと思う。
初めて聞く人は、「売女?」 と、驚くらしい。
これも外国語由来のような気がする。
普段は、イントネーションはともかく
方言的な単語は使わないようにしているのだが
「えっ、これ方言だったんか?」 って言葉も多く
ほんと、義務教育から日本語をやり直したいぜ。
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