クレンジング

メイク落としの事である。
石鹸や洗顔フォームなどの洗顔剤とは違う。

洗顔剤は、汗、皮脂などの汚れを落とすもので
日焼け止め、ファンデは落とせない。
お粉も皮脂と混ざれば、ほぼクリームファンデになるらしいので
洗顔剤より、クレンジングで落とす方が良いだろう。

クレンジングの形状は
オイル、クリーム、ミルク、リキッド、ジェルなどがある。

オイルは肌の潤いまで奪い、乾燥しすぎて良くないと言われ
肌のためには、ミルクタイプが推奨されているが
最近、これに疑問を持ち始めた。

何故かと言うと、ミルクはメイクの落ちが悪いのである。
私は日焼け止めとお粉のみの、いわゆる “薄化粧” だが
この日焼け止めが問題なのだ。

日焼け止めというのは、汗や皮脂で落ちるようでは意味がない。
なので、落ちにくい処方になっているものが多い。
だから、メイクの濃さに関わらず、日焼け止めを塗っているのなら
“しっかりメイク” と同じクレンジングをするべきである。

「石鹸で落とせる」 と書いてある日焼け止めでも
落ちないものが多いので、そういうのは薄化粧用クレンジングをしよう。

どのタイプのクレンジングでも、鉄則は
“クレンジングを顔に乗せている時間を短く” である。
クレンジングついでにマッサージなど、もってのほか。
この理由は、クレンジングの洗浄力が肌の刺激になるのと
汚れをいつまでも肌の上でこねると、毛穴に詰まるから。
オイルタイプは1分、その他は3分以内、が目安である。

ここで問題になるのが、ミルクタイプのクレンジング。
ミルクは、一度で落ちない場合、水を含ませたコットンで拭き取り
もう一度、クレンジングを繰り返す、というのが本来の使用法。
確かに乾燥はしないが、擦りすぎが気になる。

3分 × 2 と、オイルの1分では、どっちが刺激になるのだろう?
オイルの洗浄力の強さが問題になるのなら、クレンジング後に
W洗顔 (石鹸洗顔)をしなくていい製品を選べばいいのではないか?
特に私は、摩擦に弱い肌質なので、そこが気になっているのである。

ついでに、オイルクレンジングのコツ。
オイルタイプのクレンジング剤は、乳化作業が重要になってくる。

オイルでメイクが浮き上がったら、手の平を水で濡らし
オイルが白くなるまで肌の上でクルクル撫でるのである。
これによって、油性水性のすべての汚れが浮き
肌の上のオイルが水できれいに洗い流せるようになる。

これをしないと、汚れが肌の上に残るので
しっかりできるように、「濡れた肌でもオッケー」 の
クレンジングでも、なるべく乾いた肌の状態で使用してほしい。

この乳化というのは、水と油を混ぜる事。
乳化剤の肌に対する刺激が取りざたされるが
保湿乳液や保湿クリームは、既に乳化を終えた製品で
クレンジング剤の乳化剤の刺激と同じように捉える必要はない。

実はオイルタイプだけでなく、クリームやミルクタイプでも
記述されていないのに乳化するものがある。
ずっと肌の上でクルクルしていて、突然指がフッと軽くなる。
これが乳化らしいのだ。

乳化するタイプのクリームやミルクは、固い感触のものが多く
指の滑りが悪く、また乳化するまでやたら時間が掛かる。
知らずに乳化前に洗い流していたら
汚れが落ちていない可能性もあるので、注意してほしい。

汚れがきれいに落ちているかどうかは
色素やパール、ラメ以外は判別がつかない。
最も落ちにくいポリマーやシリコンは目に見えないからである。

これは洗顔後の肌触り、質感、光沢
その後の化粧水の沁み込み具合、それでわからなければ
使用継続をしていての、毛穴の詰まりの状態などで判断するしかない。

クレンジングの形状、W洗顔の有無など
個々の肌質によって、最適なやり方が変わってくる。
理想は、「肌を傷めずに汚れだけを落とす」 だけど
正直、どんなにやっても落ちない汚れってあって
それは諦める方が、まだ肌に良いような気がする。

普通にやってて落ちないような化粧品は
クレンジングを変えるより、その化粧品自体を使うのを止めるべきかも。

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