1年以上も通院して、わかった事がある。
まず、真にヤバいヤツは、待合室にはいないという事だ。
普通の病人が、徒歩で上陸する突撃兵なら
切羽詰った病人は、大陸間弾道ミサイルのようなもんだ。
救急車でガーッと、いきなり診察室に攻め込み
通常外来患者は延々と待たされる。
この慣習を知って、背筋痛で待合室でうなってた自分をとても恥じた。
今度からマジで身動きが取れない時は、救急車に乗るよ。
タクシーの運転手さんも、すげえオロオロしてたし・・・。
そして、“おばちゃん” という人種が最凶かと思っていたが
真にマナーが悪いのは、オヤジだという真実が発覚した。
先日、待合室で週刊朝日の雅子様ご報道を熟読していた時
衣ズレの音でさえ聴こえそうに静まり返った中
突然、私の斜め後ろのオヤジの携帯が鳴り始めた。
多分、演歌の何かだと思うが
♪ッチャラリンリン ポコペコピンポン~♪
という、聴かされた者すべてがヘタり込むような着メロだったのはいい。
そういう音源もあるのか! と、驚かされたが、個人の自由である。
病院内で、携帯をOFFにしてなかったのも、まあ執行猶予。
人間なら、ついうっかり忘れる事も多々あるからだ。
現に、最初は待合室にいる人々も、ピクリとも動じてなかった。
何が罪かっちゅうと、斜め後ろだったので詳細に察知できたんだが
1.年を取って、耳が遠くなってるのか
携帯が鳴り始めても、咄嗟に自分のだと思わない
2.反射神経が鈍ってるのか、数秒後にやっとゴソゴソし始めるが
物忘れがひどくなってるのか、携帯のありかがわからない
3.やっとやっと携帯を発見したのに
対処よりも何よりも先に、誰からの着信かを確認したいらしく
しかも目も悪くなってるのか、チェック作業にやたら時間が掛かる
この間、脱力系着メロ、大音量で鳴りっ放し。
雅子様のご病状を熱読中に、他人の着メロなどどうでもいいのだが
あまりに延々鳴り続けるので、つい顔を上げたら
前列に座っていた人たち全員が、こっちを振り返っていた。
当事者オヤジ、まったく我関せず。
見事なオンリーワンぶりだった。
寒くなってくると、外来患者は風邪っ引きの巣窟になる。
あっちこっちで、ゴホゴホケホケホと鳴き声が聴こえる。
これはしょうがない。 気の毒な事だ。 養生してください。
だが、時々ひどいのがいる。
オヤジA 「ゲホゲホゲホ ウエッウエッウエッ」
2ちゃんねらーかよっ!
オヤジB 「ゴホンゴホン グェーッ ゲボーゲボー」
オヤジC 「ゲボッ ボエーッボエーッ グボオオオ グボオオオ」
おめえらの体内で一体何が起こってるんだよ!
オヤジD 「ゴホゴホゴホ クワアアアアアアアッ ・・・・・」
え・・・? (書きたくもないが)
基本、「クワアアアアアッ」 の後は 「ペッ」 だろう!
「・・・・・」 って静寂は何なんだよ!!
(聞きたくもねえが) どう処理したんだよ!!!
ジジイA 「ケホケホ・・・ シュコーシュコー シューーー・・・」
おい! 銀河鉄道ノンストップになってるじゃねえか!
心電計をつけてやれーーーーーーっ!!!!!
信じられないだろう?
自分でも書いてて、幻聴だったんじゃないかとオノレの耳を疑うぜ。
風邪は同じに引いて、他の人種は普通に咳をしているのに
何故、オヤジとジジイだけがこんな異音を発するんだ?
おまけに最悪な事に、咳をする時もくしゃみをする時も
手で押さえないヤツが多い。
まさに、“出物腫れ物ところ構わず” 状態だ。
午前中は激混みなので、なるべく夕方からの診察に行くのだが
この時間帯は、仕事帰りの人々がほとんどである。
今までに待合室で、「迷惑だな」 と思ったのは
ほとんどが中年以上の男性だった。
女性や、男性でも若いヤツは、ごくごく普通なのである。
これらの人が、ちょっと人目を引く行動をしちゃったら
(あっ、しまった)(失礼しました) みたいな雰囲気を出す。
年齢的にも、会社で役職に就いているであろう、
地位も責任もあるであろう男性たちが
病院の待合室では、皆が眉をしかめるような迷惑な行動を
“平気” でしているのが、不思議でしょうがない。
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