私が考えるババアのファンデの条件は、薄付きツヤあり。
私の肌は、皮脂防止のケアを続けたせいで
角質層が薄くなってしまった、キメのない肌である。
キメがないので、ファンデが留まらず
塗ってる最中から、肌の上を滑る。
これはファンデだけじゃなく、コンシーラーも。
リキッドタイプだと、叩き込んで何とか、という感じで
パウダーファンデなら、ブラシで乗せるしかない。
クリームファンデは乗っても、時間が経つとヨレてシワに入る。
これが今までファンデを買っても
結局は付けなくなって腐らせる最大の理由だった。
お粉だけでは、見た目も肌の乾燥的にもキツくなってきたので
本腰を入れてファンデ探しをしていたのだが
年相応のブランドのファンデだと
ツヤをうたってはいても、どうしても厚付き志向である。
なかなか思うような使い心地のに出会えず
薄付きの有名どころで、RMK、ルナソル、アルマーニあたりを
狙ったが、どうも保湿に不安がある。
そこで、ちょい前から話題のローラ・メルシエに目を付けた。
「ティンテッド モイスチャライザー」 40ml ¥5250
チューブ入りのクリームファンデである。
これが、スポンジで塗っても筋にならず
私のキメのない肌にもちゃんと定着するのだ。
まず、ファンデ自体に粉体を感じさせず、透明感がある。
似た感じの透明感に、ランコムのフォト何たらという
リキッドファンデがあったが、こっちは筋になった。
特筆すべきは、ヨレてシワに入り込むのが最小限。
ヘタをすると、塗った直後にお粉を乗せようとした時点で
シワに筋に溜まってしまっているファンデも多いのに
このファンデは、時間が経ってもそれがほとんどないのだ。
もちろんほんの少しはシワに溜まっているが、目立たない。
これは多分、ファンデに含まれる色素みたいなものが
それだけ少ないという事ではないだろうか。
肌色の保湿クリームといった感じで
ツヤもかなりあるが、カバー力はまったくない。
何度もスポンジで叩いて重ね塗りをすれば、塗った感は出るが
遠目に見た時の肌のイメージ操作ぐらいに考えておくべき。
肌に合う色のファンデがなく白浮きする
塗り方がヘタで厚塗りになり、崩れると汚くなりすぎる
という理由で、ファンデが嫌いな人で
いっそティント乳液 (肌色乳液) にしようか
と悩んでいるなら、このファンデはお勧めである。
ティント乳液は、粉体の粒子が粗く感じるのが多いけど
このファンデなら、粒子うんぬんを感じさせないからだ。
不安は、真夏の湿度や皮脂に耐えうるか、という点だが
予想としては、きっと無理。
崩れても汚顔にならない代わりに、すぐスッピンになるだろう。
でも、これがこんだけ良いので
ローラ・メルシエの夏用ファンデにも期待が持てると思うぞ。
私は保湿力とツヤを手放したくないので
下地やお粉で調整しつつ、これでやってみるつもり。
それにこれ、保湿力からいっても、すぐ腐りそうなので
ひと夏使わずの保存は厳しい気がする。
秋~冬に最適で、私は買った時期が悪かったな。
このファンデと一緒に買ったものもレポ。
パールの発光作用によって肌をカバーする
筆ペン式のコンシーラー
「シークレット ブライトナー」 ¥4400
YSLの 「ラディアントタッチ」 と似てるけど
こっちは太刀魚のような輝きで、ちょっと固めの液。
ラディアントタッチは2本使ったけど (インネンすまんが)
匂いがゴミ臭いし、効果がいまいちわからなかったので止めた。
こっちはちゃんと小鼻の脇にも引っ掛かるので、効果がわかる。
ただ、塗りすぎるとサバ顔になる。
ルースタイプのお粉
「ルースセッティングパウダー」 ¥4725
色はトランスルーセント、透明という意味だけど
こう名付いてても、全然透明じゃないパウダーが多いのに
これは色が出ないので、浮かずに、ヨレても目立たない。
保湿力とキレイさは、ファンデで惑わされてるから、わからないが
他のファンデの上に塗っても、多分主張はしないと思う。
粒子の細かさは普通。
ファンデ直後、お粉の前に塗るクリームタイプのチーク
「クリームチークカラー」 ¥3150 色名コーラルキャニオン
以前買って放置して腐らせたニナ・リッチと比べると
すげえ自然でムラ付きが少ない。
色の出は、割にしっかり濃い目に付き
色持ちは時間経過でやっぱりくすむけど、パウダーチークよりマシ。
ブラシ塗り推奨だけど、指塗りでまったく支障なし。
塗ったらサラサラになるクリームチークが主流の中
これは塗ってもシットリのままなので、保湿重視メイクには良い。
そして、一番気に入ったのが、仕上げに塗るツヤ出しクリーム
「シークレット フィニッシュ」 30ml ¥3465ぐらい?
ワセリンっぽい質感のクリーム。
全顔塗りは、寒い時の肌パリパリうろこ皮剥けを防止するし
部分塗りだと、自然なツヤを出してくれる。
メイクで疲れた肌のシワも目立たないよう予防してくれる。
崩れが早いんじゃ、という不安も杞憂だった。
化粧直しにも使えるらしいけど
必ずメイクの最後に塗らないと、他の化粧品が乗らないそうだ。
ベタつくので、真夏は不愉快かも知れないが
下に塗った化粧品を崩さないので
案外乾燥する日焼け止めのフォローに使えると思う。
容量の割に使うのはごく少量で済むし、これまた腐れが心配なので
鎖骨や肩、ヒジヒザ、腕足のラインなど
体にも部分的に使って消費せんと、追っつかんぞ。
何やかんや、ローラ・メルシエで嬉々として
思わぬ散財をしてしまったが、ひとつ苦言を。
ローラ・メルシエにはサンプルがないそうだが、何でだ?
カウンターでの試し塗りだけでは誤算も多いのに
何でサンプルを作らないわけ?
今回は久々に買って良かったと、一片の曇りなく思える品揃いで
商品自体には文句は1mmもないが
それでもサンプルがないなど、ちょっとメーカーの姿勢を疑うわ。
アレルギー持ちの人も多いってのに。
自信があるのなら、なおさらサンプルが何の不都合になるんだ?
私は今回の品はサンプルで試しても、必ず現品を買いに走ったぞ。
今時サンプルがないなど、どんな大層な言い分をくっ付けても
利益重視か、ケチ臭いとしか思えんわ。
せっかく商品も良く、BAさんもナチュラルメイクで親切なのに
肝心のメーカーがそれだと、かなりのマイナスイメージになる。
現場の足を引っ張る経営をすな!!
関連記事: 07.8.3 ローラ・メルシエ続報
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