ババアのファンデ選び

ファンデーションを、肌のアラをカバーするものだと捉えると
色選びで失敗する可能性が高くなるように思う。

メイクは、キレイにならないと意味がないもので
ファンデも肌色補正をすべきという話だが
これは、若くて肌に大した難がない人か
難があり過ぎて、厚塗りも辞さない人の場合のような気がする。

何か微妙に顔色が悪い、とか、くすむ、とかで
メイクテクも持っていない人は、ファンデに頼るべきではない。

現実では、肌のアラより化粧の厚塗りの方が
逆に人目を引いて悪目立ちをするからである。

では、ファンデは何のために必要なのか?
うーん・・・多分、“きちんと感” を出すためだと思う。

女性の化粧は、年を取るごとに “社会性” を現す手段になる。
若いのなら、とんでもないメイクをしてても “遊び” で許される。
しかし、いい年をした女性がそうだと
差別用語でしか表現できない印象を与えるし
ノーメイクだと、女を捨てたか、エコババアにしか見えない。

「年を取っても身だしなみに気を遣えるのは、人生が豊かな証拠だ」
という幸せなイメージを相手に与える。

ただでさえ年寄りは、老後問題や健康問題などで
いるだけで周囲の人に不安感を与えやすいので
人生の先輩として、安心感をかもしだす義務があると思うがな。

では、年を取った女性のファンデはどういうのがいいのか?
イキイキした幸福感を出すためには、肌が重要。
だけど、シミシワたるみで、肌はものすごい事になっている。

これはもう、しょうがない。
隠しまくっても隠れるもんではないので
必死こいてあがかない方が、まだ見てて辛くない。

ババアの肌に必要なのは、ずばりハリ!
ハリがなくてもあるように見せるために、ツヤが必要になるのだ。

メイクというのは、照明の補助でもない限り
余程の厚塗りをしないと、地の色が透けて見える。
つまりメイクは傍目から見て、ちゃんと化粧品の色だとわかるのだ。

もし完璧にカバーしたとしても
その出来立ての美しさは長時間持たない。
気温、体温の変化、汗や皮脂、表情の動きによって
必ず肌の上にのせた化粧品は変化するのである。
それは崩れと共に、“くすみ” となる。

そこで化粧直しをしようと、肌の上に明るい色をのせても
どす黒い顔の上に白っぽい化粧品がのってる、としか見えない。

マットなファンデは、カバー力はあるが
厚塗りに見えやすく、かえってシワも目立つ。
そして白浮きしやすいのだ。

わざとらしく見えがちなカバー力は、この際捨ててしまい
表情が自然に輝くような透明感を追求すべきである。

これを考慮すると、薄付きでちょい暗めの
クリームファンデか、リキッドファンデが最適になる。

パウダーファンデは厳禁だと断言する。
試しに顔の左右にそれぞれ
クリームファンデとパウダーファンデを塗って1日過ごしてみい。
粉はヨレと浮きが激しいんだよ。

クリームやリキッドでも、粉体が多いとヨレる。
時間が経つと、シワにメリメリ入り込むのだ。

実際ノーメイクの時は、シワはほとんどないんだが
メイクをするとシワっぽくなってしまうのだ。
これは絶対に粉のせいだと思う。

粉体の多いファンデはマットになるから、いずれにしても
薄付きツヤという、どっちの条件からも外れるのでアウト。

手持ちのファンデがクリーム、リキッドタイプで
マットだったら、保湿クリームか乳液、保湿用下地と
使う都度に混ぜて調節してみてはどうだろう。
美容液を1~2滴垂らすって方法もあるぞ。

仕上げのお粉も、シワ部分には塗らないのが鉄則。
ツヤが必要とは言っても、顔全体がそれだと
ツヤツヤじゃなく、テラテラになる。
まるで油ババアなので、顔の側面と小鼻の脇にはお粉を。

ツヤは、額の中央と頬中央のみ。
その部分だけ、メイクの最初に細かいパール入りの下地を塗り
メイクの最後に、ツヤが出るクリームを薄く置く。

わざわざ買いたくない or 専用のを持ってないなら
パールラメなし無色の保湿用下地クリームで代用できる。

ワセリンは紫外線がどうかと思うし
オイルなら、紫外線カット効果のあるものもあるが
(オリーブオイルやホホバオイルなど)
オイルはメイク落としにも使うので
メイクの崩れに不安があるから、どうかなあ。

何故仕上げがパールなしかと言うと
パールやラメはシワが逆に目立つからだ。
ババアのツヤは、金属系キラキラではなく
水分っぽいしっとり潤い系のツヤが理想である。

最初のパール下地は、2段構えで念には念を、の意味で
上にファンデを乗せるので、パールがそう浮き出ないってわけ。

最後に、普段のお手入れはもちろん、メイク前の保湿もきっちりと。
乾燥肌の人はやってるだろうが、皮脂が凄いという人は
自分の油に惑わされて、落とすケアばかりしていて
保湿がきちんと出来てなく、肌が薄くなってしまっている人も多い。

皮脂崩れをするからと、パウダーファンデやお粉の
粉体多用のメイクをしているのなら
保湿重視のお手入れとメイク用品に変えてみると
驚くほど、化粧持ちが良くなるぞ。

これらの考えが、私のファンデ選びの基準になっているのだ。
塗りのテクはともかくも、理論的にはアリだと思うが。

Comments

“ババアのファンデ選び” への2件のフィードバック

  1. 向日葵のアバター
    向日葵

    ずっと化粧なしでは外出れないと思いこんでいたあたしだし、何でオバハンは平気でスッピンで外出れるんだろ・・?とも思っていた。でも最近思いっきりメイクが変わってきたな。何十年もクリームファンデをしっかり塗りこんでお粉だったのに何故か化粧しっかりするよかスッピンに近い方がまだ若く見えて肌の調子が良く見えるのよ;;今はドモホルンリンクルでとにかく基礎にだけ時間かけてファンデはシャネルの粉ファンデで軽く押さえる程度。粉ふき芋になるくらいならシミくすみは見えちゃったとしてもお肌のハリツヤ透明感のみギリギリ残していくしかないって究極の選択なメイクだよw

  2. あしゅらのアバター
    あしゅら

    読むに、乾燥肌か?
    そんで透明感を気にしているなら
    なおさらパウダーファンデはやめれ。

    粉、ババアの肌をキレイには見せてくれんぞ。
    以前のメイク方は、ファンデの塗りすぎと
    仕上げのお粉の使いすぎが敗因じゃないか?

    ファンデは必ずしも全顔に塗らなくても良いんだぞ。
    お粉も、くすみ補正のカラーコントローラーも。

    外回りの仕事なら、下地に日焼け止めを塗って
    薄付きクリームファンデとお粉を部分的に塗り
    化粧直しはUVカット効果のお粉で押さえる。
    これをやってみたらどうだ?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です