団塊の世代が退職後、田舎に居を構えて
のんびりスローライフ みたいな話をよく聞く。
勝手にどこへでも行ってくれよ、と思うが
何故、男性は年を取ると田舎に引っ込みたがるのか?
その “田舎” というのは、どの程度の田舎を想定してるのか?
引っ越す前に、参考になる話をしてあげよう。
真の田舎者の私の話を聞いて決めるべき!
まず、「年を取ると田舎でのんびり」
はああああああああああああああああああああああっっっ?
田舎はな、地域のくだらん行事がものすごく多いんだよ。
それもこれも、他に娯楽がないから
とりあえずの理由付けをしては、呑みに集まりたがる。
狭い地域社会というのは、人間関係の “和” が最重要なので
大前提が、「よそがするからうちもする」 で
個人の都合が二の次三の次になってしまう。
しかも決まって酒豪。 大酒呑み = 男らしい。
老後の健康管理必須の体で、これに付き合えるか?
この近所付き合いで一番大変なのが奥さん。
宴会の最中、ずっと台所で炊事だ。
冠婚葬祭でも炊き出し、町内掃除でも炊き出し、稲刈りでも炊き出し。
その際には、いない人の噂や悪口も標準装備で、精神的にも疲れる。
何せ、“プライバシー” という単語はないので
隣近所の家庭事情など、細部まで瞬時に知れ渡る。
他人との距離感がない田舎者は、付き合いも濃い濃い。
田舎者が純朴など、ほんと幻想だぞ。
田舎人は金儲けに無知なので、都会的詐欺に掛かりやすいだけ。
痴漢やセクハラなど平気でするし、窃盗も多い。
なのに、家に鍵を掛けると、拒絶と解釈される。
田舎人はいついかなる時でも
ノンストップで、他人の家の居間にズカズカ入り込み
気が済むまで、飲み食いしてくつろぐ権利を主張する。
(たとえ、その家の人が不在でも)
人は人、自分は自分、という感覚がないので
ねたみやひがみが激しい。
自分が知らない事できない事は、悪認定の全面否定なのだ。
都会で個人情報保護法に守られてきた身に
この連帯感と濃密さが耐えられるか?
そして、田舎は空気がいいというのは嘘である。
農薬散布、野焼きは産業柄、まだしょうがないが
常識のない庭先のゴミ焼きなども、日常茶飯事。
目が痛くなる黒い煙で、洗濯物も干せない事が多いぞ。
(当の本人たちは、自分とこの洗濯物を干した横で平気で焼く)
車がないと移動できないので、排気ガスも普通に蔓延している。
この交通手段のなさも大きなネック。
田舎者ほど運動不足だと断言できる。
歩いて行ける距離に主要施設がないのだから、車は必需品で
どこへ行くにも、DOOR TO DOOR になる。
という事は、老後の頼りどころの医療施設も近所にないわけで
田舎は大抵、深刻な医者不足になっている。
具合が悪いのに、通院に往復何時間も掛けられるか?
奥さんは普段の買い物はどうするのか?
田舎の店など、古い物を定価販売が普通で
ジュースとかは、“冷やし代” を取るところもある。
中には、客を見て値段が変動する場合もある。
田舎が物価が安いというのも嘘で
野菜なども売れる出来なら、出荷する。
お裾分けはクズ野菜なのだ。
しかし、遠くのスーパーに行くのは非難の的になる。
「○○さんとこで買ってあげないなんて薄情」 だ。
こういう相互助け合いの精神が、商売努力を妨げるのに。
ネットショッピングや通販も、近所にダダ漏れだぜ。
食い物なら、お裾分けをタカリに来られるし
衣料品化粧品なら、「気取って」「ムダ遣いして」
と、わけわからん陰口を叩かれる。
田舎は何かしようとすると、余分にお金が出て行くのだ。
例: ネットを引こうものなら、ありえんレベルの工事
持ってた携帯が繋がらず、キャリア変更
競合店がないための殿様商売でぼったくり 等
ド田舎で生まれ育った私には、田舎の良さがまったくわからない。
こんなとこが良いとは、到底思えんだろう?
どこの外国の話だという内容だが、立派に日本国内の話である。
私の言ってる事が誇張だと疑うなら、ド田舎出身のヤツに聞いてみいよ。
メルヘンドリームを抱いて田舎ライフを始めたはいいが
後悔しまくってる人が、8割はいると予想するぜ。
自然の前に人工 (まさに “人”!) に挫折するはず。
また、田舎の原住民たちも、外から入ってきて
それまでの地域の習慣に馴染めず
マイペースを貫こうとする外来種には迷惑しているであろう。
保守派と革新派の争いみたいなトラブルも多いんじゃないか?
だから、田舎に移住というのなら
その都道府県の県庁所在地、もっと田舎でもせいぜい
市役所近辺の繁華街のマンションぐらいにしとくのを勧める。
地方財政や人口分散を考えるのなら
団塊世代用都市を田舎に造るのが、最善の策だと思う。
医療施設や買い物施設が完備された住宅地の周囲を
森林や、プチ菜園が出来る畑で囲む。
似た境遇の、付かず離れずの適度な人間関係が可能で
そこそこ便利のいい生活に、目の前には自然が広がる。
日課は散歩がてら畑まで歩き、ゆったり園芸。
こういうのが、“老後は田舎” ドリームの真髄じゃないか?
町造りで土木建設業も儲かるし、税収等で地方自治体も潤うぞ。
都会人は田舎暮らしに夢と希望を抱くけど
田舎人は選択肢なしの強制生活で、そこからして違う。
(強制じゃないというが、田舎人はDNAに
“先祖代々の土地” が刻み込まれているので、ある意味洗脳)
こういう風に、まったく性質の違う都会人と田舎人を
やたらに一緒の区画に詰め込むのは、デンジャラスだぜ。
私は “大” 都市圏内から出る生活は、金輪際したくねえがな。
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