アイクリームは、15ml ¥8000を目安に買っていた。
何てリッチな、と憎々しく思ったヤツ、安堵せえ。
貧乏になってから、¥5000に落としたあげく
それでも追っつかず、アイクリームを使うのをやめたさ。
そうやって過ごすこと1年、目頭上下に細かいシワが出来
すべて貧乏が悪いのね、と昭和初期のヒロインもどきに
絶望感を味わったものだ。
使っている時は効果に気付かず、ほんとムダだと断定して
節約の際に真っ先に切り捨てたアイテムだが
こうなると効いてたんだなあ、とシミジミ思うぜ。
だが、あの少量でバカ高いアイクリームなど買えない。
ツボ押しで少しでもどうにか出来んかやっていたが
やはり専用アイテムは必須なのか、と悶々とする日々。
肌全体が乾燥した時に、たまたまドラッグストアで見かけた
ロコベースリペアというクリームを買った。
30gで、確か¥1600ぐらい。
ワセリンのような使用感で、伸びが悪くベタつき
乾燥が治まったら、無用のシロモノになってしまった。
(これが乾燥に効いたのかも、よくわからん)
いくら安物でも、化粧品1個たりともムダには出来ない境遇なので
それをアイクリーム用に転用したのは、ほんの気まぐれである。
チマチマ塗り続けて数ヶ月、ある日ふと見ると
目頭の上のシワが凄え薄くなっている!
目元の皮膚には過剰な油分は負担になる、という話なので
言わばタブーを犯しまくっていたわけだが
効くんかい!!!!! と、驚愕したぞ。
塗ってて良いものかどうか、今でも不安だが
とにかく私の目頭上部のシワには、これは効いたので
塗り方のコツを書いておく。
お手入れの最後に、シワを指で広げて塗り込む事。
多分どこの部分のシワにも、こういう塗り方が有効だと思う。
何故なら、目頭下はいじくるのが恐くて
指先になじませたクリームをポンポンと置くだけにしていたからだ。
目頭下のシワには、変化は見られない。
シワを広げると言っても、あくまで優しく、だぞ。
ギーーーッと広げたら、皮膚細胞がブチブチ切れるからな。
このやり方が正解かどうかはわからないが
シワを広げて貼るシートパックもあるので
いい線を突いてるような気がする。
そしてこの結果は、“安物でも効く” という点を証明した。
以前から、化粧品の値段で一番違いが出るのは
香りの成分の質だ、と言い張っていたが
今回はそれに “使用感の悪さ” も加える。
安物には妙にベタつくのが多いので
肝心の効果の有無まで判断が行きにくいのだが
肌の状態は高級なのを使っている時と、実は変わっていない。
以前は、高いから効くだろう、という激しい期待感があったが
安物にはどうしてもそれを思えず
しかも着実に年を取っているにも関わらず、だ。
これは効いてるって事だよな。
金がないなら頭を使え、の信条で頑張ってきたお手入れだが
安い化粧品の力をあなどりすぎていたようだ。
値段に関わらず、信頼して良いんじゃないかと
心のちょっと底から思えてきた。
(まだ高価信仰は完全には解けず)
ただ、目元だけロコベースを塗っていて気付いたのだが
部分的に塗っても、顔の他の部分 (主に下方向) に
塗ったものが流れるようである。
暑くなってきたら、塗ってない頬にニキビが出来たのだ。
ロコベースをやめるとすぐ治り、塗ると出来るので
目元のロコベースが、肌のキメに沿って流れてると判断した。
夏場用のアイクリームを、また探す日々になるが
安心して安物狙いでいくぜ。
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