刑罰逃れを目論む鬼畜犯罪者の話ではなく
本当に “声” が聞こえる人の事である。
統合失調症 (元、分裂病) という精神病を
患っている人の中には、症状のひとつとして
幻聴が聞こえる場合もある。
これが悪魔か天使か神か、はたまた死んだご先祖か
誰の声かを決定するのは、その人の性格によるらしい。
案外、悪魔と思い込む方が健全なのかも知れない。
声を悪い事として捉えているような気がするからだ。
天使が 「ユー、サイコー!」 とか言うなど
どうした自分ブラボーなんだ? って感じ。
(すまん、これは偏見だから)
「悪魔の声が命じた」 と言って
殺人を犯すヤツもいるが、これはごく稀だそうだ。
(本当に幻聴がある場合で、トレス・ヤギのような言い逃れは論外)
攻撃性のある精神病は、非常に少なく
犯罪率も、病気ではない人よりもかなり低いという。
ただ最近は、ボーダーライン人格障害
反社会性人格障害などの、わかりにくい病名の
何て言えばいいか・・・ “異常” ? もあり
しかもそれが複合される場合もあるので
一体何が精神病かすら、よくわからん混沌ぶりである。
「冷たいヤツだなあ」 とか思われる
そこらにいるような、冷徹な人。
この 「人の痛みがわからない」 ヤツは、非人道的な性格なのではなく
アスペルガー症候群という病気の可能性があるそうな。
昔はよくいた落ち着きのないガキも
今や “適応傷害” だと解明されているし
単にアホと思われていたガキも “学習障害” になる。
(注: これは医師の診断が下っている場合に限る)
そのうち、愛だ恋だに鈍感なのは “恋愛障害”
恋人にすぐふられるのは “交際障害” とかにされるかも知れん。
という冗談はともかくも、病気だというのが解明される事には
ちょっと違和感を感じる面もある。
病名でくくると、ひとまず安心、ってイメージか?
しかし、この懸念は間違いで、メリットの方がはるかに大きい。
病名が付いたら、治療や適切な指導が研究されるからだ。
昔の “全員一緒” の教育より、ずっと本人にとっては有益だろう。
周囲の理解も深まり、生きていく上でラクになれるかも知れん。
今は皆、子供を注意しない、とか言われるが
こういう病気が解明されつつある、この時代に
うるさいガキを昔ながらに怒鳴って
その子がもし適応障害だったら、その子の親はいたたまれないし
注意した側は、とても申し訳ない気持ちになってしまう。
私の周囲にも、適応障害の子供がいるが
パニックを起こして泣き喚く子供は、通りすがりの見た目には
ただのしつけの悪いガキと区別が付かんのが困るんだ。
「そもそも、“マトモ” などない。 皆、どこかしら病んでいる。」
という精神科医もいるので
特別、生活や人付き合いに支障をきたさない限り
“人と違う” という事に、不安は持たなくていい。
ただ、幻覚、幻聴、幻臭などの症状が出たら
まず精神科に行く事を勧める。
神社や霊能者はその後にね。
「どうしても霊現象だ」 と、思うのなら、ダブルで通え。
二段構えで隙なし!
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