脳外科でガックリ

眼科で頭痛の原因がはっきりしなかったので、主治医に相談した。

この主治医、いつもニコニコしてすんげえ親切で
私の通院人生の中で、こんなに優しいお医者さんは初めてである。
あまりに良い人なので、わずらわせるのが気の毒で
逆に言いたい事も言えないほどである。

しかし、患者は見た! 善良な医師の暗部を!!

眼科で検査を受けた事も告げ、貰った目薬も持参したのだが
「この目薬を差してどうですか? 何か変化はありました?」
と聞かれ、正直に
「いえ、何も・・・。 こちらで頂いた目薬の方がまだ効くかも。」
と、今思えば、どっちのお医者さんにも失礼な返事をしてしまった。

が、主治医はカルテに何かを記入しつつ、瞬間フッ・・・と鼻で笑った。
それが、「だろ? 長年診ている俺の方がわかってるんだよ」
みたいな優越感あふれる笑い方で
へえ? おめえ、私の色んな訴えに
「心配なら専門医に行ってもいいですけど、ムダですよー。」
とか答えてくれて、やる気があるんか不安だったけど
ちゃんとプライドを持って診てくれてたんだな
と、すんげえ安心させられたよ。

「この目薬、どうしましょう」 という私の問いにも
「もったいないなら、使ってもいいですよ。 毒ではないですし。」
と、ニッコリ微笑んで答えてくれた。

  !!!!!

他医院とは言え、まがりなりにも専門医が処方した薬を
「毒ではないですし」 とは!!!!!
2年以上お世話になってきてて、今頃になってだが
この主治医がとても好きになってきたよ。

で、脳の検査をしてみましょう、となって
その病院には、脳外科もちゃんとあるんだけど
タイミングが悪い事に、その日はお休みだったのだ。
だが、主治医がCTだの血流だのを検査してくれると言う。

おめえ、そこまでシャシャって良いんかよ、とも思ったが
あの 「フッ・・・」 で、何か信頼してしまったんだよな。

いつものごとく、看護士さんやレントゲン技師さんたちに
出会う度に 「大丈夫ですか」「大変ですね」 と
わけのわからん同情をされ、これは医療関係者の世界の
お天気話な挨拶なのか? と、疑問に思いつつ、検査を受けまくった。
ここ数日、私はトータルで人間ドックぐらいの検査をしてねえか?

辛かったのは、首の血流検査で、それが新人研修を兼ねてくれてて
ボソボソと微かに聴こえる会話で
「こうやるのよ、やってみて。」「こうですか?」 みたいな。

私、今ベリーベリー頭痛なんだよ
首も気を抜くと、相変わらずメリッといくんだよ
頼むから、実習は他の人でやってくれよ
と、マジ切れしたかったが、叫びたかったが、グッと耐える。

「・・・この人は若いから・・・が・・・だけど」
という言葉が聴こえて、お! 自画自・・・、と思いかけたが
「年寄りは血流がほとんど出ないから」 という言葉で
比較対象がそのレベルなら、そりゃ私が若いわなあー
と、ガックリさせられ、一瞬で上下する心のジェットコースター。

豆知識: 年寄りになると、血管が細くもろくなって
     どっかに埋もれたり逃げたりするし
     流れもチョロチョロで、わかりにくいんだってよ。

で、頭部CTは、イケメンにいちゃんの世話になったが
もちろん、医学会の挨拶の 「辛いでしょうね」 も済ませたが
頭部セッティングの時に、どう考えても頭が曲がってるよ?
な格好で撮られ、出来上がった画像は案の定、全部角度斜め。
十数枚の写真、見事に総首かしげで、ある意味壮観。

主治医が丁寧に説明してくれ、うーん、問題はないけど
小脳のここがね、頭蓋骨と隙間があってね、縮んでるようでね、と。

ええええええええええっっっ、小脳の縮み?????????
それって、まさかあのアルツハイマーじゃ?????

脳内が真っ白になってパニクってて、わけわからん状態で
脳外科の先生と相談してみるから、いついつにまた来てください
と、鎮痛剤と何かの薬を貰って帰った。

先日は 「目が見えなくな略」 で、悩んだが
お次は、「私、ボケるんだ・・・。」 方面で絶望する。
毎度毎度、病院帰りに脳内グルグルになるのは
何ていう洗脳儀式なわけ?
ハタから観察してると、逆に刺激あふれる思考感覚が滑稽で
ちょっと面白いかもな。 (自虐的気分)

DSの脳トレで20歳でも、聡明で天才でナイスバディでも
(自慢をさりげなく散りばめるのを決して忘れず)
脳が萎縮してるってあるんだ?
その内、飯を食ったのも忘れて、徘徊してのたれ死ぬんだ?
と、お決まりの勝手な決め付けで、激しく落ち込んだ。

が、よく考えてみると、正気を失くすってのは
迷惑なのは周囲なだけで、自分はそれすらわからんわけじゃん。
ま、これで確実に嫁の貰い手はなくなったわけだが
ボケてるなら、不幸も孤独もわからんだろ、と
何となく、「別にいいんじゃねえ?」 的な気分になった。

主治医と脳外科医のスケジュールの都合で
予約は10日以上先になってしまい
(主治医ーーー、専門医に丸投げしてくれよー)
それまで延々不安を抱えて過ごすのか? と、心配だったが
珍しく、「何でもない」 という結果になるような気がするのは
ことごとく予想が外れる私の勘の悪さから考えて
今回はマジでヤバいのかも知れない。

ああ、恐・・・・・。

Comments

“脳外科でガックリ” への2件のフィードバック

  1. チョウチャンのアバター
    チョウチャン

    ついでに婦人科検診も受けておきなさーぃw

  2. あしゅらのアバター
    あしゅら

    うん、婦人科の重要性は
    重々承知している。

    だけど婦人科
    一番イヤーーーーーーーーー!
    もう、最後の最後に回す。

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