理系と文系の違い

注: こんな不自由な日本語で、この私が
   “文系” と自称して良いかどうか、怪しいもんだが
   “PCに詳しい人” との比較のため、と思ってもらいたい。

「CDに書き込めないので助けてください」
と、ここで既に語学力のなさを露呈したS.O.Sを
専属サポート係に訴えた時は、一体何事かと思われたようである。

(本人の名誉のために、と言うか
 万が一ここを見つけられた時に恐いので、繰り返し書くが
 そいつは私専属のサポート係でも何でもない。
 
 好きで私の尻拭いをやってるわけでもなく
 PCを愛しているので、私のPCが私の無体によって
 痛めつけられるのを見逃す事はできない、という正義感のみで
 面倒をみてくれているようである。

 むしろ、私自身は嫌われてるような気がせんでもない。
 毎回、険悪な雰囲気になるからである。)

まず、このS.O.Sの説明をする。

万が一PCが壊れた時のために、ファイルの保存をしようと
CD-Rにバックアップを取ろうとしたのだが
何故か、「ディスクが入っていません」 となる。

どのCD-Rでも、DVD-Rでもダメで
何で?????? と、なった、という単純なものである。

以前も同じ状況になり、その時に教えてもらった
書き込みプログラムを、ちゃんとメモっていたのだが
それがまた、PCのどこにあるのか一向に見つけられない。

もう初手から、「チッ」 という態度をにじませながらも
親切に指導してくれ、書き込みプログラムを見つけられたのだが
それでCD-Rに書き込んだのをチェックしてみたら
肝心のファイルにたどり着くまでに
何個も何個も、覚えのないファイルを開かねばならない。

どういう事だと訊ねたら、「それがバックアップというものです」 と。
いや、私はこのファイルだけを移したいわけで
今まではそれが出来てたのに、と言うと
「それは “コピー” ですね。」

ここでイラッとするのは、私の性格に問題があるんだろうか?
とにかく教えを請う立場なので、穏便に穏便に
「その “バックアップ” とは、どういう形式?か?」
というような質問を理解してもらうのに、えらく時間が掛かった。

要するに、“バックアップ” とは、上手く説明は出来んが
「PCの中身を階層的に移すもの」 で
“コピー” は 「ファイルだけを移すもの」 だとわかった。

サポ係は、このやり取りに激しくイラ立ったようで
ストレートに用語を覚えれば済む話じゃないか、と抗議されたが
ここまで一緒に書いておかないと、用語だけメモっても
後で読み直した時に、絶対にわからないのである。

「大体、“階層” など、小難しい文章を入れる方が
 余計にわかりにくくなるでしょうに。」
という言葉に、ハッとした。

“階層” と言う単語が出た時に初めて
CD-Rに書き込まれていた、わけわからんファイルの積み重ねが
PCの中にある、プログラムのあの枝分かれだ! 
と、私には理解出来たからである。

PCに詳しいヤツほど、人に教えるのがヘタだ (失礼ですまん)
と常々思っていたが、その理由も判明した。
専門用語が多いのに、その説明を重要視してないからなんだよ!

味噌汁の作り方を説明する際に、相手が日本人なら
「水に出汁と具を入れて、味噌をブチ込む」 で良いけど
外国人には、出汁と味噌の説明から始めんと
何の料理かすら、理解してもらえんわけじゃん。

そういや、味の素が海外進出をする時に
「旨みを出すため」 と言っても
その “旨み” が、外国にはないものらしく
存在理由から説明を求められた、と、どっかで聞いた。
(味の素、容器の穴のサイズといい、いらん苦労な伝説が多いなあ)

だよな、言われてみれば
ジャパニーズ・ブイヨンの地位は、出汁であって
味の素は日本国内でも、あってもなくても構わん物だもんな。
(念のため、出汁 = だし、な。)
(文系は優しいのお。 ほっほっほ)

理系が文系に、しかも素人に教えるってのは、そういう事だよ。
理系が論理的に覚えてるものを、文系は文章で覚えるんだ。
「1 + 1 =」 は 「一足す一は」 なのさ。

この発見に喜び勇んで、サポに解説したら
「文系だろうが理系だろうが、HU・TSU・Uの人は
 すんなり用語を覚えますKE・DO・NE」
と、言い捨てられて、またイガイガした雰囲気で終わった・・・。
(まあ、「おめえの教え方が悪い」 と、言ってるようなもんだし)

でも、覚えてくれない、と嘆いてるそこの理系、一考してみてくれ。

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