お医者さんって、初回は愛想が悪いけど
2度目にガラリと態度が変わる人って、割にいないか?
それは単なる人見知りなんだろう、ぐらいに思っていた。
いい大人が? って感じだが
師の付く職業の人で、しかも技術職だし
個人的に知ってる医師は、皆ヘンな性格だし
それもありかな、と、あなどっていた。
目薬を使い切ったので、言われてた通り再び眼科に行ったら
初回の時はニコリともしなかった担当医が
目を診察した途端、愛想が良くなって驚いた。
眼球にいっぱい入ってた傷が、ほとんど治ってたそうで
きちんと目薬を点していたのがわかったからかもしれない。
そこで思い出したのが、知り合いのお医者さんがよく言っていたグチ。
一番イヤなのは、薬を言われた通りに飲まず
自己判断で増減したり、飲むのを止めたりする患者だそうだ。
そういうヤツに限って、しばらくして
「治らない」 と、やって来て文句を言う。
そういう事を繰り返していると、症状が悪化する場合もあり
診察した側が悪くなり、ヤブ扱いしてくれる、と。
通院するだけじゃなく、指示通りに薬を服用し
そこまでやって初めて、“治療” なのだそうだ。
元々の性格もあるが、それを聞いていたから
私は真面目に言われた通りにする。
お医者さん側も、言う事を聞かない患者に
イライラしてる人が多いんだろうな。
私の肝臓の主治医は、元々にこやかな人だったけど
最初の頃は、何となく適当な対応で不安だった。
きちんきちん通院してたら、ものすげえ親身になってくれて
医師と患者の信頼関係みたいなものも、確かにあるのかも。
でも患者側にも不満がある。
それは、お医者さんからしたら、大した事じゃないのに
素人だからわからず、しつこく突っ込むと
“神経質な患者” として認定され
その後、何か違和感を感じても、「気のせい」 とか言われ
挙句の果てが、精神科を勧められた経験があるのだ。
結局行ったよ、精神科!
お医者さんにしたら、毎日毎日あーだこーだと
素人な患者に、専門医からしたらわかりきった事を訊かれ
さぞかし、うんざりしてる事であろう。
かといって、部分的に知識を聞きかじりしている人は
素人の分際でうっとうしい、と嫌うくせにだ。
自分は毎日、似たような症例を診ているから
“いつもの事” だろうが
こっちからしたら、“初体験の不調” なんだよ。
ちゃんとわかりやすく説明してくれよ!
全部が全部こうだとは思わないが
病院ってのは、ほとんどが説明不足だと思う。
いわゆる、“半日待ちの5分診療” だ。
これをよくマスコミで問題にしてるので
患者側も 「忙しいんだな」 と、逆に気を遣い
訊きたい事も、思う存分訊けない心理状態になっている。
待合室の待ち患者数を見てると、そう思ってしまうのが人情だぜ。
公立病院は予約制にしてくれんかな、とつくづく願うよ。
後、設備利用の必要がない治療で、公立病院に通院すな!
最新設備の整った病院は、まさに検査のためのものだ。
検査は大病院で、治療通院はクリニックに通う
という連携が、理想の流れだと思うのだが
古い感覚の連中は、町医者を軽んじている傾向がある。
何かあればすぐ大病院。
風邪を引いても、老化のせいの腰痛治療通院も大病院。
大学病院や公立病院の待合室で、こんな老人を大勢見掛ける。
混み混みで疲れた医師が、簡単な説明で済ませるのも無理はない。
お医者さんのデスクに置かれたカルテの束の上に
「後 ○人! 頑張ってください!」
と、赤マジックで書かれた紙が乗ってるのを目撃した時には
本当に大変そうで同情した。
もちろん、充分に質問できなかったさ。
もう、なるべく大きい病院には行かないようにしているが
自分が信頼できる医師を探す根気があるなら
小さいクリニックでも、何の問題もないと断言できる。
ただ実感として、クリニックでも
患者の多い病院は、やっぱり良い傾向にある気がする・・・。
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