関西に来てしばらくのウブ (!) な頃は
「夜は絶対に出掛けない!」 と、心に決めていたが
日光に目が弱くなったので
最近は夜の外出もやむなし、となってしまった。
一応、防犯ブザーをバッグに下げたが
これって、実際はいまいち役に立たない気がするんで
「防犯してますよ」 というアピールのつもりでいる。
うちの近所は、過去ブログにも書いたが、実に個性豊かな人々が多く
一見、閑静な住宅地なのに何で??? と、不思議だが
相変わらず、叫ぶ人々 (個別) は徘徊してるは
包丁を振り回すオヤジは出没するは、コンビニ強盗は入るは
夕べもずっと外で、妙にカン高い声の女性が
全部半音下げて! みたいな陰気臭い音階の曲を歌っていて
それが延々で、確認したいけど恐くて窓から顔を出せない状況だった。
こんぐらいは、関西ではごく自然な日常の風景なのだが
とうとう友人が痴漢に遭った。
もちろん、私んちから100mも離れてない場所で。
その痴漢行為は、下半身裸で車に乗っていて
女性に自慰行為を見せるという、ごくノーマルタイプなのだが
何より私たちを萎えさせたのは
40代独身、でも高級車、という痴漢男のプロフィールと
その被害に遭ったのが、平日の朝10時という爽やかな時間帯。
おめえ、もっと他に優先すべき事柄があるはずなのに
朝っぱらから何をやってんだよ! と怒る気力もそがれるっちゅうか。
悲鳴とともに逃げて、物陰からその車をチェックした友人は
(いかにもか弱い雰囲気の女性なのに、ここらへんが関西人の強さ)
すぐさま警察に通報をした。
こっからが彼女の本当の受難だった。
いつもは通らない道を通るほどの用事があったのに
事情聴取で2時間以上拘束され
彼女の詳細な目撃情報のお陰で、数日後に容疑者が捕まり
面通しとやらで呼び出され (マジックミラーもやったんだと!)
その後も何度も呼び出しをくらい、膨大な量の書類にサインさせられ。
何よりイヤだったのが事情聴取だった・・・。と彼女は語る。
「男性のアソコを何と言うんですか?」 と
男性警察官に聞かれた時には、耳を疑ったそうだ。
何故そんな事を言わなきゃならないのかと拒否したら
報告書?に、彼女が言った通りに詳しく書かなければならないからで
他にも自慰行為や勃起の “表現”“様子” を
それはそれは念入りに何度も言わされ
「それの方がセクハラだったわ」 と嘆く彼女を見て
いわゆるこれが “セカンドレイプ” ちゅうやつだな、と理解した。
こんなんじゃ、少々の被害も重大な被害も届け出たくなくなるわな。
「車の中で男が、BigになったMySonを出して
摩擦で発火しそうな勢いで、激しいラテン系センズリをこいてた。」
とか言うと、この被害者女性はどうやらビッチのようだから
大した精神的痛手は受けてはいないだろう、とか思われそうなので
ここはやはり、シロウトぶって (いや、マジでプロじゃないし)
「車の中で男性が、下半身裸で勃起した男性器を露出して
見たくもない自慰行為を見せ付けられた。」
としか言えないだろう。
途中までは、彼女の武勇伝として楽しく聞いていたが
詳細を聞くにつれ、だんだんこっちも落ち込んできて
最後は二人で心の底から、「イヤ目に遭った」 という気分になり
暗ーーーい雰囲気で茶会が終わってしもうた。
風貌の詳細から車種からナンバーから
名前も住所も教えてくれたのは
どうせ大した罪にはならず、すぐ世間をウロつきそうなそいつが
うちの近所在住だったからだ・・・。
せっかくの忠告を、これまた聞いた直後に忘れてしまった私は
とにかく、あらゆる40代男性とあらゆる車には近付かない
という、えれえ大ザッパな自衛しかできなくなるハメに。
しつこく聞き直したら、私もセクハラと同じだしなあ・・・。
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