ババアの目元はシワがいっぱい。
ファンデですら、乾燥してシワにめり込む。
特にクマの出没地帯、目頭下はチリメンジワの常在場所なわけだ。
そんな部分にコンシーラーを塗ったら、ヒビ割れは避けられない。
メイク直しも、皮膚が薄く敏感な部分だけに、そういじくりたくない。
すんげえ足手まといな部分である。
クマには3種類の原因があって
茶グマは色素沈着かたるみによる影、青グマは血行不良というが
ババア世代の目元には、この原因が全部のしかかってくる。
何とも言えない複雑な色のクマになり
茶グマにはペールイエロー、青グマにはオレンジなど
そういう法則は当てはまりにくくなってしまい、途方に暮れる。
なので、ババアのクマ隠しは、あらゆる色みの重ね塗り。
最初はシワカバーを塗る。
このシワカバーは、比較的しっとりするものが多い。
次にコンシーラーではなく、コントロールカラーを塗る。
このコントロールカラーもしっとりタイプにするのだ。
そして、これには微細パール配合のものを選ぶ。
望みの色味ので、微細パール入りのがなければ
微細パール入りの透明カラーか白を塗り
その後にイエローなり、ピンクなりを重ねる。
そしてやっとコンシーラーの出番になるが
これは絶対に、クマ専用と銘打つ製品を使うべき。
どこにでも使える単なるコンシーラーは、目元用よりカバー力があるが
保湿面とヨレなさが、目元用よりも劣っている。
ババアになったら、色さえ合うなら逆に目元用コンシーラーを
顔中のシミに使っても良いぐらいである。
こんだけ塗り重ねるのだから
ひとつひとつのアイテムは、本当にごく薄く薄くが鉄則。
塗ってみても変わりがない、ぐらいの量で充分。
じゃないと、崩れた時に復旧の術がないほど汚くなる。
パール入りは、コントロールカラーのみ。
コンシーラーはパールなし。
コントロールカラーの色は、淡い暖色系。
ブルーやグリーンは、いくら淡い色でも濁った色になるはず。
コンシーラーじゃなく、しっとりタイプのクリームファンデでも良いけど
それを選ぶ場合は、ファンデを塗らない日や
薄化粧で、コンシーラーを塗った部分が浮く日にすべき。
何故なら、ファンデって案外ヨレが激しいからだ。
シワが多く、動きが激しい目元には向いてない。
通常のメイクでも、目の周囲、まぶたや目の下には
ファンデを塗るべきではない。
だからどうしてもババアには、目元専用が必須になるわけなんだ。
仕上げに定着剤たるフェイスパウダーをかけるのだが
コンシーラー専用パウダーは、しっとりタイプじゃない場合が多いので
別個にしっとりするパウダーを用意した方がいい。
すげえ高価なパウダーにそういうタイプが多い。
それを目の周囲のみに、軽くかけて
顔全体用のパウダーは、目の回りを避けてかける。
顔全体は、ブラシでもパフでも良いが
目の周囲は、パフだと粉が付きすぎるので
デカブラシでさっとはらうように乗せる。
この粉がパール入りかなしかは
ベースの仕上がり状態と、粉の質で決めれば良い。
パール自体が、肌を乾燥させるものなのだが
光で透明感を出せるので、その効果が捨てがたいのだ。
ちなみに、目元のクマを完璧にカバーしてしまうと
他の部分の肌を白くしないと、顔色がくすんで見え
サングラスをかけて日焼けをしちゃった逆パンダ状態になる。
かなりの透明感のある白肌ならともかくも
肌色が黄色じみてきたり、くすんだりするババアには無理。
クマ隠しは、やわらげるぐらいで丁度良い。
全体のトータルバランスで考えなければならないのだ。
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