ラスタ帽

しょっちゅう嘆いてるけど、髪がな、硬くて太くて多いんだよー。
湿気にはビクともしないのは良いんだけど
寝グセ直しに濡らしても、微動だにしないんだよー。

美容師のねえちゃん曰く、“ショートには辛い髪質” らしいが
セミもロングも、うっとうしい! と思う性格なんだ。
できるなら丸刈りにしたいぐらいだが、それは社会的地位方面でアウト。

だから出掛ける前には、ピンやヘアバンドで
1時間ぐらい押さえておかないといけないんだが
毛根にむちゃくちゃテンションが掛かってるし
ヘタすると、おかしな流れに形を付けちゃったりして
この頑固な髪質には、ほとほと困らされていた。

何より一番問題なのは、急な外出。
去年、紫外線カット目的で帽子を買った時に
帽子が似合わなくなってるのに気付いたので
なるべく帽子関係は避けておこう、と決心したのだが
既に地毛が着ぐるみ状態なので、どっちもどっちじゃねえのか?

似合わない、と言っても、私の美意識のランクからであって
似合うものなんか、天女レベルの似合い方だし
そう全部に高望みをせんでもいいだろ、と自画自賛して
自己暗示で発奮しつつ、デパートに行った。
この気合い自体が何かもう、負けてる、って感じなんだがな。

客観性のなさで恥を掻きたくないので
まず、売り場のおねえさんをひっ捕まえた。
「寝グセ隠しに、ニット帽が欲しいんですが
 どれが “おかしくない” ですか?」
と、自己暗示に掛かりきってない情けなさ。

で、あれこれとディスカッションしつつ、何個も何個も試着して
おねえさん一押しの帽子を買った。

そんだけ細心の注意を払って選んだのに
友人知人たちの感想は、「レゲエ?」 ・・・・・・。
うっっっ・・・、とショックを受け
「おかしい?」 と聞くと、「あなたなら良いんじゃない?」 だ。

もーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
あんだけ諸事項を確認して買ったのにーーーーー!

この、「あなたなら良い」 という言葉は
一見、“本人の個性に合ってる” という褒め言葉のようだが
評価した側のイメージに大きく左右されるのだ。
“個性” という表現など、同情票が大部分なんだよっ!

言ってる側は知人友人なので、おおむね好意的に見てくれてるだろうが
性格など知りえない通りすがりの人々からは
「変わってる」 などと思われる恐れが大である。

だからいつも買い物時にチェックする事項は
 ・ おかしくないか
 ・ 年齢的に大丈夫か
 ・ 周囲から浮かないか
 ・ 普通の人に見えるか
という、訊くのも恥ずかしいこれらの言葉が並ぶ。

もう、ほんと帽子系は私には鬼門だ。
ラスタ帽を買ったつもりはなかったんだが
ネットで調べてみると、確かに私の買ったのはラスタ風味の形。
ラスタ帽って、ロングドレッドの収納用で
長いニット帽だと思い込んでいたんだが、今は色々あるんだなあ。

まあ、ここは関西だし、寝グセよりもマシなので
万が一の時はかぶろう・・・。

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