私はハプニング的な笑いが好きなので
普段お笑い番組を観ていても、あまり笑わない。
特に新喜劇など、無表情で凝視して気持ち悪がられるほどだ。
ところが夕べのお笑い番組で、何とかいうコンビの最初のひとことが
ツボにハマってしまい、涙を流して爆笑した。
先生 「おまえ、何をしてたんだ、言え!」
生徒 「タバコを吸ってたんだよ!」
先生 「何? タマ、こすってたんか!!!」
生徒 「こすってねえよ!」
この瞬間に、私の脳裏に走馬灯のようにストーリーが展開する。
先生に呼び出された母親が
「えっ、うちの子がタマこすってたんですか!
あんた・・・昔はそんな子じゃなかったのに (すすり泣き)」
「こすってねえから!」
帰宅した父親に母親が報告。
「あなた・・・今日、学校に呼び出されて
○太 (仮名) が、タマこすってたんだって・・・」
「○太! おまえ、何てことをしてくれたんだ!」
「だから、こすってねえよ!」
ご近所の奥様方が
「ねえねえ、奥さん、あそこの子、タマこすってたんですってよ」
「んまーーーーーっ! うちの子と遊ばないように言っとかなきゃ」
学校のクラスメイトたちは
「○太が停学になった理由知ってる?
体育館の裏でタマこすってたんだってさ。」
「うっそーーーーーー、マジありえねえーーーーーーっ」
○太、もう一生立ち直れねえよな。
まだ “タバコを吸ってた” と知れ渡る方が、尊厳を保てるってもんだ。
結局、最初の掛け合いを聞いた瞬間に
脳内劇場で、ひとりで転げ回って笑ってたので
このコンビの以降のコントは、まったく観られなかったが
こいつらより私の方が、絶対に面白い事を考えてた自信があるね
と、見逃したムカつきを相殺した。
しかし最近、ほんと脳の働きが鈍くなって
いつボケるか、いつボケるか、と不安とのバトルな日々だったけど
私、やれば、こんなに素早く思考展開できるんじゃん。
だが、「タマこすってた」 という、まさかの下品ネタに反応したなんて
自分で自分をののしってあげたいぜ・・・。
お笑い芸人というと、決めゼリフ?を持っているが
それが芸を面白くなくしていると思う。
エドはるみの真の面白さは、ババアの減らず口コントであり
「グ-」 に重点を置いているのが、もったいなくてしょうがない。
焼肉屋の方の田村も、「チャ~」 がない、素の時の方が
よっぽど面白くて、最初同一人物だとわからなかった。
インパクトを与えて存在を示すには、あの決めゼリフも効果的だろうが
顔が売れてきたら、余分でしかなくなると思う。
まあ、私の笑いのツボがズレてるんだろう。
なんせ、「タマこすった」 でハイテンションだしな。
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