何だっけ? 磨き残しが赤く染まるという歯垢着色剤?
それを利用しているんだが、磨きが甘い部分に気をつけて
そこを重点的に磨くようになるけど、2~3週間後に歯垢チェックをすると
また別の場所が磨き残されている、というサイクル。
これを繰り返してきて、ふと思ったんだが
その理由は様々ながら、完璧に出来ない事ってある。
でも完璧にしなきゃいけない時って、どうすればいいのか。
ひとつ方法がある。
スパンを長めに取ればいいのだ。
たとえば、口内をABCDの区域に分けて考え
歯磨きは10の力しか入れられないとする。
1度目のチェックでAの磨きが甘いとしたら
ABCDを4:2:2:2の割り合いで磨く。
そうやってチェックの度に、力を入れる部分を替えていくと
4回で全部が平均的に磨ける、という目論みである。
しかし歯磨きの場合、気をつける部分が替わっても、毎日の事だから
“そこを重視したいつもの磨き方クセ” ってのが定着しやすいようで
磨き残しは、大抵BとCのどっちか、というような集中をする。
こういう状況では、力の分配方式は効率が悪い。
どうも “いつも同じ” というのは、諸刃の剣のようである。
良い部分はずっと良いが、悪い部分は積み重なる気がする。
流れない水は腐り、流れない空気はよどむような感じが、固執って事か。
と言うことは、“いつもの事” を “何でもない事” に
レベルを下げているのは、自分自身の意識の持ち方に他ならない。
だから、事を充実させたり、進歩をしたいのなら
定期的にチェックをし、考え、新しい方法を編み出すべきである。
限られた能力で、完璧を目指す場合は
ある時期で、バッサリ切り捨ててキッパリ切り替える必要があるのだろう。
これに気付き、縦磨きだの左手磨きだの、やり方を変えていて突然
「あっ、だから政党問題や役所問題が発生するんだ!」
と、まるで雷が頭上に落ちたような衝撃が走った。
もちろん現在の日本で、長年の “伝統” を守った事によって
諸問題が噴出しているのは、以前から知っていた。
だけど、それを自分の身で実感したら、まるで現実味が違うんだ。
しかもそれが、まさかの “歯磨き” などという
日常の何でもない習慣で味わえるなど、どんだけ感動するやら。
歯の磨き残しのフォローをどうするか、と考えていた方法論だが
よく考えると、これって色んな状況で応用できるよな。
政治でも商売でも勉強でも生活でも。
やはり、世界はどっかこっかで繋がっている。
全ての現象から “意味” を得る、って実際に出来るものなんだー
と、人生への希望を見い出せた気分。 歯磨きで。
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