100均に行って、道具を揃えた。
仏具屋でロウソクも買った。
エコ系ショップで、マトモなアロマオイルも3個買い足した。
さて、いよいよキャンドル手作りだ! と
作り方をメモった紙を読み直して予習していると
どんどん面倒くさくなってきた。
ザツに言えば、1.溶かして 2.混ぜて 3.固める
の、たったこれだけの事が、ものすごく大変に思えてくる理由は
温度だの量だのの細かい神経遣いをせにゃならんらしいとこ。
メモもきったねえ字で読みにくくて (自業自得)、イライラしてきて
もしかして自分の性格とは対極の作業なんじゃねえの?
と、しなくて済む理由を探し始めてしまう。
ああ、いかんいかん、こんなこっちゃ
タバコの空き箱でビッグ帆船を作るジジイになれねえ。
寝転んでメモ用紙を眺めつつ、葛藤していたら
もんのすげえグッドアイディアがひらめいた。
鍋でわざわざ湯煎せんでも、火を点ければロウソク溶けるじゃん!
私の買ったロウソクは、細く短いという
世の殿方が震え上がる表現の形状なのだ。
小さいキャンドルを一杯作りたかったからだが
よく考えると、鍋で溶かすなら元のロウソクの大きさは関係ねえ!!
しかし私のこの浅慮が、ラクなキャンドル作りに貢献する結果に。
つまり容器の中央に、その細く短いロウソクをそのまま1本立てて
周囲に色だの香りだのを付けたロウを流し込めば良いのだ。
これならコタツでTVでも観ながら出来る。
もう、私って何て天才なんだろう! と、嘘偽りのない心で賛美し
さっそく、ロウソクに火を点け
弁当のおかず用のカップに垂らし始めた。
ロウソクが細く短いので爪楊枝で刺してあぶり、まるで田楽気分。
ロウが少し溜まったので、削ったクレヨンを入れ
爪楊枝でグリグリかき混ぜたら、何とまったく溶けねえ。
どうしたもんかと悩んだが、点々模様って事で手を打った。
アロマオイルもとりあえずブチ込む。
溜まったロウの中央にロウソクを立て
その周囲にロウを垂らして、またクレヨンとオイルを入れれば
点々模様の縞々ロウソクが出来上がる算段。
ところが、まったく目を離してないのに、中央のロウソクに不思議引火。
ワタワタうろたえている隙に、ほんと何でか容器の紙にまで延焼。
あああああああああああああああああああああっっっ
出火原因になるーーーーーーーっっっっっっっっ!!!
とうとう叔母の恐れていた事態 (新聞沙汰) にーーーーっっっ!!!
と、更に気合いを入れてパニくりまくって、周囲で踊っていたら
奇跡的に溜まったロウのところで自然鎮火。
あっぶねーーーーーー、マジで危機だった・・・・・・・。
テーブルの上にロウは飛び散っているは、ススは舞っているは
何かもう、えらいな惨事の名残り状態にガックリ。
朝起きると、部屋の中がロウ臭くて参った。
お香は焚くは、ロウの匂いは充満してるは
周囲から、妙な儀式をしてると誤解されそう。
いや、当たらずとも遠からずだけどさ。
今回の事故は、ほんと落ち込んだ。
ジェルキャンドルでも火柱を上げたのに、懲りずに・・・。
刃物と火は、アホウに扱わせたらいけない、という見本も同然だぜ。
反省して立ち直ったら、次回はキチンとする。
やっぱ正道を歩まないヤツは、石につまづき痛い目に遭うって教訓。
冗談抜きで、悪い子はマネしちゃダメだぞ。
先人たちが試行錯誤してこそ完成された、基本の作り方なんだから
ド素人が、言われてない余計な工夫はするな。
マトモな物を作りたければ、マトモな手順を踏むべし。
これ、安全な手作りの鉄則。
本当に申し訳ございませんでした。
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