近所の変異

“地獄の変異” ではない、part2。
 ↑ このタイトルが、やたら気に入ってるように思われそうだが
   確かに、どことなく魅力があるんだな。
   映画の内容は、「ここですら書けないレベル」 と言えば
   それだけで瞬時に察してくれるだろうがな。

ここんとこ、急に周囲で異変が起きている。
ロコツに治安が悪くなったっちゅうか。

いや、確かに以前から、車道の中央で見えない敵と口ゲンカをする勇者や
叫びながら疾走する、ある意味真の自由人とかは出没していた。

ところが、そういう “コト” が敷地内で起こるようになったら
こっちにとっては大問題になってくる。
いや、敷地外でも充分に問題なんだが。

先日も書いたが、マンション専用のゴミ捨て場に
エロ雑誌が捨てられるようになった。
しかも毎回のゴミ収集日のたびに。

どんだけ継続購読しとんのか、という突っ込みどころもあるが
ひと昔前のエロ雑誌の立場は、お助けアイテムとして
何年も部屋に積み上げられているものだったのに
今は雑誌本体の記事よりも、おまけのDVDの方が需要が高くなり
それを破り取った後の雑誌は、即ゴミ扱いかよ
と、媒体の移り変わりを間近に目撃して
過去を懐かしむような郷愁のような気持ちがこみ上げてくるのだ。

こんな私の走馬灯はどうでもいい。
問題はエロ雑誌を、くくりもせず破りもせず包みもせず
丸のままボーンと捨ててある、その開放感にある。

エロは恥じらいじゃなかったんかい!
隠せば隠すほど濃度が増すのが、和風エロじゃないんかい!

いや、何でこういちいち脱線するのか、そういう事でもなくって要するに
朝っぱらから他人に、剥き出しの性欲を見せ付けられるのは
コートの下は真っ裸的露出性癖と同様に、とても不愉快なのだ。

住人の半数は女性なので、そういう事には気を遣うべきだろうて
それをしないというのは、あえてのワザと? とすら勘ぐってしまう。
もしかして、うちのマンションに変質者が・・・? という恐怖だ。

考えすぎかも知れないが、とりあえず戸締りを厳重にするようにして
万が一の時は天命だと思えるように心の準備をした方が
未練なくさっさと成仏できて得策だ、と前向きな人生設計をしていたら
今度は夜、歌声が聴こえるようになった。
それも夜12時ぐらいに!
何を歌っとんのかまでは認識できんが、J-POP調の歌だと思う。

コトが起きてる最中に動くと、ターゲットにされそうで恐いので
ベランダに出て、周囲の確認作業などはできないが
部屋の中で座って、いつもの妙な映画を観てても聴こえるほどの声量。
耳を澄ませてチェックしまくったが
どうやら、うちに隣接した部屋からではないようだ。
それで聴こえるとは、実際どんだけの大声で歌っとんのか。
ここはアルプスの山脈じゃねえ!
てか、そんな大音量、雪山でも雪崩が起きるぞ!!
音響爆弾かっつの!!!

歌声は男性で時間帯も時間帯なので、とっさにあのエロ本を思い出し
もしかして、これ、絶頂時の絶叫じゃないだろうな
という、非常にイヤな想像までしてしまった自分の黒さにも嫌気が刺す。

ボーボーが越して来た後、住人の入れ替わりはないはずなので
何でもかんでもボーボーのせいにするのも何なんだが
期間的に考えても、ボーボー犯行説が有力だと思う。

おいおい大丈夫かよ、と心配にはなるが、実際にどうこうは出来ない。
と言うか正直に言うと、恐くて関わりたくない。

このホラー好きの私がビビり上がっている。
壊れていく住人が近くにいるって、こんなに恐怖なんか・・・。

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