お盆なので、心霊系話。
ビビりなので、もちろん恐い話ではない。
とうちゃんは真の共産主義者だったから
実子だからと、私を特別扱いする事もしなかったので
さっさと成仏するだろう、と悲しい予想を立てていたら
本当に死んだ途端、あっさりと影も形もなくなりーの。
かあちゃんは私を心配して居残ったりしてヤバそう、と、ビクビクしたが
(肉親でも霊で来られると恐くねえ?)
私の霊感がないせいか、日常で側にいるような気配もなく
当たり前だが、死んだらこの世にいないんだ、と改めて思った。
しかし、かあちゃんがたまに夢に出てくる。
悪い夢ではなく、牧歌的な雰囲気な場面が多いのだが
(たまに怒られたり、文句を言われたりはある)
私の見る夢は、ホラー系やバトル系がほとんどで
知人の夢なども滅多に見ないので、妙に気になるのである。
そこでカレンダーを見ると、お彼岸だったり命日だったりする。
私は行事にうとく、もうそこらへん全流しな人生を送っているので
その夢で行事日が大体いつあたりか、ちょっとわかるようになってきた。
かあちゃんの事は、日々しょっちゅう思い出しているが
夢に出てきたからと言って、その行事に何かをしようとも思わない。
しきたりを面倒くさがるヤツの常套言い訳だが、思い出すのが一番の供養!
しかし不思議なのが、かあちゃんが夢に出てくるのは
必ずその行事日の2~3日前なのだ。
あの世とこの世じゃ、微妙に時差があるんだろうか?
それとも、当日は兄んとこに行ってるとか?
この前は7月10日ぐらいに、かあちゃんが夢に出てきて
私の誕生日後だから、特別外出許可でも下りたか、と思ったが
いつもの時差のパターンからだったら、出てくるのは7月始めなはず。
違和感があったのでよくよく考えると、熊本では7月盆なのだ!
私は熊本人ではないので、8月盆が普通感覚なのだが
熊本では今でも一部では7月盆だそうで
かあちゃんは生粋の熊本人だから、何かそれに従ってるっぽい。
真相がわかって、ちょっとガッカリ。
成仏している死者はその行事時にしか、この世に戻って来られないのか?
霊界は個人的行事には左右されないんかー。
てか、仏教で言ってる事って正しかったんか?
お盆とか、お彼岸とか。
思い返すと、お盆とお彼岸と命日の2~3日前には
必ずかあちゃんの夢を見ているので
(こうやって覚えているぐらい、かあちゃんの夢は他の日は見ない)
側に霊としていられないけど、会いに来てはくれてるんだな
と、愛を感じて嬉しい。
勝手な暗示かも知れんが、こうやって人は真っ当に生きるんだと思う。
かあちゃんが今でも睨んでる、と思うと
怖くて、ついうっかり外道な事も出来ない。
宗教の目指すとこってのは、まさにこういう事なんじゃないだろうか。
お布施もせんと行事もせんと、自己解決で自動信仰できて
ほんとラッキーな人生だと、つくづく己の性格に感謝する。(己のかよ!)
で、ひとつ聞きたいのは、うちの共産主義おやじは
今どこで何をしとんのか? っちゅう事。
とうちゃんの夢は、1度も見た事がないのだ!!!
こっちはとうちゃんの事も、しょっちゅう思い出しているのに。
共産主義では宗教は麻薬だそうだが、死んでもそれを貫けるとはなあ。
まあ、妙な未練を持たれて地縛されるよりは、なんぼもマシだが
やっぱ資本主義ばんざい! と、腹立たしい事この上なし。
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