九州のお付き合い

08.9.3の九州男児の妻や彼女 で
彼女としての立場で遭った事をグチったが
それ以外の立場じゃどうだったろう? と、思い出してみた。

兄の友人たちはよくうちに来るし、兄も行く。
たまに奥さん連れで来る事もあるが
飯屋や飲み屋に行く事も多いようなので
この行き来の度合いを見ると、家庭的にどうかな、といつも思っていた。
しょっちゅう出掛けている夫って寂しくねえ?

行き来して飲む傾向は、田舎に行くほど多くなる。
私は男性は毎晩飲酒するものだと思い込んでいたので
関西人の飲み会の少なさや、何かないと飲まないという男性がいる事に
激しく驚いたものである。
田舎って飲めないと、「男のくせに」 という風潮で
酒豪は自慢になっているのも、飲酒に拍車をかける原因であろう。
都会はそれがなく、自分のペースが守れる。

酒の話はおいといて、兄の友人たちは母や私と話してくれる。
うちの家は、“その場にいる人がわからない話はしない” という
ごく当たり前のルールがあって
お客メインで家族皆で話す事になっていた。
(酔っ払いが来た時は、それが逆にやっかいなんだが)

父の飲み仲間は酔っ払いが多かったので論外だが
兄の友人たちに疎外感を感じさせられた事はなかった。

兄の友人たちは職種も様々だが、元彼とその仲間たちとは
同じ九州男児と思えないほど、女性に対する気遣いがあった。
それでも田舎在住になるほど、頭が固くはなっているが
皆、自分の奥さんは恐い存在だったようだ。

これはどういう違いなんだろうか? と考えていたが
ひとつ決定的な違いが見つかった。
兄の友人たちのほとんどが、進学で大都市で過ごしているのだ。
兄の友人でも元彼と周囲でも、九州から出た事のないヤツほど
ロコツな男尊女卑になっている気がする。

もしかして、これが答かな?
だったら話は終ったも同然だよな。
何だー、そういう事だったんかーーー。

すっきりしたところで、うちの正月の話でも。
御節というのは、主婦が正月に休めるように、という話があるが
それは絶対にウソである。

うちの家は正月早々挨拶客が多く、いつもに増して
かあちゃんはテンヤワンヤだった。
1日に何組も、客が入れ替わり立ち代りやってくるので
御節も5段のみ作れば良いってものではなく、補充を山盛り用意し
その上に他につまみや軽食なども用意しなければならず
正月中、ずっと台所の住人になっていた。

私の飯の世話まで手が回らないので
部屋で駄菓子などをかじってしのいでいたもんだ。(手伝えよ!)
だから正月は飢える時期というイメージしかない。

隠居して熊本に引っ込んでからは、客もまだ少なくなったので
デパートの出来合い御節を注文して、そこはラクが出来たようだが
それでも年始の挨拶客はいて、しかも今度は田舎と違って
子持ち客が増え、そいつらが無邪気にうるさい事うるさい事。
実家には私直伝のゲーム機とソフトがあったので
より一層伸びやかに楽しんでもらえたようである。

で、とうとうかあちゃんは、「もう疲れたわ・・・」 と
パトラッシュに哀願するネロのようにつぶやいて
かあちゃんの従姉妹と連れ立って
年末年始は、熊本市内のホテル住まいになってしまったとさ。

田舎って、何かかんか理由をつけては飲み会をするが
理由がなくても飲むくせに、何を正当化しようとしとんのやら。
飲み会など、女中になる女性にはえれえ迷惑なんだよな。

あと冠婚葬祭。
台所は女性たちの権力争いの修羅場と化している。
男性たちは、ケツに根が張ったように動かず飲み食いするだけ。

ところで、そういう場では私には毎回ごく自然に
不本意な役目が割り振られていた。
オヤジどもに次々に呼ばれ、横に座らされてお酌・・・
と、キレイどころならば普通はそうなるはずなのだが、違う。
説教されるのだ。 次々に、そりゃもう口々に。
飲んでない時はまともでちゃんとした人なのに、と嘆きたくなるような
酔っ払いの的外れな論理を延々聞かされるぐらいなら
台所でネギでも切ってる方が、よっぽどラクだったぜ。

大人になったら、この役目も代替わりする、と信じていたが
いい加減大きくなったのに、これ以上大きくなれないのに
相手も同等に年を取ってるせいか、いつまで経ってもガキ扱いである。
年齢で言えば、正真正銘のガキが台頭してきているのに
何でそっちにタゲ変更してくれないんだ?
てか、若いもんまで一緒になって、何を波状攻撃状態してるんだよ?

あっ、もしかしてこれがイヤだから、女性たちは台所にこもるんか!
「これ持っていって」 の何気ない配膳指示は、生け贄のワナか!!!
それとも逃げる機会は一瞬で、それを逃したら
係は固定してしまうものだったんか、ああ、ウカツだった・・・。

説教されて当然の人格だとか、要領が悪いだとか
自分では認めたくないので
説教の宿命の星みたいなもんでも持って生まれたのだろうか?
と、悲劇のヒロインぶってみる。

Comments

“九州のお付き合い” への2件のフィードバック

  1. 奈々のアバター
    奈々

    ぃぁ。。。っぃ最近までお年玉を親戚のじぃちゃん・ばぁちゃんから貰ってましたがwww

  2. あしゅらのアバター
    あしゅら

    とにかく、金品をあげたい
    ってヤツ、いるよな。
    うちのかあちゃんが、そのタイプだ。
    趣味・・・としか思えなかったぜ。

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