汚染米問題が不安である。
食用にできない残留農薬がひどい輸入米や、カビが生えた古米を
酒や菓子、果ては給食にまで流用していたという事件。
量が多いと死ぬ農薬はともかくも
加熱しても消えない発ガン性のあるカビなど
本当に食の安全の根源を揺るがす事件なのだから
国民総出で怒り狂うべき大問題である。
特に私は米好きなので、この事件にははらわた煮えくりまくり。
米を軽視、偽装するヤツ、おめえは日本人の資格なし!
・・・と、大声で叫べない事情もある。
うちの兄が、米を食わないヤツなのだ・・・。
だから帰国子女ってやつは・・・と、隠れて苦々しく思うしかない。
でも米の偽装って、私の実感として全国各地でやってる気がする。
これを言うと、「また味のわからんヤツがたわごとを」 と
言われそうだったので控えていたのだが
この騒動の真っ最中だから (そんなに騒ぎになってはいないけど)
世界の隅っこで、一瞬ネチネチやって言い逃げしたい。
そこのその米、おめえ本当は何者?
私は、宮城県の山側のササニシキが世界一美味いと思うのだが
米好きでもない兄が、自分が遊びたいがためだけに
「色んなところのを食ってみるべきだろうー」 と
あっちゃこっちゃの米をネットで探して送ってくれる。
この前も、「普通の米の2倍の大きさの粒の米があるらしい!」 と
興奮していたが、米でそういう遊びは正直やめてほしい・・・。
贈り物from兄なので、そりゃもうありがたく頂くのだが
時々得体の知れない味の米がある。
米好きのくせに、米の詳しい事情は知らずに言うが
例えばコシヒカリはコシヒカリっちゅう品種なんだろ?
同じ品種でも、産地の水質や地質で味が変わってくるよな。
ここまでは正解で良いよな?
魚沼産がコシヒカリのNO.1ブランドなんだろ。
魚沼っちゅう場所は、そんなに広くなくて
真の魚沼産100%は、ほとんどないんだろ。
ここも正解だと思うんだが、疑問はこっからなんだ。
米も、何%以上がその米であれば、“100%” と表示できるんか?
何でこんなに魚沼産100%に喰らいついているかと言うと
去年送ってもらったんだよ、その幻の魚沼産100%コシヒカリを。
ものすげえ高額だったそうな。
さすがにドキドキしながら食ったら、味は中の中・・・。
私がコシヒカリの価値がわからん味覚所持者だからかも知れないが
同じコシヒカリでも、もっと美味いのもあると断言できるぞ。
思わず兄に 「騙されてんのじゃねえんか?」 と言ったら
何か別方向にムキになってしまい、調べまくって
「これならどうだーーーっ!」 と
隠れた名品と言われる、某所のコシヒカリを送ってきた。
いや、そうじゃないって。
問題は、偽装表示じゃないか? ってとこなんだが・・・
と、突っ込みたかったが、とりあえず兄の名誉挽回の一品を食ってみると
これぞ、コシヒカリでは最上級の美味さ! だった。
コシヒカリの美味いやつは、ササニシキのイマイチの上を行く、と
よくわかったよ。 コシヒカリも捨てたものではない。
にしても、真の魚沼産100%が嘘偽りじゃなければ、あの程度か?
どの分野でも、名産と名高いものに美味いものなし、か?
一部にでも偽装しているヤツがいたら、全体がこう言われるんだよ。
てか、兄も本気 (?) を出せば美味い米を探せるんじゃん。
今まで (そしてこれからも?) どんだけ遊んでんだよ?
他にも、以前に食って、おっ、ここのは美味い!
と目を付けていても、次すんげえ不味い事が時々ある。
不作の年だったんか? とも思わんでもないが
どう味わっても古米なのだ。
収穫年度も精米日も、新米なのに。
これはどういう事だ? 偽装表示にしか思えんぞ。
コシヒカリを親の敵のごとくターゲットにしているようだが
もちろんササニシキにもおかしい業者はいる。
ササニシキ100%なのに、ササニシキの味も香りもしない。
かと言って、歯ごたえがコシヒカリでもない気がする。
これは一体何ちゅう米なんだ? と、疑うしかない。
こういうのも、ササニシキ100%表示でさえなければ
味は中の上ぐらいで文句はないのに。
コシヒカリやササニシキ以外にも、米の品種は一杯ある。
意外な場所の意外な米が、意外に美味かったりするが
それは米の産地としては劣等生の西日本に多い。
逆に米どころとして有名な場所、
特に日本海側にロクでもねえ味の米が多い。
これは業者の数の差だと思う。
業者が多ければ多いほど、甘い汁を吸おうと
不良業者が混じる割合が高くなり
消費者がそれに引っかかり易くなる、という構図のような気がする。
元から評価の低い場所では、汁もそんなに甘くはないんだろう。
日本全国面白い米探しの兄贈答でつくづく思うが
米はわけわからん事が多すぎる。
何か、どっかで誰かがいらん事をしているように思えてならない。
いつもの余談だが、うちのかあちゃんの炊く飯は美味かった。
何度も研ぎ方や、水の量などを教えてもらったけど
私の炊く米は美味くはならず、私的には結構悩んでいるのに
「私の娘なのに、どうして料理がダメなのかしらね~」 などと
かあちゃんに高笑いをされつつも、呆れられていた。
つい数ヶ月前に兄から聞いて知った話だが
かあちゃんは隠居してから、旅行に行った先で食った米が美味くて
どこの米かを強引に料理人に聞きだして
そこの米を無理矢理に毎月送ってもらっていたのだそうだ!
「結構高い米だったぞ」 だと。
ああああああのクソババアーーーーーーーーーーっっっ!
元の米が違うなど、炊き方うんぬん以前の話じゃねえかよ!
かあちゃんがそこに素で気付かなかったのか (これは充分にありえるが)
完璧な料理上手だという、天高い不動の座に居座りたかったのか
今となっては真実は墓の下である。
あ、もう彼岸だろ、夢に来て教えてくれよー。
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