パーフェクト!な私が何を苦手としているかと言うと、金額計算である。
人生上1~2位を争う、この重要な物件を苦手など
今までどんだけ損をしてきたかと思うと、まことに恐ろしい。
よくある、消費税5%の計算がわからない、これ当たり前。
5%って、×0.05だろ?
そんなもん暗算できるかよ!
そんな高度な話じゃなく、1000円で680円の物を買ったら
お釣りはいくらか? で、金縛りに遭うレベルで苦手なんだよ!
これを聞いたヤツは皆、気の毒そうな顔をしてくれるが
数学はともかくも、算数は出来たさ。 そりゃもう完璧に。
だけど何故か ¥ が付くと、パニくるんだ。
何かの呪符か? このマークは!
ところが、この私の “苦手” を根本から揺るがす出来事があった。
パズルをやってた私を、見ていたらしい知人が
「あなた金額計算が苦手なんてウソでしょ」
と、イチャモンを付けてきた。
「え? 何で?」 と問うと、パズルを解くスピードを見てだと答える。
いや、パズルにはパズルのコツみたいなもんがあって
と、グチャグチャ言い訳をしていたら
「いいから、これやって」 と、金子?計算みたいなのを渡された。
それを真面目にやったのに、間違いだらけで
何なの? と責める目で睨まれた。
これで自分自身も、何なの? という疑問が出てきた。
いぶかしがられるのも当然である。
言われてみれば、パズルで散々暗算をしているんだよ。
これと、1000円から730円を引いたお釣りは?
に、どういう違いがあるんやら。
でも実際に 「お金の計算をして」 と言われると、出来なくなる。
これは一体どうした事なんだ?
どう冷静に考えても、苦手意識というものは
自分が作り上げた虚像だと分析せざるを得ない。
多分、何かで軽くつまづいて大きくショックを受けた、とかのきっかけで
自分はこれは出来ないんだ、と自分で壁を作るのだ。
そしてそれに関わる事が出現したら、即座に脳がフリーズする。
本当は普通に出来るはずなのに、脳が 「無理、絶対出来ない」
と思い込むせいで、えらく苦労をするハメになり
それが更に 「出来ない」 という実績になる。
こうやって、苦手なものはより苦手になっていくのだ。
私の場合も、過去に金額計算にまつわる失敗みたいなものがあって
それが苦手意識に発展していったのであろう。
その、あったかも知れない過去の出来事はまったく覚えていないが
私の事だから、きっとすげえくだらん事のような気がする。
さて、こう気付いたので、苦手意識が直るのかっちゅうと
これが中々難しい。
今でも、金額計算、とくると、ピクッと身構えるし
消費税計算も相変わらず間違えまくっている。
そういうわけわからん自分を見ていて
もしかして、人は苦手なものをなくしたくないのかも、とすら思う。
脳内で、得意なものと苦手なものとの黄金バランスがあって
それを崩すと、精神衛生上良くないのかも。
人が普通に存在するには、自分にとって悪いものも必要なのかも。
こう思えるほど、苦手意識が克服できないのだ。
これも、出来ない言い訳でしかないような気もするが
こうやって人は、許す事を記憶し続けていられるのかもな。
とりあえず、お釣りの計算ぐらいは速やかに出来ないと
絶対に痛い目に遭いそうなので、努力は続けるけど
本音を言えば、¥とか円とかのそのマークが
ほんっっっっっと嫌いだーーーっ!
あっ、もしや私の苦手意識って、化粧品の値段からかも。
「え? これで12000円? ふざけんな!」
とか、雑誌を見ていて、よく怒ってるし。
ああ・・・、これが原因だったら、予想通り見事にくだらん・・・。
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