ようやく殺した・・・。
数日間にハエが1匹、部屋の中を飛び回っていた。
多分、私の帰宅にまぎれて入って来たんだと思うが
ハエがたかるババアってどうなんだよ? と考えると
無性に腹が立って、己のアイデンティティが崩壊しかねないので
ここ数日は、そのハエを殺る事だけを考えて生きてきた。
デューク東郷の気持ちがちょっとだけわかった気がする。
歳を取ると色々と都合の悪い状態になり、何やかんや起きるらしい。
最初に動く黒い物に気付いた時は、ああ、とうとう飛蚊症に、と思った。
私以外の生命体は、この部屋にはいない (はず) から
ホラー好きなら、真っ先に霊現象を思い浮かべなければならないのに
こういうとっさの時って、やたら現実的になってしまうよな。
私には霊を語る資格などない、と落ち込むぜ。
で、それが本当に虫だと気付いたのは、壁にとまっていたからだ。
何か色んな心情が混ざり合って
いまだかつてこんなにハエを憎んだ事はない、というぐらい
必死になって追い回したさ。
ババアのトラウマを突付くと手に負えん。
ところが歳を取って動体視力が落ちたんか、なかなか仕留める事が出来ず
ついでに歳を取って根気もなくなったようで
まあ、ボチボチ殺れば良いや、と放置した。
そのまま片隅で小さく生きていれば、寿命をまっとう出来ただろうに
このハエ、風邪でゼイゼイとちょっと横になったら、頭にたかるんだよ!
寝ている独居老人 + たかるハエ = 腐乱死体 の図式そのもの。
私はまだ死臭は放ってねえ! と、怒りにガッと立って追い回し諦め
という展開で、体も心も安らぐ事がない数日間だった。
ハエってさ、しばらく飛び回ってていなくなるじゃん
あれ、どうしてるか知ってるか?
今回初めて判明したよーーー。
ハエがいなくなった時は、黒い物のところにとまってる!
スーッと飛んでいてフッと消えた時は、ワープ!!! と、驚愕したが
よーーーく見ると、プレステ2にとまってて
黒と黒で見辛くて、擬態かよ! と突っ込みたくなった。
だけどプレステ2をハエ叩きで叩いていいものか、ものすごい葛藤が。
結局、プレステに衝撃を与えずみね打ちに、とか
えれえ難しい条件を自分に課したせいで、逃す。
プレステ2、叩かれただけのとばっちり。
んで、歳を取って目の焦点も定まらなくなったのか
毎回ターゲットの3cm横とか叩いてしまい
逃がすと頭にたかり、の害虫との低レベルないたちごっこ。
空中素振りで、ハエ叩きがハエ本体にヒットした事もあったが
ハエ、一瞬フラッとふらついて、すぐ飛んでいくんだ。
ちょっとやそっと殴っても、こいつら効かねえぞ。
もう、「(気持ち悪いから) 潰さないように仮死状態程度に」 とか
言ってらんなくなって、フルスイングの滅多打ちで
ジャストミートしたのは、キッチンの収納ドアでだった。
殺生をして、これほど 「やった!!!」 と思ったのは初めてだ。
こうやって乙女はババアになっていくんかな、と自己嫌悪。
今回の記事では、何回 「歳を取ると」 と言い訳しとるんやら。
でも、俊敏で冷静な私がここまで鈍くさくなったのは
やっぱり歳のせいにしか思えないんだよなあ。
以前はうちに無断侵入したヤツらは、数時間と生かしておかなかったのに。
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