風邪で、ああ・・・もういかん、と一日布団で寝込んだ。
夕方になったが、腹も減ってないし、体は相変わらずきついしで
このまま布団に溶けてしまいたい・・・、とグダグダしたけど
それじゃシャレにならん腐乱死体の出来上がりなので
方々に迷惑を掛けちゃならん、との義務感だけで起きた。
こたつに座って、しばらくボーッとした後、号泣。
一日寝込むのは虚しいものだが、何より今回は夢見が悪すぎた。
広大な湖に小さな島が点在し、光る湖面と木々の緑
夜の田舎道を走る乗客のまばらなバス
薄青い空から舞い降りてくる鮮やかな青いフクロウ
家の灯りがポツポツ広がる闇を走る列車
山上の真っ直ぐな道から見える遠くの町
うとうとして微かに目覚めてを繰り返す間
これらの、まるで絵画のような美しい風景を次々に夢に見たのだ。
多分、体が辛いので、脳がいらん事気を利かせて
安らぎを感じる画像を流したんだろうが
私の脳なら、もっと私の気持ちを理解してほしい。
私は冗談抜きに、ゾンビや黒ずくめの集団と戦ってる夢の方が
癒しと幸せを感じるんだ。
水清ければ魚も住まんし、蛍も汚い水の場所に湧くだろう。
私の場合、キレイな景色の中に放り込まれると、心が壊れるんだよ。
虫は殺虫剤で死ぬけど、私は清浄な空気を噴射されると死ぬと思う。
メソメソ泣いて、熱は上がるは、気力は萎えるはで
余計に体に悪いわ!
号泣している最中に、ふと思った。
何でここまで悲しいんだ? と。
そこで一旦泣くのをやめ、夢を分析してみた。
しばし考えていて、ふと気付いた。
確かに美しい世界だったが、静寂に包まれていて
生命感がまったくなかったのだ。
それでものすごい孤独感に襲われているんだと判明。
と言うか、あの世に行くのに花畑うんぬん、って話があるよな。
もしかして私は渡りかけていたのか? 逝きかけていたのか?
えれえ軽々しく死にかけていたかも知れんが
とりあえず何か食わねばと、うどんをモソモソ食った後に
肌がとてつもなく乾燥している事に気付く。
もうカッサカサのパッサパサ。 唇もバリバリに皮剥け。
で、また号泣。
必死で数式やら年号を覚えたのに、風邪で一日ブッ倒れたら
すべてを忘れてしまっていた、という状況と同じく
あんなにお手入れしていたのに、たった一日寝込んだだけで
すべてワヤかよ? 水の泡かよ? という絶望感である。
悲しいモードに入っている時は、箸が転がっても泣けるんだ。
とにかく、寝込んでも何ひとつ良い事はない、と再認識した。
私の休養は、歯を磨いて顔を洗って化粧品を塗ったくって
こたつに寝転んでホラー映画でも観る事だと実感。
もう二度と布団で寝込まないぞ!!!
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