私がこのセリフを言うって、滅多にないだろ。
クリスマスなんて、バテレンの宗教行事ぐらいにしか思ってなく
そういうまったく関係のない事を、何で祝わにゃならんのか
もちろん友人知人のイベントには合わせるぐらいの
大人の態度は示してきたんだが、自らどうのこうのはなかった私がだぞ。
うちの家には、大抵の行事の道具があった。
正月飾り、盆グッズ、雛人形飾り
もちろんクリスマスツリーのオーナメントっちゅうの?
そういう飾り物もあった。
12月になると、村の人がモミの木を山から切ってきてくれる。
しかし果たして九州にモミの木が生えてるんだか
もしかして、単なる杉の木だったんかも知れん。
とにかくそれに、母ちゃんが星だの鈴だのを飾り付けるのが
毎年のクリスマスの恒例の用意だった。
だが、夕飯は鍋。 酒は焼酎。
ケーキはかろうじてあったが、貰い物のバタークリーム。
プレゼントは、希望も何も訊かれた事もなく
かあちゃんが愛娘に着せたい自己満足のワンピースとか
とうちゃんがバカ娘の知能を案じての堅苦しい本とか
しかもかあちゃん曰く、とうちゃんが頑張って働いたお金で買ったのよ
どこぞの赤服ジジイが無償で配ってる物じゃないのよ
とうちゃんにお礼を言いなさい、感謝しなさい、さあ頭を下げなさい、と。
サンタの存在うんぬん以前に、このようにうちのクリスマスは、
欲しくもない物を貰い、とうちゃんに謝意を述べる日になっておった。
そんな家の子供にとっては、一体何の楽しい事があろうか。
と言っても、当時の私に 「何が欲しい?」 と訊いても
「チョコボール」 とか答えるアホガキだったので
訊ね甲斐も贈り甲斐もなかったであろう。
今なら体裁の付く欲しい物を即座に言えるのだが
もちろん化粧品で、色番指定までするので
それはそれで、贈る側は単なる使いっ走りに感じるだけだろうな。
まったく他意はないが、欲しい物を一応書いておくと
ゲランのラディアントシャドウカラーパレットという
4色アイシャドウセットのブロンズドレっちゅう色が欲しい。
これさ、たかがアイシャドウのくせに8000円するんだよー。
貧乏人がそんなんホイホイ買えんだろ。
高いアイカラーを塗ったくっても、どうせキレイにも何にもならん
という心のサイドブレーキが利きまくって、売り場に行く気も起きないんで誰かが善意のみでポッとくれたらそりゃ嬉しいなあ。 ぐへへ
でも正直、贈り物は面倒くせえ。
貰いっ放しじゃ、大人として外道なやらずぶったくりなので
それ相応のお返しもせにゃならんから、そういう事を考えたら
欲しい物は自分でさっさと買う方が、よっぽど安くつくってもんだ。
こういう感覚だから、潤いのない人生になってしまうんかも知れんが
近所の人の自家栽培の白菜のお裾分けのお礼に
ケーキを買って持って行く時なんか、こういう疑問が生じんか?
ケーキ4~5個の値段 > 白菜1玉のスーパーの売値
ああ・・・、そうだったな。
プレゼントとお裾分けは違うよな。
クリスマスのプレゼントは、親しい人たちの愛情のやり取りだもんな。
近年そういう心温まるイベントがないもんで
贈り物と聞くと、お中元お歳暮ぐらいしか思い浮かばなかったぜ。
さて、私の寒々しいプライベートの事情が露呈したところで
何で今年は 「メリークリスマス!」 なのか?
2行で言えば、風邪 + 大掃除 でおおごとで
切支丹の行事にまで噛み付いている余裕がない、って話だな。
世間の人々は、年末進行は大丈夫なんか?
浮かれ祝っているヒマはないんじゃねえの? という疑問はあるが
皆様が楽しければわたくしはそれでよろしくてよ、ほほほ。
コメントを残す