米国初の黒人大統領が誕生した。
その熱狂的な騒ぎが、米国の差別が根強い事を再認識させられた。
私からしてみたら、議員になって大統領候補になるほどなのだから
政財界の汚れに充分に浸っていて、他の議員とそう変わらない
ぐらいに考えるのだけど、そこに黒人としての何かの措置が
更に働いているのかも知れない。
ここらへんは、交流をする上でも勉強しなくてはならない部分だけど
日本人には、肌の色で差別するというのが、真には理解できないと思う。
しかし米国自体が異種民族のるつぼなのだから
国民の意識の統一など、かなり難しいはずで
外国人がそれを知るなど不可能に近いような気もする。
とりあえず、アメリカの今後の動きに注目したい。
オバマ大統領、おめでとうございます。
さて、オバマ大統領就任を観ていて、思った事がある。
日本では自民党が政権をとり続けている。
それは第2次世界大戦以降、日本という国が
目立った危機に直面する状況にならなかったからである。
戦後の混乱から、日本は進み続けてきた。
途中、世界金融恐慌などはあったけど、それをも乗り越える事ができ
産業も暮らしも順調に発展しきいき、安定したせいで
さしたる不満もなかったのが、自民党の実績となったのだ。
それが横ばい、ちょい下降気味の今、政権交代という言葉が出始める。
2年ぐらいこの言葉が民意のように言われているが
未だに政権交代が実現していないのは何故か?
日本人は、実は変化を嫌う。
恵まれた生活をしてきたヤツは、大抵そうである。
国民の安定した人生は、最早 “伝統” になっている。
進歩は良い。
今あるものを、工夫改良して、更に良いものへと進化させるのが
日本人の得意技だからである。
そんな今までの生活が崩れるなど、日本国民には想像できない。
紙幣が紙切れ同然になり、預金も保険も価値がなくなり
店に品物がなく、米を買うのに1日がかりで並び
大根1本が1億円、などあると思うか?
他国が日本に攻め入り、街が空爆され、始終警報が鳴り響き
地上戦が××市○○町で繰り広げられるなど、空想できるか?
日本国民が抱く危機感など、住む家があって学校があって
電気が点き、蛇口からいつでも水が出ている上での
“生活が苦しい” という、他国に比べたら些細な事柄でしかない。
今までの日本は本当に平和な国で、その中枢にいたのが自民党であり
その軸を変えたら、不吉な事が起こるかも、という
迷信のような縁起の悪さすらをも感じる。
この、迷信、ジンクス、習慣、法則を重んじる心が
変化を嫌う国民性の根幹になっている気がする。
こういう国で政権交代をするのは
余程の有事か、きまぐれのお試しか、の両極端な状況下である。
有事がすぐそこに来ていそうな気はするけど
上記のように想像力がないので、大多数の国民が言う政権交代は
「1度民主党で試してみたら?」 という意味。
それでも政権交代が実現しないのは、他党にカリスマがいないからだ。
民主党の小沢代表など、自民党の議員とどこが違う?
牛尾になるから鶏頭に鞍替えしただけだろ。
小沢首相など、自民首相と何の違いも感じられない。
それどころか、いらん一部優遇措置法をバンバン制定しそうで恐い。
野党の中で、「おめえ、いたんか?」 と驚くほど露出が少なく
それでいて実は個性が強い、原石的人物を探し出し
感動話を用意し、経歴と周囲をクリーンにして
ビジュアルも爽やかに整え、一気に売り出すべきである。
本人は印象が良いだけのアンポンタレで、側近を知能派で固めて
党の言う事を忠実に実行させるだけの、傀儡ならなお良し。
これをやれたら、政権が交代できると思う。
てか、自民党も多少はこういう事をやってきたわけで
そんぐらいも出来ない政党に、国の舵取りなど出来るわけがない。
民衆の心を動かせずに国を動かせるものか。
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