ポール・ペンダース

定番のシャンプーとトリートメントはあるんだけど
ずっと同じ物を使っていると飽きるので、ちょっと浮気もする。

説明書きに、ハリが出てうんぬん、と軽く書いてあって
私の多剛毛には向いてないかも、と一瞬ちゅうちょするけど
ヘナのお陰ですげえ健康な髪になっているので、まあいいかと
いつものザツさを発揮しつつ、購入してみたのが
ポール・ペンダースのリンスジェントル 250ml 2625円。
1mlあたり10.5円の中堅どころの値段。

風呂上りの髪はしっとりめで、匂いはオム系香水っぽい。
メンズじゃなくて、オム。 上等な匂いの部類。
ちょっとハッカっぽい消毒液のような爽やかさ。

ポール・ペンダースは、オランダ生まれのハーブ系シャンプーで
ナチュラルだの安全性だのコールドプロセスだの
他のオーガニック系メーカーと同じような
こうるさい事を提唱しているメーカーのようだが
ボトルのメイドインは何故かマレーシア。

まあ、そんな事はどうでもいい。
(最近、ちょっとオーガニックに疲れてきている。)
このリンス、驚くべき効果があったのだ。

このリンスを使った翌日、鏡には悪い意味でのビジュアル系が映っていた。
ヘナを2週間おきにやってた時より凄い立ち加減である。
世の中には、努力してこういう髪型にしようとしている人々もいるのに
何で幸せってやつは、望む人にちょうど良く来ないのか。

あまりの爆発力に、つい友人に写メしたら
「サリーちゃんのパパ」 という、古すぎる感想にイラつく。
せめて 「明日のジョー」 とか言えんのか。(目クソ鼻クソ)

とりあえず、髪を寝かせるために大ピンで留めてメイクをする。
塗ったくってスポンジで叩き込んで塗ったくってスポンジで叩き込んで
という作業を、ガガガガガとキツツキのように繰り返していたら
パチンと大ピンが外れて飛んでいったが、別に驚くべき事ではない。
ヘナとかシャンプーの具合によって、たまにあるんだ。

大ピン これが髪のコシに負けてはじけ飛ぶ。

しかし今回は違った。 髪がまったく寝ない。
寝癖直しに塗らすと、髪の臭いが気になる場合があるので、したくない。
しょうがないので帽子をかぶる事にした。

こういう緊急避難用に帽子をいくつか持っているのだが
何でも似合うはずなのに、何故か帽子だけは一向に似合う気配がない。
その日は季節を考慮して、キャップにジャンパ-というスタイルにしたら
やたら厚化粧に見えて、更に帽子が似合わない。

口紅をベージュグロスにしても、土台がブ厚いので浮く。
しばらく悩んだが、逆に 「スッピンだから帽子で」 風に
ごまかそう、と考えつき、メイクをワシワシ落とす。

これがものすごくしっくりきた。
後ろ暗そうな格好をしたら、おそらく日本一じゃないだろうか?
マスクもしてみたら、絶対に職質に遭いそうなので止める。

で、どこの逃亡犯? みたいな風情で出掛けたんだが
よく考えると、何でわざわざメイクを落としてまで
こんな指名手配ファッションをしているのか
私かなりのバカじゃないのか? という自分突っ込みにどんどん落ち込む。

心霊ビデオでも借りて、とっとと帰ろう、とレンタルビデオ屋に行ったら
何のお約束なのか、店の前にパトカーと警察官がーーー!

警察官が、心なしかこっちをジロジロ見ているような気がするが
こういう時にUタ-ンをすると、絶対に呼び止められる。
目を逸らしてもいけない。
「え? 何か恐い事件でも?」 という善良な一市民のフリをすべし。
(いや、フリとかじゃなくて、本当に善良な市民なんだけど
 している格好によって気持ちも変わってくるもんだよな。)

店内でも自意識過剰か、行きかう人に見られてるような気がして
居心地が悪くて挙動不審になりそうだったので、さっさと帰ったさ。

このリンスは、猫ッ毛の人にお勧め。
髪にもんのすごいハリが出る。
ただし他のハリが出るタイプのリンスを使った事がないので
たかがリンスいっちょで、ここまで違う事自体が初体験なんだ。

教訓: リンスのハリ効果をナメたらいかん!

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