運命

人々は色々な占いで、運命を告げられているわけだが
この運命ってのは、どういうものなんだろう?

占いは統計学だと言われているけど
もしかして、運命の記号付けを読み取る方程式なのかも知れない。

物には必ず名前が付いている。
逆に言えば、名前が付いていない物は存在しない。
名前は、私たちが知りやすいよう使いやすいように付けられるのである。

人間にも名前が付いている。
しかし自由勝手に動き回る人間だと、名前だけでは分類がしづらい。
そこで、何年何月何日何時にどこで産まれた血液型×型の○○さん
という、長い成分表が必要になってくるのではないだろうか。

誰にとって、その分類が必要なのかはわからない。
そもそも運命自体も、我々人間にとっては必要性がない。
だから本当に運命があるのなら、観察者が存在するはず。
そう考えると運命というのは、前世だの別次元だのステージだの
世界が1個だけではない、という前提で存在するんだと思う。

そして占いというのは、その運命の一部を見る方法だと思う。
同じ姓名でも、その他の条件が違えば、同じ人生にはならない。
この姓名ではこの運命だけど、産まれた時間がこうで
出生地がこうで、血液型がこれで、先祖がこうだから
と、すべての要素をトータルして、運命が決まるんじゃないだろうか。

ただしそれらによって決まった運命も
“大体の道筋” を示しているだけに過ぎないと思う。
人間には意志があって、選択が出来るからである。
その選択すらも決まっているのなら、意志の意味がねえ。
そんなプログラム化された世界など、どういう価値があるんだか。
まあ、“上のステージ” のお方の考える事は
“凡人” の分際の私には想像も付かないけどさ。 ふん

私は、「運命は変えられる」 派である。
ビル解体爆破だって、一部の計算がちょっと間違っただけで失敗するだろ。
あの真横にガスッと倒れた中国 (だったよな?) のビル爆破を観たか?
あれだって、一応最先端の技師が綿密に計算してるはずなのに
周囲の現役ビルを巻き添えにして真の横倒しになってたじゃん。

現に自分の過去を振り返ると、いくつかの分岐点があった。
あそこで別の選択をしてたら今の私はいない、と確実に言えるポイント。
欲に負けてとか周囲に流されて、ラクな今の道を歩んできたので
違う道を選ぶのは、ものすげえ困難だったと思うが
それでも今になって思えば、フラグはちゃんと立っていた。

運命とは、無理やり例えれば、1本の広い道路だと思う。
細い曲がりくねった道の方が、何かそれっぽいけど
実際には真っ直ぐの、やたら広い道。

そこをクネクネ曲げて歩くのは人間の方。
真っ直ぐ歩いていれば、そのまま道のド真ん中を進むわけだが
骨格が歪んでいるヤツは、知らず知らずに斜めに歩いているもんだ。

大まかに行けば結構不幸でも、中央を避けて歩けば
不幸大直撃はまぬがれて、まだ傷も浅いかも知れない。
思い切って道を出て、荒野を進むのも良い。
すげえ広い道なので、中々道を外れる事は出来ないであろうが
それでも向きを変えてれば、いつしか道の端まで近寄れる。

占いは、その道のド真ん中を歩く人生を予想しているわけで
素直に真っ直ぐ進めば、占いの結果の通りになるだろうけど
それがイヤなら、自分で歩く方向を変えれば良い。

果てしなく遠く見えても、何事も積み重ねだろ。
お膳立てされた飯を食いたくないなら、自分で料理するしかねえ。
あがく、って事は面倒くせえものなのさ。

世界の真理など、人間にはわからないものなんだろうけど
多分、運命が設定されている理由とは
根性が試されるシステムが発動されている、って事なんだと思う。

誰に試されてるのか、これまたわからんが
案外この世に生まれ落ちる前に、自分で設定出来るんだけど
そん時に、ちょっとヤル気になって厳しく課しちゃったんかもな。
「俺、今回こんだけやってくるから-」 みたいな調子こいてさ。

だとしたら、どこもかしこも自業自得、はあ・・・・・。

Comments

“運命” への4件のフィードバック

  1. 奈々のアバター
    奈々

    運命?運命などにオレの人生を左右されてたまるか
    すべてオレの器量の範囲内だ
    オレはオレの長所で成功し短所で滅亡するだろう

    って、ラインハルト様がぉっしゃってましたゎ

    でも、運命とか宿命ってのが無くなると大半のロープレが成り立たないゎなwww

  2. あしゅのアバター
    あしゅ

    そのラインハルト様の器量で
    大勢の兵士の人生を振り回しているわけだがw

    まあ、悪い運命を持っていてもどうにかなるよ
    軌道修正がちょっと大変なだけだから
    克服できるハンデ扱いで良いんじゃないか?
    と言いたかっただけなんだ。

  3. YAMATOのアバター
    YAMATO

    >運命とは、無理やり例えれば、1本の広い道路
    これは凄い卓見だと思います。マジで。
    [一本の道]というのは誰しも考えるところですが
    ではなぜこうも生きるのに日々迷うのか?
    それは道の幅が「広い」からなのですね!!!
    だから向こうに確かに光が見えていたのに
    安心していたら到着する前に夜になってしまい
    着いたら楽しい"祭り"はもう終わっている。。
    車の運転と一緒で凡人はなかなか遠くの一点を見つめ
    真っ直ぐに背筋を伸ばして運転できずに
    モタモタ寄り道をしながら走りチャンスを逃してしまう。。
    あしゅさん本当に天才かもしんないですね。
    重大な[生きるヒント]を貰いました!(^0^)

  4. あしゅのアバター
    あしゅ

    おっ、共感してくれて嬉しーーー。

    まさにYAMATOの言う通り
    真っ直ぐ歩いているつもりなのに
    何か目の前の風景が思ったのと違うぞ
    って気がしてさ。

    で、過去によそ見してたアレが原因で
    方向が微妙に変わってねえか?
    でも道は同じ道だよな?
    みたいな事を思ってるのを書いたんだー。

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