DMC

連休中は、例によってホラー映画祭だったわけだが
最近は休み前でも、レンタルが根こそぎカラにはならないのな。
何だかDVDを借りまくってる自分が
いかにも家族も友達もいない孤独ババアのような気分になって
ちょっと情けなかったぞ。

DMCとは、デトロイト・メタル・シティの略で
週刊マンガ雑誌に連載されているのが、映画化された。

ストーリーは、ポップシンガーを目指して田舎から状況した青年が
何故かデスメタルバンドのボーカルとしてデビューしちゃって
そのギャップに苦悩する姿を描いたコメディ。
すげえ簡略でわかりやすい完璧な説明!!!

主演は、デス・ノートのL役の松山ケンイチ。
TVの告知で、主人公・根岸くんののデスメタ姿の
クラウザーさん姿で出ていたのが、見事にそっくりで
いや、あのメイクなら誰でもクラウザーさんになれると思うが
主人公・根岸くんの素の姿も、これまたそっくりで
これはぜひ観らねば!!! と、思っていたのを
この連休になって、やっとDVDレンタルしたのさ。

マンガの方は結構面白くて読んでいたけど、だんだん汚い描写が出てきて
スカトロが嫌いなんで、読むのをやめたんだ。

映画は原作に忠実で、とても笑わせてもらった。
見所は、DMCファンのロン毛の信者。
クラウザーさんの言動をすべて魔王解釈して
それを大声で叫び、周囲がそれに納得するもんで
魔王伝説は、実はこいつが作り上げているも同然なんだが
映画でも、こいつが目立って最高だった。

もいっちょ驚くべきは、松山ケンイチがクラウザーさんのメイクで
鏡越しに額の “殺” の字を、ササッと書いた事!!!
つまり、逆文字ってやつ?
私もやってみたけど、迷いに迷ったあげく間違ってしまう。
あれは、かなりの神技だと思う。

主人公の根岸くんは、かなりイライラさせられるウジウジした性格だが
(そうだからこそ、デスメタコスプレをした時に
 溜まった鬱憤を晴らせて、あの破壊力が出せるんだろうけど)
彼以上にイラッとさせられる人物が他にもいた。

それは根岸くんの片思いの相手の女性。
マンガを読んでいた時には、単なる脇役にしか思わなかったんだけど
実写化すると、こんなにうっとうしい女だとは。
ロックンロールの敵、とまで思えてきて、とても腹立たしかったぜ。

そんでデスメタ好きの私としては、DMCの曲が意外に良いので
一体どのバンドが演ってるのか、クレジットを凝視したら
“デトロイト・メタル・シティ” ・・・・・。
そりゃそうだろうけどさ・・・・・。

てか、何より耳に残って取れないのが、根岸くん歌う “甘い恋人”。
今でも頭の中をグルグル回っているよ、あの
♪ ぼくの こーいーびーとー ♪ というフレーズが。
ものすげえ破壊力だな!

実際にこの曲を作って歌っているのが、カジヒデキという人。
(ああっ、名前まで脳裏に貼り付いてしまった!)
話の中で、この歌を歌った根岸くんが、おしゃれ四天王に
「お遊戯なら外でやって」 と、最悪の評価を受けていたが
これ、カジヒデキの立場がまるでないような。

しかし聴いてて、不思議だったのだが
この “甘い恋人” のような歌のジャンルってあるんか?
ジャニーズでもこんなのは歌ってないし、他に聴いた事がないんだが。

いや、知っても聴こうとは思わないんだけど
私の知らない世界って、まだまだあるんかな、と。

この映画は、マンガを読んでる人にはお勧め。
細かい部分まで再現されてて、それが楽しい。

もちろん原作を知らなくても、支障はないんだけど
興味のない人には、あまり面白くはないかな、という感じ。
一種の根岸くん虐待話だしな。

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