日食

“日蝕” かと思っていたら、“日食” なんかな。

今年は46年ぶりの皆既日食という騒ぎだが
ホラー好きからしたら、どうしても怪奇日食としか文字が浮かばない。
大昔は日食など、凶時の前触れとされていたらしいが
何も知らずに、昼間いきなり暗くなったら
そりゃもう、何の天変地異かと恐かっただろう。

今日はあいにくの天気で、見られなかった人も多いだろうけど
おめえらは次の皆既日食の26年?後にまた見りゃ良い。
私の寿命は、その時には残ってないはず。
てか、残ってたらイヤ過ぎなお年頃だ。
・・・実は今日が日食だと、すっかり忘れてたんだがな・・・。

そこで、怪奇日食にちなんで、怪談話でも
と思ったんだが、体験談が1個もねえ!
数少ない目撃談は潜伏に書いてるし、それ以外に何もないんだ。

こんなに心霊好きなのに、何故見ないのか?
いや、見えないからこそ、心霊好きなのかも知れない。
ああ、哲学。

うちの近所には、由緒正しそうな神社がある。
どんな都会でも、神社だけは森が残っている場合があって
その神社は特に立派な森を従えてて、言わば小山状態。
うちの窓から、その神社の森が見える。

と言っても、清々しい雰囲気はない。
夕方になると、都会カラスがその森へと帰ってくる。
その数が10羽20羽じゃなく、リアルヒッチコック。
もう、ギャアギャアギャアギャアすんげえうるせえし
夕暮れの空に映し出される森の影に沿って舞う羽の群れは、かなり恐い。

どうした不気味スポットなんだ、と思っていたら
最近知った話だが、その森、首吊りが多いんだと。
見える人によると、森周辺の道は霊だらけなんだそうだ。
「よく立ってるよ」 と言われ、ゾッとした。

うひょお、知らずに夜に前をノコノコ歩いていたよー、と、ビビったが
知った今でも、何の気配も感じないんだよな。
オドオドビクビクしながら歩いているのにさ。
どこまで霊感がないんやら、つくづく愚鈍なんかな、と落ち込む。

てか、ここらへんは正直、霊より人の方が恐い。
以前から色んな人の話を書いてきたけど
まったく次から次へと、どこから湧いてくるんだか
最近、頭角を現してきているのは
自転車をかっ飛ばしながら、奇声を上げる兄ちゃん。
実害はないだろうけど、スピードが出てるので事故が心配。

そんで、子供狙いの変質者も出てるようで
役場の車が放送しながら走り回っている。
こっちはババア私には無関係だが、その狙われてる子供たちはというと
最近大声で軍歌みたいなんを歌いながら、集団下校しているんだ。

叫び歌いなんで、何の歌か歌詞も曲も聞き取りにくくてわからんのだが
聞いてると、昭和初期にタイムスリップした気分になる。
何かの思想教育でも受けてるわけじゃないよな?
元気が良いのはめでたい事だが、妙に恐え。
もしかして、変質者よけの防御策なんだろうか?

ほんと、大人も子供も霊も、わけわからん地区だ。

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