衆院選投票日に、投票用紙とともに渡される紙を覚えているだろうか。
あれが、“最高裁判所裁判官国民審査” に参加する、という事。
いっつもいっつも、こりゃなんじゃ?
一般市民にこんな判断がいきなり出来るわけがねえだろ、と思いつつ
何の印も付けんと、そのまま出していたんだが
今回は、こっちの方も真面目にしようと思って調べてみた。
もう、目が滑って頭に入らず、何が何だかさっぱりなんだが
簡単に単純に上っ面だけ説明する。
けど、ここのお約束は忘れていないな?
ひとーつ、必ず自分で調べ直す
ふたーつ、ここの記述に間違いは、愛とともに優しく教えてあげる
みーっつ、調査不足も、言葉を穏やかに選びつつ丁寧に教えてあげる
要するにここは、私が勝手に取っ掛かって、かじりかけで放置したものを
コメント欄で皆で補完する、というシステムなのだ。
と、たった今決めたほど、面倒くさい内容だったという事だ。
最高裁判所は、多分日本に1個しかない。
(もう、↑ こっから既に無知を露呈しまくっとるが)
そこにいる裁判官は、長官1名と14人の判事。
全員、内閣と天皇で任命承認する、という流れで勤めているそうな。
ちなみに、“判事” は、裁判官の役職のひとつ。
長官 > 判事 > 判事補 となっていて
これ全部をひっくるめて、“裁判官” と呼ぶ。
・・・とかやろうとしたけど、あまりにも長くなりそうなので
早々に挫折して、審査の方に話を進める。
補完! 補完! さっそく補完!!!
最高裁判所の裁判官たちは、憲法によって10年ごとに国民に
「私の仕事っぷり、オッケーでしたでしょうか?」 と問わねばならない。
そんなん、わかるわけがねえだろ、と思うけど
正味な話、最高裁の判断が全国の裁判所の判決に影響を与え
懲役の長さや有罪無罪まで、“前例” として残っていくので
最高裁の判決というのは、国民生活にとても関係してくるのだ。
現に、最高裁で 「父親が自分の子として認知したのなら
婚姻していない外国人女性との子を日本国籍にしていい」
と判決が出たので、これを受けて
「父親の認知のみで子は日本国籍を取得できる」 と国籍法が改悪された。
これが何故 “改悪” なのかと言うと
それまでは、子の親同士の婚姻も条件だったのに
婚姻も関係なく、DNA検査もいらず、子の人数制限もないので
極端な話、どっかの国から20歳未満を100人連れて来ても
認知する日本人男性さえいれば、その子たちは日本国民になれるのである。
日本国籍を取得すれば、言葉が喋れないので仕事に就けない
など言って、生活保護を受給する事も可能になるので
一家にひとり日本国籍保持者がいればラッキー、と言う話もある。
これをやっちゃった判事が、今回の審査対象の中にいるので
怒りに燃えて、真面目に審査する! と、なったわけである。
彼らに悪気はないにしろ、自分たちの判決が
その後どう利用されるかまでもを熟慮して欲しかった。
なお、国民審査で投票者の過半数から×が付けば
その判事は罷免されるけど、過去に罷免された人はいないらしい。
この理由として考えられるのは、何も知らずに紙を渡されて
無記入で投票箱に入れる人が多いせいだと言われている。
わからないのなら、紙を受け取らないでもらいたい。
棄権できるのだ。
しかし投票率が1%未満の時は、罷免自体が無効になるので
出来るだけ調べて、考えて投票するのがベストである。
憲法が設定された時代から、激動してきた現在
最高裁の判断の行方が、法律改正と如実に連動しているので
日本の未来を憂いているのであれば
この国民審査も、衆院選選挙と同じぐらい重要な意思表示である。
判事たちのプロフィールや関わった裁判は、ネットを探せばあるので
投票日までに勉強しようぜ、皆。
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