元々性欲がない方ではあったが
ここんとこ輪をかけて、そういう気になれない。
何か、性欲がゼロなのである。
年齢的なものかと言えば、そうではないと思う。
周囲の人々は、いたって元気だからである。
同年代は言うまでもなく、年上の方々も
男女ともに、いくつになっても現役! という感じである。
そんな周囲の様子を垣間見ていると、まるで自分が
肉食動物の群れに囲まれる、立ち枯れた老木のような気にすらなる。
この、性欲がなくなるタイプというのは、どういう傾向にあるのか
文字通り他人事ではないので、じっくり考えてみた。
私的には、同年代前後と年上は
どうも両親を連想する年代になってきたからのような気がする。
かと言って、年下ならどうかと問うても
鏡を見れば、自分自身も充分にその親の残像の範囲になっていて
とにかく親の性など、考えたくもないので
「はしたない」 と、心にブレーキが掛かるようである。
これは親を聖域に置いていた子供特有の心理であろう。
これプラス、重大な問題がある。
「元々性欲がない」、この理由である。
特殊嗜好に加えても良いだろうけど
そこまでではないので、気にしていなかったのだが
多分、私は “リアル” に萌えにくいのである。
映画などでも、恋愛場面にはうんざりするので
どうやら2次元萌えの種族に入るのかも知れない。
多分ジャンルはマンガだな。
しかし、萌えたくてマンガを読んでいたわけではないので
萌え経験も数少なく、まさか自分の性欲が2次元由来だとは想像もせず
ドライな生活が続き、更に悪い事に最近ではマンガを読む気力も衰え
結果、性欲がゼロ事態に陥ってるのだと分析。
そこで同じ轍を踏まないよう、注意を喚起したい。
広く浅くテキトーに、色々な趣味嗜好をかじっているタイプで
現実の恋愛に興味が薄いようなヤツは
自分の性欲がどこで起こるのかを、しっかり把握しとけ。
そんでその方法を手放すな。
性欲というのは、生きるエネルギーに繋がる。
私なぞ、最近は執着というものをしなくなって
生き仏かと思うぐらい、欲が薄れてきているのだ。
これが何故良くないのかっちゅうと
色んな事柄を、全受け入れ態勢になってしまうと
自分の生き死にまで、どうでも良くなるからである。
うちの父親が、隠居後にこうなっていた。
それはそれで、宗教家なら本望かも知れない。
だけど世俗に生きているのなら、最期まであがいてこそ
生きて死ぬ甲斐があるというもの。
それに世俗で生き仏になるなど、周囲の人間に対しての
“想い” がまったく感じられず、非人道的行いに等しいと思う。
最後の最後まで人と交流するには、適度な性欲も必要なのだ。
枯れを放置していた自分を深く戒め
今後は色狂いババアを目指そうと、反省中である。
2次元萌えだけでもやっかいなのに
それに親離れしていないのがトッピングされてる自分に
色気道が残されているのか、はなはだ疑問だが
とりあえず何かマンガを発掘しに、本屋に行ってくる。
(ここでもう既に何か違っているような気がせんでもないが)
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