美しいものは、ついつい許してしまう。
いかにもエロオヤジの言うような言葉だけど
こんな感情を実際に味わったのは、アフガンハウンドとの生活でだ。
噛み犬アフガンハウンドとの暮らしは、とても辛いもので
毎日毎日、早く死ねだの行方不明になってほしいだの
本気でそう願っていたのだけど
アフガン・・・、美しいんだ!
画像の上部がおかしいのは、何かファイルの破損?
もう、私の画像、こんなんばっかりだよ・・・。
私は獣の王として、きちんと君臨したので
最後までアフガンハウンドと馴れ合う事はなかったけど
本当はアフガンにデレデレしたかった。
あんなにひどい事ばかりされたのに、である。
私は性格上、実用性、合理性を重要視する。
美しいものであっても、そのどちらかを兼ね備えていないと
評価に値しないものだと思っていたので
この気持ちは、自分でも意外だった。
美は愛を生み出すのかも知れない。
世の人々が、美しいものに魅了される気持ちが少しわかった。
私の友人に、とても美人な女性がいる。
大人しめだけど、性格も良い。
ヘアメイクやファッションにも敏感で、おしゃれをしている。
だけど一緒にいて、その人が美人だという事を忘れるのだ。
何だか、凄くもったいない気がするんだけど
問題も原因もわからないので、ずっとモヤモヤしていた。
けど、今思い返してみると答が出せる。
まだ若い時にその子に、嬉しそうに言われた。
「ねえ、彼氏に 『何でこんなに可愛いんだ』 とか言われない?」
その時に、私は ムッ & ??? を同時に思った。
え? この子に 『可愛い』 ?
この子は可愛いとかそんなレベルじゃなく、“美人” だろ!
この子の彼氏、何なの? その評価!!!
これが 「ムッ」。
え? 彼氏って、そういう事普通に言わない?
何でそんな事が嬉しいの?
これが、「???」。
で、その時は友人の彼氏の文句など言えないので
「うん、そうだね。」 で済ませたんだけど
今になって考えてみると、その子
自分が美人だという自覚がなかったんじゃないか、と思うんだ。
よくわからんけど、迫力がなかったんだよ。
私は美人よ! っていう。
だから、美人なのに美人に見えなかったんだと思う。
あんなに美人なら、自分で真っ先に気付いて誇って良いはずなのに
性格が良いのが災いしたのか、大人しいのかいけなかったのか・・・。
おまけに、ちゃんとした美人なので
周囲もわざわざその事実を、本人に伝えなかったんだと思う。
私もその子に言った記憶がないんだ、おめえ美人だよ、って。
これは嫌がらせやヒガミじゃなく
友人の長所をあえて褒めるのは、照れくさい、っちゅうか
友人 = 身内も同然、で身内を褒めるのは下品、っちゅうか
そういう硬派なヤツが多かったんだよな、私の仲間は。
お陰で私も20代後半になって、やっと自分がナイスバディだと気付いたし
彼女も自覚してれば良いけど、私が言えば良かった、と後悔してるよ。
自分が美しいんだ、と気付くのは、自分を愛していないと出来ない。
悩みもない日々を過ごしていると
自己愛とかいらないから、自分の姿にも気付かない。
それはそれで幸せなんだが、女性の作りには賞味期限があるしな。
この2つの事例で、美と愛の関連性がわかる。
美は愛を生み、愛は美を生む。
美しいから愛してしまうし、愛してるから美しく見える。
理屈とかじゃなく、無条件にそう思うプログラムが生物にはあるんだろう。
さて、じゃあブサイクは愛に無縁か?
ほっほっほ、それがまた不思議なもので
度を越したブサイクは、これまた愛を引っ張り寄せる。
うちのゴールデン・レトリーバー、見事なブサイクだったが
もう、ここまでくると、むっちゃ可愛いんだよー。
同情票かも知れんが、溢れ出す愛には
属性などどうでも良いと思わせる力がある。
美には黄金比があり、絶対的なものだと思うので
このゴールデンを美しいなど、言うのは間違っている。
だけどここにも、美の法則が存在しているような気がする。
どうやら美は、ゼロか100かで愛を発動させるものらしい。
今まで私は、美と愛を別個に考えていたんだ。
“可愛いと思うのは親だけ” なのに、それは禁句なせいで
ゴロゴロいる世の親バカから、すんげえ迷惑をこうむっていた。
なので自分だけは客観性を持っていよう、と誓った。
愛しているけど可愛くない。
可愛くなくても愛してる。
だから私を 「可愛い」「美しい」 という歴代彼氏を
“男は愛情で目が腐る” と鼻で笑っていた。
しかし、これは間違っていた。
私は、愛を生みだしていなかったのである。
ごめんね、歴代彼氏たち。
でも私へのその愛は、美ゼロ発動だよね?
あいつらーーー、もし会う機会があったら無礼討ちにしてくれるわ!!!
美と愛
Comments
“美と愛” への2件のフィードバック
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うちにも昔ラブラドールがいました
動物と同族である人間への愛は私は比べられない別物としてとらえてるけど、不細工は愛に無縁か、美ゼロ発動の愛、はわかる気がします
母はズングリムックリの田舎者でカッコつければ場末スナックママなトンデモメイクに低音しゃがれ声の泉ピンコ似ですが
モテます、父と離婚してから男が切れない52才…顔では食ってけないと早々に察したのか、女は愛嬌と育てられたので今でも根底にこびりついた概念です
よく笑う人は愛される
本当にそうだと感じます美人の自覚がない美人は美人な事を忘れてしまう(本人も周囲も)、は同感!
自覚ある美人って、なんていうか、顔から完全に力が抜けてる状態がないというか、ふとした時も「美人」なんですよね、絵になるし隙がない(本人が意識して作る隙ではなく)
自覚なし美人はふとした時力が抜けてる、造形美に助けられて不細工にはならないけど、中の中を自覚してる人あたりには人前で出来ない危険な角度とかしちゃってる
綺麗、かっこいい、可愛い、色っぽいどれが一番ではなくそれぞれの人の中にそれぞれの美があって自分の方向性と違う美も美しいと感じる今日思ったのは、知り合いの実は苦労した過去を初めて知って急にかっこよく感じた不思議です
皆と一緒にバカやってたのに、普遍的でお気楽そうな雰囲気なのに、過ぎた話といいつつちょっと笑えない経験談だった
苦労を語らない姿勢に美しさを感じてしまったんです
なんかいつも長ダラすいません、文章力なくてまとまらない -
長いコメント、大歓迎だよ。
そんで、言いたい事もわかる。何かさ、同じ女性から見て
どこに魅力があるのかわからなくても
男性にむっちゃくちゃモテる女性っているよな。この現象は、高校の時に初めて見て以来
今でも解明できていない。
フェロモンみたいなものだろうか???多分イーライのかあちゃんも、そういう人種だと思う。
観察して、周囲の男性の意見も聞いて
ぜひ報告してくれ!!!あとさ、オプション美、ってあると思う。
議員で “美人すぎる” って人いるじゃん。
あの人は議員だから、3割り増しで美しいんだよ。苦労とか、意外な経歴とか、良いオプションだ。
逆に悪いオプションもあるけどさ。
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