主婦は夫、子持ちは子供の話題をしょっちゅう出してきて
おめえんちの家族のたわいない話なぞ、どうでも良いよ
と、ウンザリする私は、だからこそか、孤独老人なんだが
結婚していた時も同様に思っていたので、単に性格が悪いだけであろう。
よって、こういう私の性格を知っている人は
余程の突飛もない面白い出来事でもない限り
家族の話はしてこないんだが
ある時、知人にふとこう言われた。
「うちの娘、あなたと気が合いそう、って言ってるのよ (笑)」
ん? どういうこった? と、興味を惹かれて訊いてみた。
「どこらへんが?」
この知人には以前に私が、家の趣味の品々を処分した、という話をした。
孤独死した場合、私の部屋を片付ける時に
関係者に更なるショックを与えたくないからである。
「妙な痕跡は残さんに限るよ。」
そう、“裏のヒト” ぶって語った記憶がある。
こんな薄汚い話を、家庭内で何で話題にするのか知らんが
とにかく、それを聞いた知人の娘が
「あしゅさんと気が合いそうー。」 と、言ったらしいのだ。
そんで、自分が死んだ場合も
部屋の整理はまったく関係ない業者に頼んで
と、お願いされたそうだ。
これを笑いながら話す知人だったが、私は笑えなかった。
娘はどういう物を持っているんだ? と問うたら
「さあ? よくわからないけど本かしら?」
もうここでピンと来たが、確認のため更に突っ込む。
その本はどんな本だ? 薄い冊子か?
娘は何か書いてたり描いてたりするか?
結果わかったのは、娘は読むだけらしいが
薄い本をいっぱい持っているらしい。
そして独身主義らしい。
私が、某RPGをやってる、と聞いた時も
「気が合いそうーーー!」 と喜んでいたそうな。
(だから何で私のそういう話を家族に言うかなあ)
ああ・・・、娘、腐女子だよ・・・、しかも二次元の・・・。
と言うか、私は腐ではない。
某RPGも知らずにやってから、その “真価” に気付いた。
別の意味では、充分に腐ってはいるが
そりゃ、色んなジャンルの本をチェックしてはいるが
ハマらず、素通りしているだけなのだ。
娘よ、私を仲間扱いすな! と思ったが
そういう趣味にも一応の理解はあるつもりなので
私的には一向に構わん。
だが、それを笑顔で語るこの母は、多分その正体を知らない。
娘が男性を見る度に、受け、攻め、など想像してるとは知るまい。
腐女子の脳内は、パラレルワールドらしいのに。
どのジャンルのどのレベルの腐かまでは
この母の話では推測できなかった。
こっちも、詳しい事を説明したくないし
第一、そんなにその世界についてよく知らない。
それに特殊趣味の人々は、理解されずに苦しむ事も多いだろうから
チクるような非道な事は出来んよ。
しかし、この母親は私の大事な知り合いである。
母娘の関係は良好そうだし、元々大らかな女性なので
用心しながらも、これだけは伝えておいた。
「おめえの娘は変態だぞ、後々ショックを受けんようにな。」
知人は大ウケして、爆笑していた。
ま、この分じゃ大丈夫だろう・・・か・・・?
にしても、娘、何でそっちの道に行ったんやら。
すんげえ真面目で勉強も出来る、可愛い良い娘なんだが。
リアル知人で腐っていうのも、初めて見たんで感慨深い。
評価: — キューブ
(2006-12-25) コメント:“フィギュア” で検索したのに、これに魅せられた私は動物好きのとてもイイ人。 が、よく見ると、先っぽが何故ここに付けられたのか、邪推で夜も眠れず昼寝する。 レビューを書いた私の尊厳と、買ったあなたの人格を台無しにする逸品。 |
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