おとといの犬の話 狡猾な愛すべき犬というヤツら 11.3.28
を書いたついでに思い出した知識、
犬を買うと付いてくる血統書ネタを披露しよう。
“血統書”
普通の家庭で飼うなら、これほどいらないものはない、と思う。
ただ自分ちの犬の親の名前などやっぱり見てみたい、それだけ。
犬はすんげえ長い名前を持っている。
これはブリーダーが自由に付けられるらしいんだが
各ブリーダーの個性が出てて、それを見るだけでも面白い。
飼ってたアフガンハウンドの正式名は、和訳すると
「アフガニスタン上空にある幻の都の騎士」 みたいな名前で
この粗暴な犬に、えらくメルヘンで思わず笑ってしまった。
ゴールデン・レトリーバーに至っては
「緑ヶ丘の地獄の一丁目」 だ。
一体何の呪いが掛かっているのか、あんまりな命名である。
名は英語偏差値が40台の私の訳なので、真に受けないでもらいたいが
とにかく、犬の正式名は長ったらしい。
血統書には、(記憶が薄れているが)
確か、3代前ぐらいまでの親兄弟の名が書かれている。
これも怪しい記憶だが、裏面には親族の受賞歴も書いてある。
血統書にお金を取る販売者もいるけど
こんだけ細々書かにゃならん上に
手続きは多分、犬寝るクラブから用紙購入や承認を貰うだろうから
金のいっちょも取りたくなる面倒くささだろうな、とも思う。
しかし犬の血統書ほど、質実共にアテにならないものもない。
まず、偽造が簡単。
この詳しい方法は、正直に言うがきれいさっぱり忘れた。
いや、ところどころ覚えているけど
あまりにあいまいな事を書くと、関係者方面に迷惑が掛かるので自粛。
次に、親族の受賞歴。
うちのアフガンの親族は、受賞歴がてんこ盛りで
パッと見、えれえなエリート血族のように思えるけど
犬のショーなど、毎日どこかで行われているわけで
どんなにショボいショーでも1度受賞したら、血統書に書けるのである。
よーーーくよーーーく確認して
有名な大きな大会で何度も受賞している親族がいたら
・・・その親族が凄い、ってだけである。
自分ちの犬、まるで関係なし。 とほほ
最後に、チャンピオン同士を掛け合わせて産まれた子犬は
単純に 「血統が良い」 という事が言えるのだが
その才能を受け継ぐ (優れた素質がある) のは
数匹産まれる子犬の中でも、1匹いれば良い方らしい。
ブリーダー曰く、大抵の子犬は結構な台無しっぽい。
ちなみに、うちの場合は、ゴールデンより
あのヘル・ドッグ、アフガンの方が血筋が良かった。
あんな美しい犬、アフガンハウンドを飼う人は
そりゃショーのいっちょにも出したいだろうから
この血統書の親族の受賞歴の数々も、不思議はない事だが
それにしても、うちのアフガンは外れ中の大外れだったんだな・・・
と、とても虚しくもなるわけさ。
でも犬を、“商業的価値” で見ると
優秀な遺伝子を持ち、訓練士やハンドラーに鍛えられて
名のあるショーでチャンピオンになるのが、頂点なのだ。
ドッグショーは、犬種の型の維持には欠かせないもので
サカリのままにやりたい放題な動物を
ここまできっちり、型の維持が出来ているのは
ひとえにドッグショーのお陰だと思う。
利益や名誉が絡まんと、多くの人が必死にはならんのだから
犬の世界は良い方法を見つけたものだ、と思う。
な? 血統書、一般家庭ではいらんだろ?
あれは保証書みたいなもんで、真に効力を発揮するのは
ショー用ドッグの種付けや、仔犬の売買の価格設定の時なのである。
でも、見てると楽しいのは確か。
ちなみに、犬の外見の基準を設定している “スタンダード” だが
誰が決めたんかは知らない。
定義をしているのは、えーとインターナショナルドッグ何たら?
とにかく世界基準なわけだが
俺様主義のルール押し付けで、勝手な事をする国もある。
そういう国と言われて思い出すのは、真っ先に某米国だが
大正解!
その国で言われている秋田犬は、秋田犬ではない。
写真を見てみい、全然違うぞ。
某米人、何を騙されとんのんじゃ、と思ったが
歴史を調べてみると、闘犬目的での調子こいた繁殖によって
古来種が崩れた頃の秋田犬を、自国に持ち帰って広めたらしい。
時期が悪かったんだな。
だけどこの国、何でも “米ン” と付ければ許されるとばかりに
他の犬種でもこういう事をやってるんで
純血種の保存、という点では擁護はしたくない。
秋田犬の保存会の人が怒っている、というニュースを聞いたので
ハリウッド版ハチ公が、どんな犬を使うのか心配していたけど
無事に秋田犬を使ってたようで、安心したよ。
“HACHI 約束の犬” は
しっかり保存版に録画してるけど、まだ観ていない。
だって、あんな切ない話はねえぞ!
“ハチ公物語” だって、永久保存版にしてるけど
画面が映った途端、号泣だよー。
私、血も涙もない鬼畜だけど、犬の話は弱いんだ。
うっ・・・、思い出しただけで泣けてきた。
やべえ、もうこの話、終わり。
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血統書
Comments
“血統書” への3件のフィードバック
-
HACHI-約束の犬- は
漫画版もあるんですが、
そちらも絵担当の方が
犬の描写に長けているので
おすすめです *ちなみに私は
一冊で三回泣きました。
ヒューマンドラマだと
泣けないのになあ。 -
あしゅさんの「HACHI」の感想ぜひ聞きたいです!
噂では飼い主と一緒にソファに座ってテレビ見ながらポップコーン食べてるとかって本当ですか??
異文化だから仕方ないのですが、情緒に欠けてるってウチの姉が嘆いてました…が。 -
miu、泣きたくないんだってばー。
だからHACHI、観れないんだよー。一度泣くと、その日はもう
“泣くモード” に入らないか?そうなるとさ
ちょっとドアで頭を打って痛かっただけでも
自分が不幸に思えて号泣するだろ。
そうなりたくないから
HACHI観賞を先延ばしてるんだよー。って、漫画まであるんか?
アマゾンで調べたら
表紙だけで号泣させられたよ!ぜってーーー読まねえ!!!!!
うううううううううう・・・・・・あずき、観ていないのに、今から感想言えるよ。
「すっげー、泣いた」
もう、これに尽きると思う。ハチ公は、飼い主の教授が
厳格なところが良いのに
ポップコーン???てか、犬に塩分油分たっぷりの
ポップコーンーーーーーーっっっ???うわ、すっげえ文句言いたい。
映画なのに、クレーム言いまくりたい。でも、観たら泣く。
絶対に号泣する。
多分、画面を見れないぐらい泣く。ああ、参ったなあ。
HACHI、始末に困る録画だなあ・・・。よし、不幸に陥った時に観るよ。
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