人生相談 29 部活を挫折するか

 <質問>
 
私は大学で茶道部に所属しています。
今ちょうど1年たった所です。
お点前の所作はある程度はできるようになったつもりです。
 
ですが、先日、部は卒業した先輩から
私のお点前は個性がなく、品がないというようなことを言われました。
 
本当のことを言われて、今までその事を見透かされていたと思うと
もうお点前をする自信もないし、部活に行く勇気もありません。
 
その時のお点前は気が散漫していて、
特に私は人からどう見られているのか過剰に意識してしまう癖があります。
これだけではなく、私には慇懃無礼な雰囲気が少なからずでていたと思います。
 
茶道をするうえであるまじきことです。
こんな気持ちでは茶道をする資格はないです。
かといって、こんな私の性格をすぐに変えれる自信もありません。
 
こんな気持ちではやめるべきですが、私達の代は部員が非常に少なく、
先輩になった時今の人数でも部の運営が大変です。
しかし、こんな気持ちで部にいる方が迷惑だと分かっています。
 
どうしたらいいのか、分かりません。
先輩方も同年代の友達も本当に優しい人ばかりです。
でも自分が恥ずかし過ぎてもう顔を合わせられません。
 
少しでもいいのでアドバイスよろしくお願いします。
 
 
 <回答>
 
ほっほっほっほ
 
たわけもの!!!
 
おめえは何のために茶道の道を進むのだ?
あの、誰も言わんけど実はクソ不味い抹茶を飲むためか?
それとも、その罰ゲームのご褒美の和菓子狙いか?
 
違うだろ!
心を無にして己と向き合い、礼儀作法に則ったもてなしの心を
ひいては、人に対する思いやりを学ぶためだろ!
 
立派な心の者が茶道をするのではない。
立派な心になるために、茶道をするのじゃ。
私の事を “利休さま” と呼んでも構わんのだぞ?
 
 
私の答は、もう上の数行に集約されているけど
いや、利休呼ばわりはされたくないけど
ひとつ感心している事があるんだよ。
それは、おめえが結構なキレイな心の持ち主だという事。
 
“個性も品もない” って、人に向かって、よお言うよ
という事を言われているのに、それを受け止めて認めて恥じる。
何? おめえ、女神さまか何か?
 
私には、それぐらいおめえが美しく見えるがな。
お世辞でもイヤミでもなく、純粋に。
 
 
ただ、ひとつ欠点もあって
それは 「性格をすぐに変えれる自信もありません」
と言いつつ、自分が結論を急いでいる事。
 
私がおめえぐらいの歳には、自分の事も人の事も見えてなかったぞ。
服とか靴とかに血道を上げるバカ女だった。
 
おめえはさ、その時代の私を遥かに抜いてるわけだよ。
だから誇って良いと思うぞ。
(比べる対象がやたらレベルが低いのは置いといて。
 うるせえ! 余計なお世話だ!)
 
 
どの道も、技を磨くものではなく己を磨くものだとしたら
未熟な者ほど、続けていくべきじゃないのかな。
 
だから辞めるべきではない。
ゆっくりコツコツと積み重ねていけば良いんだよ
それも、一生をかけて成し遂げるつもりで。
 
 
それでも辞めたいのなら、おめえは深く傷付いてるんだよ。
先輩の言い草にな。
 
傷付いた自分を認めたくないから
受け入れて反省をしてる、と無理に大人の態度を取って
逃げようとしてるんじゃないのか?
 
特にその容赦ない評価が、図星を指されているんなら
ええっ、皆、私の事を今までそう思ってたわけ?
とか不信感を持つし、自己嫌悪には陥るしで
部にいたくなくなる気持ちも、よくわかるよ。
 
 
だけど皆、良い人なんだろ?
たまたまヘンな言われ方をしただけで
そんな、陰で笑うようなヤツらじゃないんだろ?
 
だったら、「ごめんなさい、頑張ります」
と自分をさらけだして、部に戻れる道も開けているはず。
 
感情を取っ払って、客観的に冷静に考えてみい
おめえは部の仲間たちをどう判断する?
 
 
ここは、付いた傷を乗り越えるか
茶道を挫折した自分を乗り越えるか、の二択だ。
しかも乗り越えるかどうかは、おめえ次第だ。
 
乗り越えても、挫折をしても
どっちも、将来的に絶対に何かを得られるから
好きな方を選んで良いと思うぞ。
 
 
にしても、茶ぁをかき混ぜて回し飲みするのに
個性とかが出るんか?
 
私がやったら何と言われるんだろう?
「暴力は止めてください!」 か?
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
人生相談は、あまり受け付けておりませんが
ご相談はメールでお願いいたします。
 
相談前に、私の他の記事をご一読ください。
こういう “私” に相談する、というその選択について
もう一度よくお考えくださるよう、お勧めします。
 
アドレスはプロフィールにあります。
件名に、「人生相談」 と入れてください。
迷惑メールに紛れる危険性がありますので、何とぞ。
 
匿名で結構です。
いらん個人情報ばかり書いてこないで
肝心の相談内容の情報の方にこそ気を遣ってください。
 
 
なお、ここの相談では、通りすがりの人にも回答されます。
むしろ、回答を通りすがった人に丸投げする事もあります。
 
なので相談後の意見、返事、報告等がありましたら
出来れば記事のコメント欄に書いていただけたら、ありがたいです。
答えた人ここを読んだ人全員、結果を気にしていると思いますので。
 
 
※ 相談内容を転記の際、状況によって
  伏字、改行、修正などをさせていただく場合があります。
 
※ 精神的に打たれ弱い方はご遠慮ください。
 
 
注: たまにこちらからのメールが届かない人がいますが
   その “私ブロック” を解いておいてください。
 
 
 <通りすがりの人の、回答上の注意>
 
偽名、匿名、無記名で結構ですので
相談内容に沿った、ご自分の意見、経験を教えてください。
 
貰った意見をどう解釈して取り入れるかは
相談者が勝手に決めて良い事なので、意見を書く人は
相談者に一方通行の贈り物をするつもりでお願いします。
 
相談者には相談者の個性や性格があるので
願ったものとは違う答を出しても
助言がムダになったわけではないのです。
 
相談者が意見募集を締めた後も
似たような状況の人も関係ない人も、何かの参考になって
皆が何かを得る事ができたら良いな、と願っておりますので
いつでも経験談などの意見を書いてくだされば、ありがたいです。

Comments

“人生相談 29 部活を挫折するか” への4件のフィードバック

  1. 相談者のアバター
    相談者

    あしゅ様
    相談にのっていただきありがとうございました。
    相談のメールを送った時、まだちゃんと自分の中で受けとめ
    られてなかったのだと思います。やめるなんて逃げでした。
    周りも見えていませんでした。

    部活は続けます。最近何のために茶道をやるのか分からなく
    なっていました。だけど、この件で気づかされました。
    いつかは心を無にしてお手前ができるように日々精進
    していきたいと思います。そして、思いやりの心も忘れずに
    学んでいきたいと思います。

    冷静に考えてみたら、部活をやめるなんて無理でした。
    茶道が好きですし、先輩方や友達も大好きです。

    まだまだ怖い気持ちもありますが、ひとつひとつ
    向き合っていきたいと思います。

    ありがとうございました。

  2. めいのアバター
    めい

    相談者さま、はじめまして。

    あしゅさんが仰っていることがすべてだと思うのですが、
    蛇足を少々。

    今はクラブのママを勤めている方のお話です。
    ママさんがまだぺーぺーだったころ、お客様の前でタバコを失礼していました。
    そのお席のメインのお姉さんはすぐにボーイさんを呼んで
    「あの子外して」
    と言って、ぺーぺーママはお席を出されてしまいました。
    タバコがいけないわけじゃありません。
    鼻から煙を出して吸っていたのが、みっともなくて外されたのです。
    以後、そのお姉さんのお席にぺーぺーママはつけてもらえませんでした。
    ママは悔しくて悔しくて、鼻栓までして鼻から煙を出さない吸い方を身に付けました。
    それからだいぶ経ったころ、突然あのお姉さんのお席に呼ばれました。
    何事もなくそのお席では仕事をして、お客様がお帰りになった後、
    「きれいに接客するようになったね」
    とお姉さんに褒めてもらえたのです。
    ママがこの話をしてくれたとき、最後にこう言いました。
    「見てる人はちゃんと見ている。
     いいことも悪いことも、変わったことまで」

    これは仕事の場の話ですが、そういう言葉をくれる人は自分にとってチャンスだと思うのです。
    もらっちゃったら、すごくイタイですけどね。笑。
    相談者さんは、我が身を省みることができる人だと感じました。
    すでに一歩踏み出しているようで、すばらしいと思います。
    一生の趣味になるものですから、大切にしてほしいです。

    蛇足失礼いたしました。
    新学期も始まりますね、どうか楽しい学生生活を!

  3. わかばのアバター
    わかば

    お点前はパフォーマンスなんですから。人からどう見られているかが気になる自意識過剰のあなたにはぴったり。その時は女優にでもなった気分で自分を演出しましょう。
    師範を真似たり、自分のお点前をビデオに撮って研究したりしてみては?
    練習や実践の回数が自信に繋がります。自信がついて来たら、その先輩のことも客観的に見られるようになりますよ。
    大丈夫!気にしすぎないで!
    茶道における品や個性とは何かを、部の友人と討論してみるのもよいかもね。

  4. あしゅのアバター
    あしゅ

    相談者、はっきり意思が固まったか。
    というか、一時的に取り乱していただけなんだな。
    1年間の稽古、ムダじゃないじゃん。
    取り乱したら、皆1週間はウロたえ続けるぞ。
    おめえの落ち着き、素晴らしい!

    皆が意見をくれてるんで
    参考にしてくれ。

    めい、うん、それ、わかる。
    きつい言葉、指導じゃなくて文句でも
    言ってくる人って、自分にプラスになるんだよね。
    言われた時はヘコむけどさ。

    と言うか、言われた事を耳に入れた方が良い。
    私が若い頃は、人の言う事がさっぱり耳に入らなかった。
    無視とかしてるわけじゃなく
    ひたすら頭が悪いあげくに空気が読めなかったんだ。

    でも歳を取るにつれて、自分で考え始めるわけさ。
    そうすると、これはあの時あの人が言ってた
    あれはあの時のあの人が、と思い出す。

    その “あの時” に私が気付いてれば
    ずっとラクに人生を進めてたんだよな。
    だって皆が答を教えてくれてたんだから。

    そういう経験を今現在してるから
    ここのコメント欄が凄く大事なんだ。

    意見をありがとう、めい。

    わかば、意見をありがとう。
    通常生活でも、品や個性はよくわからんよな。
    そんで、家電店のビデオに映る自分は醜いよな。
    ほんと自分、わからんよなー。

    そういうのを追求するのが、茶道なんかな?

    うちは、かあちゃんが茶道と華道?花道?の免状か何かを持ってて
    古い時代だったから、女性は最低でもその2つは身につけておけ
    と、私に茶道を教えようとしたんだ。

    ところがドドド田舎だから、和菓子とかなくて
    あの茶ぁのみなんだよ!
    小学校低学年の猿ガキに、抹茶、無理だろ!

    でも大人しく習ったさ。
    うち、親の言う事が絶対、っていう家だったから。

    そしたら数日やって、かあちゃんが
    「あなたはダメね。 はあ・・・。」
    と、勝手に見放しやがった。

    一生懸命にやってたんで、意味不明だったけど
    窮屈な習い事をせずに良くなって、嬉しかったけど
    かあちゃんの溜め息に、ちょっと傷付いたさ。

    華道?花道?の方は、初手から声も掛けられず。
    かあちゃんも、私に何かを見出していたんだろうなあ。
    ・・・とても悪い意味で。

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