この記事は、狡猾な愛すべき犬というヤツら 11.3.28
の主役のジジイのその後の話である。
まさか続編を書く事になるとは思わなかったが
とある状況に陥ったんで、2話連続放送でいくぞ。
あ、続々編は明後日な。
陽気が穏やかになったせいか、ジジイをよく見かけるようになった。
いつ見ても公園にいるので
もしかしたら家庭に居場所がないんじゃないか?
という、いらん心配までしてしまう程に。
春になると、外に這い出てくるのはジジイだけではない。
ゆかいな仲間たちも、公園に集うようになる。
公園はもう、あの孤独なサッカー少年だけの場ではない。
(ちなみにこのサッカー少年、人が少ない時を狙って来るようだ。
関連記事 : 2011年 明け 2011.1.4 )
最近この公園が、ネタの宝庫である事に気付いたので
我がのブログのためだけに、他人の荒探しをしている私としては
鵜の目鷹の目で公園を注視している真っ最中である。
ある日、ジジイがいつものように犬を訓練していた。
犬はどんどん成長し、グレかけてる年頃なのか
ジジイのお守りに嫌気が差しているようである。
と言うのも、ダラダラし過ぎているのである。
若犬には、ジジイのモタつきはイライラするであろう。
ババアである私ですら、イライラさせられるから。
もう、ジジイ、尺取虫レベルでスローモーなのだ。
そのくせ、いきなり妙な指示を出す。
犬、それに慣れきっているのか
ジジイの進路変更には、何ひとつ動じず
かと言って、言う事も聞かず、自分ルールを決行。
また、その犬の決めたルールの方が
正しい訓練法だったりするので
実は犬が訓練士だったんか! という疑惑も浮上中である。
そんで、それで褒めてジャーキーをあげるジジイは
犬によく訓練されたジジイになってきているようである。
て言うか、冒頭に書いただろ、“いつ見てもいる” って。
犬という生き物は、外が好きだが
さすがに、そんな根無し草のような生活がイヤなのかも知れない。
「まだ、やりますのん?」 というセリフが聞こえてきそうな
はあ、やれやれ、といった態度なのだ。
“お守り” というのは、そういうもんだよ
暑くなったら、また家にこもるだろ、それまで耐えれ
と私がまったくの他人事で、目で犬を励ましていたところ
座敷犬を抱いた初老の女性がおもむろに登場。
ジジイ、老婦人の方を急に意識し始める。
そして、おもむろに “とってこい” 訓練用の
ボールを頭上に掲げる。 やたらピシッと!
「え? 次その訓練じゃないでっしゃろ?」
と、犬が動揺する。
「え? “取ってこい” が見せ場だと思ってるんか?」
と、私も動揺する。
どっちかっちゅうと、犬を真横につけて歩き回るやつの方が
おお、凄い! となると思うんだが
あ、そうか、おめえらのその訓練は
ジジイが先に歩いて、犬は後ろで自由行動で
ジジイが振り向く瞬間に、キメれば良いだけの
“ダルマさんが転んだ” もどきだもんな。
・・・ん? と言う事は、ジジイは犬のサボりを知ってるんか?
どうもいまひとつ、この訓練の目的自体がわからんくなったが
とりあえずジジイは、老婦人にちょっとイイとこを見せたいらしい。
ジジイの成功を祈りつつ、私も物陰から応援する。
まるでジジイの後ろに、見えない鼓笛隊がいて
ドロロロロロロロロロ・・・・
と、ドラムの音が聴こえてきそうな緊張感である。
・・・いや、そういう緊迫をしているのは
ここら一帯半径100mでも、ジジイと私ぐらいのもので
犬は 「まだ投げないの? タメ、長すぎちゃいますかー?」 だし
老婦人は、自分の抱いてる座敷犬に何かを話しかけ
座敷犬は老婦人無視で、道路を通る車に吠えている。
・・・飼い犬にナメられてる飼い主、多過ぎるぞ!
ジジイ、真上に上げた腕が戻らなくなったんか?
と不安になり始めたその時、緊張のせいか
いつも以上に女投げでボールを放り
「よし、取ってこい!」 と、無意味に大声になり
犬が はいはい と、ダラダラ走って
ボールをくわえてジグザグに小走りで戻ってきた瞬間
ジジイはチラッと老婦人の方を見たら
老婦人はベンチに よっこらしょ と座りかけていた。
正直、周囲を見回して探しそうになったよ。
何? これ、どっきりカメラじゃねえの?
どこ? どこにカメラがあるの?
だって、こんなベッタベタな定番コント
思っても普通しないだろ。
もちろん、この出来事は偶然の産物で
その後、私がちょっと数日間、目を放している隙に
ジジイは犬ナンパに成功して
件の座敷犬婦人と、ぎこちなく会話をするまでに発展していた。
私が次にこのふたりを見かけた時にも
ジジイは “取ってこい” を披露していて
座敷犬婦人に 「凄いわねえ」 と褒められて、誇らしげだった。
関連記事: 訓練ジジイ 続々報 11.4.15
訓練ジジイの謎 11.12.12
評価: — GENDAI(ゲンダイ)
(2005-05-30) コメント:この手の商品は動物を締め出すが、使った人間も締め出される諸刃の剣! 犬猫は柑橘系が嫌いだけど、私も嫌いなんだよ。 そういう人は、ああ、使わなきゃ良かったよ、いつまで匂いが持続するんだよ、家に帰りたくねえよ、となる危険性大。 庭にでも撒け。 |
コメントを残す