うわあああああああああああああん
訓練ジジイがいなくなったーーーーーーーーーー!!!
変わらない日々が続く、と信じていた時に
いつも突然、コトは起こるのだ。
訓練ジジイは、公園でショータイムでも開催しとんのか?
3回に1回は、奇天烈な展開をかましてくれる。
まさか、この訓練ジジイを観察する私を誰かが観察している
とかいうオチじゃないだろうな?
とか思っていたのに・・・。
もちろんその日も、公園に訓練ジジイの姿があった。
座敷犬婦人は、その日はおらず
ジジイはそれでも粛々と訓練を進めていった。
犬もさっさと1クールこなして帰りたい様子。
訓練は順調に終盤に差し掛かっていた。
・・・すいません、ウソです。
訓練の順番など知らないんで
いつが始まりでどれで終わりか
そこまで把握はしておりませんです。
でも、そのときも “取って来い” だったのは
確実に呪われているのかも知れない。
ジジイが2度目の “取って来い” をしようと
ボールを頭上に掲げた瞬間、そいつらは現れた。
自転車に乗った小学校低学年らしき男の子と女の子。
ジジイがボールを投げるまん前を横切る。
そして自転車を止め、ジジイに向かって叫んだ。
男の子が何て言ったのか、わからなかった。
子供特有の、悲鳴に近いキンキン怒鳴り声だったからである。
そんな超音波、難聴ババアな私には聞き取れねえよ。
とか思ってたら、何とジジイ、子供をガン無視するのである!!!
と言うか、何のプログラムが施されているんか知らんが
一度始めた動作は、途中解除できないようで
ボールを投げよう投げようとしているのである。
子供はそういうジジイの葛藤を読まず
犬に おいで と声を掛ける。
・・・・・・犬、子供の方に行く・・・・・・・・
いやあ、あの犬があんなに嬉しそうなとこは初めて見たよ。
尻ごと、尻尾をブリブリ振って
躍動的にピョンピョン飛び跳ねて
とても楽しそうに子供たちと戯れる。
その姿は、いつも留守番ばかりさせられていた子供が
ずっとお祖母ちゃんちに住むの? パパは?
え? お外で遊んできて良いの? みたいな
ああ、私、走れるわ! 手術が成功したのね、みたいな
記憶喪失が戻って、きみと砂浜をあははうふふ みたいな。
何かもう、あれこれと溜まってたんかな、みたいな
そういう “魂の解放” を見た気分。
あらら・・・、と、飼い主・ジジイの心中をおもんばかっていたら
ジジイ、激しく動揺するそぶりを見せた後
事もあろうに、ポケットからジャーキーを取り出して
犬を釣ったのである。
ご主人様の威光、台無し!!!
そして再び、ボールを頭上に掲げる。
この融通の利かなさが、“頭が固くなった” という事か・・・。
ジジイ、子供をガン無視して、ボールを投げる。
「取ってこい! 取ってこい!」 と、二度叫ぶ。
確かにジジイにとっては大事な事であろう。
犬、ジジイの収まりのつかなさを察したのか
ボールを取りに行く。
ボールをくわえて、戻ってくる。
これまた見た事もないような、スピード感あふれる疾走で
・・・・・・・・子供たちの方へ・・・・・・・・・・・
この犬は、子供好きなんだろうな。
そう言えば、ジジイがハッスルして気を引こうとしていた
老婦人と座敷犬には見向きもしなかった。
飼い主と、付き合いたいヤツの好みがズレると辛いだろうな。
世代間の友情の違いについて、ちょっと考えさせられていたら
何とジジイ、訓練を中断して帰り始めた。
何て大人げない!!!
子供たちが、犬に叫ぶ。
「バイバイーーー」「またねーーーーー」
犬、名残惜しそうに振り向く。
それ以来、ジジイを見かけていない。
たまたまかも知れんが、あのジジイ
まさか、スネてやしないだろうな。
それとも、公園に行ってまたあのガキらに
犬をとられるのがイヤ、と怯えているとか?
訓練ジジイの続々々報はもう書けそうにないかも知れない。
・・・てか、訓練ジジイが立ち直って公園復帰しても
さすがにもう、ネタはないと思うが
そこがわからないところが、この世の面白さであろう。
とりあえず、ネタになどならなくて良いから
訓練ジジイ、早くその傷を乗り越えてくれ!
と願っていたら、意外な伏兵が!
物もよく見えない時間帯の薄暗い公園を、たまたま通ったら
ひとり体操着で踊る男子 が現れとる!
音楽が聴こえないんで、何をしとるかわからんけど
上半身が伴わないマイケル・ジャクソン みたいなダンス?
おめえはきっとイヤホンか何かをしとるだろうが
こっちには何も聴こえないんで
最初に視界に入った時には、地団駄を踏みまくるヤツに見えて
かなりビビらされたぞ。(発展途上な踊りなんで余計に)
次の主役はおめえかも知れない・・・
と、心の中でつぶやいてはみたが
夜の公園近所は痴漢あかん、だし
そもそも、こういうヤツばかりが発生する公園の近所に住むのは
結構な自殺行為じゃないか? という迷いが生じているので
この男子のレポは厳しい。
皆、すまん、新しいスター誕生かと期待させかけたが
こいつは多分、一発屋だ。
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評価: — ドギーマン
コメント:これを吹くとな、本当に犬がパッと顔を上げるんだよ。 犬に相手にされない私はドライブ中に吹いて回っとった。 犬、案外、犯人を特定できずキョロキョロするのみ。 それを見て車の中でニヤニヤするのは、とんだハーメルンの笛吹き状態。 |
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